更新日: 2021.09.20 キャッシュレス

キャッシュレスポイント還元事業、どれくらい活用してる?実際にいくら還元されているのか

キャッシュレスポイント還元事業、どれくらい活用してる?実際にいくら還元されているのか
昨年の消費増税後から、なにかとキャッシュレス決済が習慣になったという方も多いと思います。しかし、このキャッシュレスポイント還元事業も、この先永遠に続くわけではありません。あと4ヶ月で終了となるキャッシュレスポイント還元について、ちまたの意見をチェックしてみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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使わなきゃ損?増税後にキャッシュレスポイント還元事業を活用している割合は?

株式会社ドゥ・ハウスが発表した、「増税に関する調査結果」(※1)を見ていきます。
 
【増税後の普段の買い物の支払いの変化】
1位:キャッシュレス決済の頻度は、ポイント還元前よりも変わらない 31.5%
2位:キャッシュレス決済の頻度は、ポイント還元前よりも増えた   31.1%
3位:キャッシュレス決済を利用していない            19.8%
4位:以前から、キャッシュレス決済のみ利用している        16.4%
 
1位と2位は非常に僅差という結果に。増税後にキャッシュレス決済を利用する頻度が上がった人が3割ほどいるということは、全体的にキャッシュレス決済の利用率が上がっていると考えられそうです。ポイント還元というオマケが付いていても、キャッシュレス決済をいまだ利用していない人も2割弱いるという事実もわかりました。
 
キャッシュレス決済を利用しない人の意見としては、「セキュリティが甘そうで個人情報流出が怖いので。(50代女性)」「使い方がわからないから。レジでもたつきたくないから。(40代男性)」「現金の方が使い慣れているから。(40代女性)」「アプリ利用や口座設定が煩雑、電子マネーの種類が多すぎる。(60代男性)」というものも。
 
もともと現金のみで支払っていた人にとっては、新しくクレジットカードをつくったりペイ系アプリを入れたりするのは手間なのかもしれませんね。
 
さて次に、キャッシュレス決済を利用している人のうち、キャッシュレスポイント還元事業を活用している人はどのくらいいるのか見てみましょう。
 
【キャッシュレスポイント還元事業の活用度合い】
1位:活用している     32.5%
2位:積極的に活用している 29.7%
3位:どちらともいえない  24.6%
4位:あまり活用していない  9.5%
5位:活用していない     3.6%
 
合計しておよそ6割の人が、キャッシュレスポイント還元事業を活用していることがわかります。特に意識せずにキャッシュレス決済をしている「どちらともいえない」人を除き、キャッシュレス決済をしているのにポイント還元事業を活用していないという人は、1割強という結果に。やはり、ポイント還元されるのであればせっかくだし活用しようという人が多いようですね。

増税やキャッシュレスポイント還元事業に対する率直な意見は?

このように、増税後にキャッシュレス決済を取り入れる人が現れたり、キャッシュレスポイント還元事業を活用する人が増えたりしていますが、この状況に対するちまたの率直な意見はどのようなものなのでしょうか。
 
【増税、キャッシュレスポイント還元事業に対する気持ち】
1位:何も感じない 55.0%
2位:お得な気分  32.6%
3位:損した気分  10.1%
 
半数以上の人は、増税やキャッシュレスポイント還元事業について特に得したとも損したとも捉えていない様子。たしかに、キャッシュレス決済でいくらポイント還元されたとしても、増税している事実は変わらないため、プラマイゼロと考えている人が多いのかもしれません。
 
それでも、キャッシュレスポイント還元事業のおかげもあってか、3割の人は得した気分になっていると回答しています。
 
一方、損したと回答した人の意見としては、「不公平感を感じる(50代女性)」「キャンペーンが終わった時の増税分が不安(40代男性)」「お得な気もするが、長い目で見るとそこまで得してはいないと思う。(40代女性)」というものも。
 
現金払いではポイント還元が受けられないことへの不公平感をはじめ、いくら期間限定でポイント還元があるとはいえ、結局増税の負担は避けられないという冷静な声があるようですね。

キャッシュレスポイント還元、実際にいくら還元されている?

経済産業省の発表(※2)によると、消費増税後の2019年10月1日から12月23日までの対象決済金額は約3.3兆円、そして還元額は約1340億円にのぼるとのこと。還元額の内訳は、以下のとおり。
 
【キャッシュレスポイント還元事業 還元額ランキング】
1位:中小・小規模事業者(5%還元対象) 約1130億円
2位:コンビニエンスストア(2%還元対象) 約160億円
3位:コンビニ以外のフランチャイズチェーン(2%還元対象)約50億円
 
還元率に違いはあれど、コンビニより平均利用金額が高いと思われる個店での還元額が群を抜いて多いようです。
 
【対象決済金額に占める各決済手段の内訳】
1位:クレジットカード  約2.1兆円
2位:その他電子マネー等 約1.0兆円
3位:QRコード      約0.2兆円
 
キャッシュレス決済の種類としては、クレジットカードがダントツ1位という結果に。古くからあるキャッシュレス決済手段だけあって、利用している人も多いようですね。キャッシュレス決済によるポイント還元事業は、今年の6月30日まで。それまで存分に還元を受けるか、できる限り節約して支出を減らすか、人によって判断が大きく変わりそうですね。
 
出典
※1 株式会社ドゥ・ハウス「増税に関する調査結果」
※2 経済産業省「登録加盟店の地域分布及び店舗の種類別の登録状況と利用状況等(2月12日発表)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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