更新日: 2020.06.25 キャッシュレス
LINE Payでクレジットカードは登録できない? 知っておきたいポイント
この記事ではLINE payの特徴やLINE Payのクレジットカード利用について詳しく解説していきます。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー
大学卒業後、広告代理店に入社。
社会人生活をする中で、自分のお金の知識が高くない事を感じ、お金の知識をより持っている方が人生が豊かになると痛感。
人生をより幸せで豊かにする為にお金の知識を持ちたい気持ちが強くなり、ファイナンシャルプランナーの資格を取得
現在は、初心者の方が見て、分かりやすい記事を作成する事でお金の知識を発信することに注力している
目次
LINE Payとは?
LINE payとはバーコードやQRコードを使ったキャッシュレス決済ができる「スマホ決済サービス」の1つで、LINEの連結子会社である「LINE Pay株式会社」が運営しています。
一般的に、スマホ決済サービスを始めるときには、新しくアプリをインストールして利用しますが、LINE Payではその必要がありません。
日頃使っている「LINE アプリ」をそのまま使えることから、「誰でも気軽に始められるスマホ決済サービス」として人気があります。
メリット
LINE payには以下のように多くのメリットがあり、ほかのスマホ決済サービスに比べて利便性が高くなっています。
- ★税金や公共料金の支払いができる
- ★Visa LINE Payクレジットカードを登録して使うと、クレジットカードを使った後払い決済である「チャージ&ペイ」が利用できる
- ★割り勘や送金機能がある
- ★LINEポイントクラブの「プラチナランク」のポイント還元率は常時3%と高い
- ★LINE PayカードでLINEモバイルの支払いができる
- ★お得なキャンペーンが多い
LINE Payの大きな魅力として、公共料金や税金の支払いができるということが挙げられます。
税金は現金で支払っているという人も多いと思いますが、LINE Pay請求書支払いに対応する税金を「チャージ&ペイ」で支払うだけで、ポイントを効率的に貯めることができます(一部ポイント付与対象外)。
もう1つの魅力として、「Visa LINE Payクレジットカード」を登録して支払いをする「チャージ&ペイ」で貯まるポイントの還元率が高いことが挙げられます。
LINEポイントクラブは図表1のように4つのランクに分かれていますが、上位の「ゴールド(2%)」と「プラチナ(3%)」のポイント還元率が特に高くなっています。
ランク | 過去6ヶ月間のポイント獲得実績 | 「チャージ&ペイ」のポイント還元率と特典 |
---|---|---|
レギュラー | 0ポイント | ・還元率1% ・特典クーポン1枚 |
シルバー | 100ポイント | ・還元率1.5% ・特典クーポン3枚 |
ゴールド | 500ポイント | ・還元率2% ・特典クーポン6枚 |
プラチナ | 5000ポイント(Visa LINE PayクレジットカードのLINE Pay登録が必要) | ・還元率3% ・特典クーポン10枚 |
ランクは半年間の獲得ポイント実績をもとに毎月認定され、「チャージ&ペイ」で支払いをしたり、下記のようなLINEサービスを利用したりすることでポイントを獲得することができます。
- ★LINEショッピング
- ★LINEデリマ
- ★LINEトラベル
- ★ゲームをする
- ★動画を見る
- ★漫画を読む
LINE Payの「チャージ&ペイ」、もしくはLINEサービス利用でのポイント獲得実績が基準を上回ると、ランクが上がります。
ランクが上がると「チャージ&ペイ」を利用したときのポイント還元率が高くなりますので、より効率的にポイントを貯めることができてお得です。
ランク認定は半年分のポイント獲得実績に応じて決まり、以下のように毎月見直されるため、ランクを維持するには偏りなく、毎月ポイントを獲得していくことが大切です。
- ★1月から6月のポイント獲得実績に応じて7月のランクが決まる
- ★2月から7月のポイント獲得実績に応じて8月のランクが決まる
- ★3月から8月のポイント獲得実績に応じて9月のランクが決まる
上位のランクを目指したい場合は、LINEの各種サービスでポイントをもらったり、「チャージ&ペイ」で支払いを行ったりしてコツコツとポイントを獲得していきましょう。
支払い方法
LINE Payの支払い方法は以下の6種類となっています。
- ★請求書支払い
- ★コード支払い
- ★オンライン支払い
- ★QUICPay+支払い
- ★LINE Payカードで支払い
- ★LINE Beaconで支払い
ポイントが貯まる「チャージ&ペイ」は、「コード支払い」「オンライン支払い」「請求書支払い」で利用できます。
コード支払いとは、バーコードもしくはQRコードを使った支払い方法で
・LINE Payを起動してスマホ画面に表示したバーコードもしくはQRコードを店舗側に読み込んでもらう方法
・店頭に設置されているLINE payのQRコードもしくはバーコードを読み込んで、表示された金額を確認して決済するか、手動で金額を入力して支払いをする方法
の2種類があります。
画面に表示したコードを読み込んでもらう支払いは主にコンビニで行われており、ドラッグストアや飲食店などコンビニ以外のお店で支払うときには、コードを読み取って行う支払いが多くなっています。
オンライン支払いは、LINE Payに対応しているインターネット上の店舗で支払いする方法です。
請求書支払いは、税金や電話料金・公共料金など、普段コンビニなどで支払っているバーコードつきの請求書をLINE Payで読み込んで支払いをする方法です。
QUICPay+支払いは、おサイフケータイに対応しているAndroidのみで使える方法です。
QUICPayでバーチャルの「LINE Payカード」を発行してGoogle Payに登録することで、QUICPay+の加盟店で利用することができます。
この支払い方法は、ポイントが貯まる「チャージ&ペイ」を使えないので注意しましょう。
LINE Payカードはクレジットカードと同じように使えるプリペイド式カードとなっており、国内外で3000万店舗以上あるJCBの加盟店で利用できます。
LINE Beacon払いは、Bluetooth機能をオンにしてLINE Payを立ち上げるだけで決済ができる方法です。キリンの「Tappiness自販機」では、このBeacon機能を使って支払いをすることができます。
LINE Payにチャージし、支払いする方法
LINE payでは、チャージ残高から支払う方法と、「Visa LINE Payクレジットカード」を登録して行う「チャージ&ペイ」で支払う方法があります。
「Visa LINE Payクレジットカード」を持っていない場合は「チャージ&ペイ」が利用できないため、LINE Payにあらかじめチャージをする必要があります。
ただし、クレジットカードを使ったチャージはできませんので注意しましょう。
LINE Payにチャージをする方法は、以下の5つです。
- ★コンビニ(ファミリーマート)からチャージ
- ★銀行口座からチャージ
- ★セブン銀行ATMからチャージ
- ★LINE Payカードレジチャージ
- ★QRコード/バーコードを表示してチャージ
一番簡単な方法は、銀行口座からのチャージです。
最初に銀行口座を登録しておけば、その残高の範囲内で「いつでも、どこでも、簡単に」チャージをすることができます。
セブンイレブンをはじめ全国約2万5000箇所に設置されている「セブン銀行ATM」やファミリーマートにある「Famiポート」を使ったチャージも簡単に行うことができますので、自分に合った方法でチャージを行いましょう。
銀行口座からチャージする手順
LINE Payでは、あらかじめ銀行口座を登録しておくとすぐにチャージをすることができます。チャージの手順は以下となっており、とても簡単です。
- LINE Payの右側にある+マークをタップ
- 「銀行口座」をタップ
- チャージしたい金額を入力してチャージをタップ
セブン銀行ATMからチャージする手順
セブン銀行ATMではセブン銀行の口座を持っていなくても手数料無料でチャージをすることができます。チャージの手順は以下となっています。
- セブン銀行ATM画面で「スマートフォン取引」をタップ
- LINEアプリのウォレットをタップし、残高表示の右側の+マークをタップ
- セブン銀行ATMをタップ
- 注意事項が表示されるので「次へ」をタップしてコードリーダーを立ち上げる
- ATM画面に表示されているQRコードをスマホで読み込む
- スマホ画面に4桁の企業番号が表示されるので、その番号をATMに入力
- 金額を確認し、現金を投入してチャージ完了
コンビニ(ファミリーマート)からチャージする手順
LINE Payはファミリーマートに設置されている「Famiポート」を使ってチャージができます。手順は以下となっています。
- LINE Payのウォレットをタップ
- 残高表示の右側にある+ボタンをタップ
- Famiポートをタップ
- 希望のチャージ金額を入力し、「チャージ」をタップ
- 受付番号と予約番号、利用可能なコンビニ名などチャージに必要な情報が表示される
- Famiポート画面上の「代金支払い」をタップ
- 「番号を入力する」をタップして6桁の受付番号を入力
- 11桁の予約番号(申込番号)を入力
- 内容を確認して「OK」をタップ
- 印刷されたレシートを持ってレジに行き、支払いをすればチャージ完了
LINE Pay カードレジチャージをする手順
LINE Pay カードレジチャージは、チャージ対応店舗のレジで入金します。
LINE Pay カードレジチャージに対応しているのは以下の店舗です。
- ★ローソン
- ★ナチュラルローソン
- ★ローソンストア100
- ★AINZ&TULPE
- ★LIPS and HIPS
- ★アインズ
チャージの手順は以下となっており、レジで簡単に行うことができます。
(1)店頭でチャージしたい旨を伝える
(2)レジの端末でLINE payカードを機器に通してスワイプもしくは、店員に提示
(3)チャージ金額を支払ってチャージ完了
ほかのスマホ決済とのチャージ・支払い方法比較
LINE Payとほかのスマホ決済サービスの支払い方法・チャージ方法を比較してみました(図表2)。LINE Payではチャージ方法が多く、クレジットカードを利用しない場合でも利便性が高くなっています(2020年6月時点)。
スマホ決済の種類 | LINE Pay | 楽天ペイ | メルペイ | PayPay |
---|---|---|---|---|
紐づけたクレジットカードでの支払い | Visa LINE Payクレジットカードのみ可 | 楽天カードもしくはVisa・Mastercardのみ可 | × | Visa・Mastercard・JCB(ヤフーカードのみ) |
チャージ方法 | ・銀行口座 ・セブン銀行ATM ・Famiポート ・LINE Payカードレジチャージ ・QRコード/バーコードを表示してレジでチャージ |
・楽天カード ・楽天銀行口座 ・ラクマの売上金 |
・銀行口座 ・セブン銀行ATM ・メルカリの売上金 |
・銀行口座 ・ヤフーカード ・セブン銀行ATM ・ヤフオク! ・PayPayフリマの売上金 ・ソフトバンク、ワイモバイルまとめて支払い |
LINE Payではクレジットカードを使ったチャージはできませんが、そのほかのチャージ方法の種類が多く、誰でも簡単に利用できることが大きなメリットです。
LINE Payでチャージする際の注意点
LINE Payではいろいろな方法でチャージすることができますが、チャージ残高から支払いをした場合、LINE Pay独自のポイント還元はないので注意が必要です。
LINE Payでは2020年5月から新しいポイントサービス「LINEポイントクラブ」が始まっており、ポイント還元があるのは「Visa LINE Payクレジットカード」を登録して支払う「チャージ&ペイ」のみとなっています。
政府が行っている「キャッシュレス・消費者還元事業」対象店舗でチャージ残高から支払いをすると2%もしくは5%のポイント還元がありますが、チャージ残高からの支払いではLINE Pay独自のポイントはもらえないということを覚えておきましょう。
まとめ
LINE Payではクレジットカードを登録することができますが、クレジットカードでチャージをすることはできません。
また、ポイント還元がある「チャージ&ペイ」を利用できるのは、「Visa LINE Payクレジットカード」のみとなっており、ほかのクレジットカードでは「チャージ&ペイ」は利用できませんので注意しましょう。
LINE Payでは「チャージ&ペイ」の利用がお得なので、「Visa LINE Payクレジットカード」を作ってLINE Payに登録することをおすすめします。
執筆者:鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー