更新日: 2019.01.10 その他暮らし
いろいろな資格取得にチャレンジしてみませんか!
資格取得の方の中には、いくつもの資格をお持ちの方も多くいらっしゃいます。
合格に向けて勉強する過程で知らなかったことに気づいたり、合格という目標に向かって生活が規則正しくなったり、たくさんの副産物が得られると思いますが、取得した資格のスキルが直接的に役立つ場合と、包括的に役立つ場合がります。
うまく組み合わせて活用できるといいですね。
Text:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com
証券外務員とキャリアコンサルタントなんか意味あるの?
筆者も、ファイナンス系の資格をいくつか取得しました。
しかしキャリアコンサルタントを取得しようと考えていることを周囲の人に告げた時に、「?」という反応がほとんどでした。
その理由は「関係ない資格をとったって仕事につながらないし、お金の無駄」というものでした。
ピンポイント系とジェネラル系
資格には知識を問うものと全体を包括的にカバーするものがあります。
知識系のものは、例えば弁護士や税理士など、法令に則って業務をこなすために知識として覚えていなければそもそも仕事ができないものがあります。
証券外務員も同様で、顧客に有価証券の売買を提案したいり仲介する業務は資格保有者でなければできません。これをピンポイント系資格とカテゴライズするとすれば、キャリアコンサルタントはジェネラル系に該当するでしょう。
キャリアコンサルタントでなければできない、という仕事は基本的にはありません。しかしながら、社会人として当然であるけれど忘れがちなソーシャルスキルの根幹「傾聴・相手に寄り添う」というスキルを学ぶ機会を得ました。
キャリアコンサルタントを名乗って就職支援をする過程ばかりでなく、営業活動をする時、教育に携わる時などあらゆる局面でジェネラルに役に立つスキルではないでしょうか。
就職活動をしてうまくいかないと訴えられたクライアントにもソーシャルスキルの重要性に気づくように心がけています。
口は1つで、耳は2つ
キャリアコンサルタントの勉強をしているときに、実習でインストラクターの方から「口は1つで耳は2つ」とよく言われました。
「多くを聞いて多くを語らず」。最近はオンラインですから「多くを得て、多くを発せず」でしょうか。
傾聴により相手の欲することを理解することが、ビジネスチャンスにつながるという意味でしょうが、発する機会ではジェネラルスキルを思い起こし原点に返るよう戒めたいと思っています。
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表