更新日: 2020.06.07 その他暮らし
自粛リバウンド支出を防ぐ、趣味・娯楽費の使い方
執筆者:杉浦詔子(すぎうらのりこ)
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント
「働く人たちを応援するファイナンシャルプランナー/カウンセラー」として、働くことを考えている方からリタイアされた方を含めた働く人たちとその家族のためのファイナンシャルプランニングやカウンセリングを行っております。
2005年にCFP(R)資格を取得し、家計相談やセミナーなどのFP活動を開始しました。2012年に「みはまライフプランニング」を設立、2013年よりファイナンシャルカウンセラーとして活動しています。
自粛しなければならないという我慢がやりたいことを増やす
ステイホーム週間を自分なりに自宅で楽しんだ方もいらっしゃる一方で、家の中で過ごすのは苦痛だった方もいるでしょう。不要不急の外出は自粛だからと、やりたいことを自粛しなければならないと考えてしまうと、毎日が我慢の繰り返しになります。
やりたいことを我慢し続けていると、自粛要請が解けたらあれもやりたいこれもやりたいと、頭の中にいくつもやりたいことが浮かんできてしまいます。
自粛リバウンド支出に注意しよう
自粛要請が解けたらやりたいことは、旅行や帰省、外食や飲み会、映画鑑賞やスポーツ観戦、テーマ―パークで遊ぶなど、例を挙げればきりがありませんが、自宅で体感できないことが中心となるでしょう。
やりたいことを実現するには、お金がかかるということを忘れてはいけません。「経済活動を活発にするためにはお金を使うことが大事だから」など自分でもっともらしい理由付けをして、あれもこれもとやりたいことを次々にやっていくと、気付いたときには支出額が膨らんでおり、家計は圧迫されていきます。
このような自粛リバウンド支出を起こさないためには、やりたいことを1つか2つに絞っておき、いくらあればできるかという予算化をしておくことが大切です。例えば、家族での1泊旅行には10万円が必要と考えておきます。
ステイホーム期間に購入したものを無駄にしない
ステイホーム期間には、家の中で楽しく生活するために、ゲーム機やパソコンなどの通信機器、図書や調理器具などを新たに購入した方もいるでしょう。
この場合、「旅行のキャンセルで使わなくなったお金で、ゲーム機を購入したのだから、家計への影響はない」と考えてしまいがちです。
確かに購入した時点では、支出にマイナスとプラスがあり家計への影響はありませんが、購入したものは自分の財産であるのに、利用しなくなった瞬間に無駄なものに変わります。
購入費を無駄にしないよう、何をいくらで購入したかを把握しておき、購入したものは長く使っていくことです。
趣味・娯楽費の支出
家計の支出は、食費や日用品、水道光熱費などの生活に必要なものだけではなく、生活を楽しむための支出ももちろん必要です。
生活を楽しむ費用は「趣味・娯楽費」ですが、家での生活を楽しむための「家での趣味・娯楽費」と、旅行など外で楽しむ「外での趣味・娯楽費」に分けて、それぞれいくら支出しているか確認します。
どちらに多く支出しているか知ることで、自分が楽しめる時間の過ごし方を知ることとなり、趣味・娯楽費の支出を少なくすることもできるでしょう。
執筆者:杉浦詔子
ファイナンシャルプランナー/産業カウンセラー/キャリアコンサルタント