【片づけの美学71】皆が片づけをした結果、ゴミが増えすぎて、新たな問題に

配信日: 2020.06.13

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【片づけの美学71】皆が片づけをした結果、ゴミが増えすぎて、新たな問題に
片づけを頑張った結果として出てくる「ゴミ」が、お住まいの地域への大きな負担となっている状況です。日ごろ、片づけを推奨している立場ですが、今回はゴミの減らし方をご提案します。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

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ゴミが急増している原因は?

外出自粛の影響で、自宅で過ごすことが多くなり、自宅の片づけをする人が増えたことが原因の1つといわれています。通常のゴミ回収だけではなく、家庭ゴミを焼却施設へ直接持ち込む量も例年よりも増えているそうです。
 
今のところ、燃やすゴミの回収が停止したなどの、大きなトラブルはありませんが、資源ゴミの回収が停止するなど、地域によってはゴミ出しが滞る可能性もあります。

ゴミ回収の負担を減らす協力を

地域で決められた、ゴミ出しのルールをきちんと守ることは徹底したいですね。さらに、ゴミの3Rをできる範囲で実践していきましょう。
 
3Rとは、軽減(reduce)・再利用(reuse)・リサイクル(recycle)のことです。
 
・軽減(reduce)は、食べ残しを減らす、食べられる分だけを買うなど。
・再利用(reuse)は、繰り返し使うことです。例えば、使わなくなったものをフリマアプリで売る。新しい使い方を考えるなど。
・リサイクル(recycle)は、資源ゴミを分別して回収に出すことです。
 
お住まいの地域のゴミ回収システムを守るためにも、それぞれが協力してゴミを減らす努力をしていきたいですね。

ゴミを減らすためにできること(1) 生ゴミを出さない

残飯や使い切れなかった食材は、水分を多く含むので、重いし、燃えにくいゴミになります。できるだけ、食品を食べきって、生ゴミを減らしていきましょう。
 
食料品の買い物に行くのも、一苦労する時期です。手持ちの食品を計画的に食べていけると、ムダな出費が減り、節約にもなります。食べ残しが出たら、リメイク料理を考えてみるのも楽しいのではないでしょうか。

ゴミを減らすためにできること(2) リサイクル・分別をしっかりする

常にきちんと資源ゴミをリサイクルに出せればよいですが、忙しい日々を送っていると、自分に甘くなることもありますよね。自宅にいる時間が長い今だから、これまでよりも丁寧に資源を分別してみましょう。
 
資源ゴミは、分別して、「畳む・つぶす・まとめる」をしておけば、コンパクトに収めることができます。資源回収に備えて準備しておくのも、社会貢献の1つになるのではないでしょうか。

ゴミを減らすためにできること(3) 別の用途にリメイクしてみる

衣類の「使う」「使わない」の仕分けをしている方も多いと思います。「使わない」に分別された衣類をゴミ・古着回収に直行せず、家庭の中で別の用途に使ってみてはいかがでしょう。
 
例えば、お気に入りだった洋服の生地で、話題の布マスクを作ってみるのも一案です。他にも、綿などの吸水性のよい素材の衣類なら、手ごろなサイズに切り、使い捨ての雑巾にすることもできます。

ゴミを減らすためにできること(4) ゴミを小さくする

家庭ゴミの増加が、ゴミ収集業者の方への負担になっています。回収してもらうゴミ袋を少しでも小さくできれば、負担軽減に協力できます。
 
ゴミの1つひとつを小さくすることと、空気を抜くことで、ゴミ袋を小さくすることができます。大きめのゴミは小さくつぶしたり、ハサミで細かくカットしてみましょう。

ゴミ出しのもう1つのポイント

今の時期は、ゴミを少なくするだけでなく、安全な状態でゴミ出しをすることも求められています。ウイルスが付着している可能性のあるマスクなどのゴミを、収集業者の方が触れる可能性を減らすためです。
 
マスクや鼻をかんだティッシュなどは、直接ゴミ袋に入れず、もう1枚別の袋に入れてからゴミに出す心づかいができるとすてきですね。それぞれのポイントを気にかけて、ゴミを減らして、地域に貢献していきましょう。
 
(参照)福島民報「感染防止に細心の注意 家庭ごみ収集業者、負担増」
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表


 

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