更新日: 2020.06.20 家具・片付け

片づけの美学72 少ない洋服で大丈夫だと思った時に進むシンプルライフ

片づけの美学72 少ない洋服で大丈夫だと思った時に進むシンプルライフ
外出が減ったことで、自分は洋服の種類が少なくても、実は困らないタイプなんだと気づいた方も多いと思います。少ない外出の機会に、着ているのが同じ服ばかりだった方必見、洋服を処分したくなるお話です。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

あなたは洋服をたくさん持つ派? 少なくていい派?

自宅で過ごすことが多くなり、外出の機会が激減した時、どんな服を着て過ごしていましたか? 今までどおりのオシャレ? それとも、パジャマに近い部屋着でしたか?
 
ロックダウン中の海外では、とびきりオシャレをして、ゴミ出しをする人がいたという記事を見かけました。オシャレが好きな人は、どんな状況でも洋服での表現を楽しむようです。
 
一方、外出自粛中、自宅にいることで洋服はそんなにいらないな、と気づいた方も多かったのではないでしょうか。そんな方は、限られた少ない枚数の洋服を持ち、ちょうどいいローテーションで着まわすという洋服の持ち方に適しています。

どんな人が、少ない枚数の洋服で十分なの?

・自粛中、「人に会わないから」と、パジャマ姿のままだった方
・自粛中、数枚の服で着まわしていた方
・普段、同じ服を着ていると思われるのが恥ずかしくて、洋服を増やしている方
・洋服のコーディネートが面倒な方

 
どれかが当てはまる方には、4〜5枚の洋服を着まわす生活が快適に感じるのではないかと思います。上手に組み合わせることで、少ない洋服でも、「いつも同じ服着ているな」とは思われない洋服の着方ができます。

少ない枚数の洋服でのメリット、デメリットは?

持つ洋服が少ない場合の利点です。
 
(1)毎朝の洋服選びで迷わない
(2)洋服の収納が省スペースになる
(3)衣服代の節約になる

 
逆に着る回数が増えるので、傷みやすいという欠点もあります。ただ、買う枚数が減るので、1枚当たりの単価を少し上げて、上質な洋服を買うのもすてきですし、今までどおりの価格帯で購入することで、節約もできます。

洋服は、今着る服だけで十分

持っている洋服は、自分が「着る必要がある服」と「着たい服」だけで十分なのです。着る必要もなく、着たいと思えない洋服に袖を通す機会は、めったにありません。
 
そんな洋服を、すべて家のクローゼットに入れっぱなしになっているから、「探しにくい」「ゴチャゴチャする」が発生してしまいます。着る洋服だけが取り出しやすく収納されていたら、とってもスッキリしたクローゼットになります。

何枚洋服があれば、十分なのか。

では、持つべき洋服は、何枚がベストでしょうか。実は、ベストの枚数に正確な答えはありません。なぜなら、生活する上でベストな数は個人によるからなのです。
 
例えば、社会人で、勤務に必要な服と日常に着る服が違う場合は、その種類ごとに数枚ずつ必要になります。また、洗濯の回数にもよります。1週間に一度洗濯をする場合なら、下着など7枚ほど必要です。1週間に3回できる人なら、3枚あれば大丈夫となります。

処分の方法は、3通り「捨てる、譲る、売る」

自分には、たくさんの洋服は必要ないなと思った場合、取る対策は2つあります。まずは「買わない」。とりあえず、新しく買うのを控えましょう。それから「処分する」。持っている分を減らしましょう。
 
洋服の処分には、「捨てる」「譲る」「売る」の3通りがあります。まずは、譲る・売るを検討してみましょう。使ってくれそうな人に声を掛けたり、メルカリなどのフリマアプリを使ってみるのもおすすめです。
 
そういった行動が面倒に感じるなら、「捨てる」ことになります。捨てる場合も、可燃ゴミに出すよりは、古着リサイクルなどを資源として活用されるほうが、気分が前向きになりますよ。
※現在は古着リサイクルの回収がストップしている場合があります。お住まいの自治体に確認してみてください。

シンプルに暮らす芽が出た

少ない洋服で大丈夫だと気づいたあなたには、シンプルでミニマムに暮らす方法が適しているかもしれません。新たな生活様式の1つに加えてみるのも、新鮮味があっていいかもしれませんよ。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表


 

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