憧れの東京暮らし!どのぐらいの費用がかかるものなの?
配信日: 2020.01.05
今回は、東京で新生活を始めたいという方のために、最初にどのくらいのお金を用意しておけば良いのかをご紹介します。
執筆者:福島佳奈美(ふくしま かなみ)
【保有資格】CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士・DC(確定拠出年金)アドバイザー
大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務。子育て中の2006年にCFP資格を取得、FPとして独立。「ライフプランニング」をツールに教育費や保険、住宅ローンなど家計に関する悩みを解決することが得意です。
東京の家賃はどのくらい高いの?
東京に住むには、まず住まいを確保しなければなりません。東京の家賃は高いといいますが、いったいどのくらい高いのでしょうか?
総務省統計局が実施している「小売物価統計調査(構造編)」の2018年の結果から、県庁所在市および人口15万以上の市の3.3平方メートル当たりの1ヶ月の家賃を調べることができますので見てみましょう。下記が代表的な都市の民営借家家賃の年平均価格です。
都市ごとに比較してみると、やはり東京の家賃の高さは突出しています。広さや最寄り駅にもよりますが、1人暮らし用の部屋でも最低6万円から7万円、人気のエリアでは10万円を軽く超えるのが一般的でしょう。
東京に住むための初期費用は?
では、部屋を借りる際にかかるお金にはどんなものがあるのか、確認しておきましょう。まずは、敷金、礼金です。敷金は修繕費や家賃の滞納に備えて預けておくお金で、家賃の1ヶ月から2ヶ月分が目安です。退去時に精算され、返却される場合もあります。礼金は大家さんに払う謝礼で戻ってきません。家賃の1ヶ月分が目安です。最近は、敷金、礼金がゼロの物件もあります。
また、不動産会社に支払う仲介手数料も必要で、家賃1ヶ月分と消費税、というのが相場です。また、家賃は1ヶ月分前払いする必要があります。これらの費用を合わせて、物件を借りる際には多めに見積もって家賃の5ヶ月分程度が必要です。家賃が高いので初期費用も多くなってしまいます。
そのほか、賃貸用の火災保険料、鍵の交換費用がかかる場合もあります。さらに引っ越し費用や家具、家財をそろえる費用も必要になります。
やっぱり高い! という時に予算内で探すには
東京での住まいを探すといっても、土地勘がない地方在住の方には難しいと思われます。また、住居探しに何度も上京することも難しいでしょう。しかし、インターネットの不動産情報サイトで物件を探せば、エリアや価格帯を絞って希望の条件の物件を探すこともできますので、時間も費用も節約できます。
希望のエリアでは予算オーバーという場合は、少しエリアを拡大して家賃相場が安いところを探すと良いでしょう。通勤や通学にかかる時間は、乗換案内のアプリで調べることができます。通勤や通学の時間が少し長くなるかもしれませんが、家賃を安くすることは可能でしょう。
また、最寄り駅から物件までの距離によっても家賃が大きく変わることもあります。何分までなら歩けるか、またバスを利用することは可能かなど、選択肢を広げると手が届く家賃の住まいが見つかるかもしれません。
ただし、住む街の雰囲気や周辺の治安状況などは、やはり実際に足を運んでみないとわかりません。最終的には契約する前に現地に足を運んで、物件や周囲の様子、最寄り駅までかかる時間などをチェックしておきましょう。また、不動産屋さんならではの視点で物件を見つけてくれることもあります。掘り出し物の物件がないか、問い合わせてみると良いでしょう。
さらに、ファミリー向けが中心ではありますが、家賃補助が受けられる「特定優良賃貸住宅」なら自治体から補助金がでる場合もあります。条件が合えば、検討してみましょう。
執筆者:福島佳奈美
DCアドバイザー