更新日: 2020.07.26 その他暮らし
引っ越し費用を安く抑えるコツをプロが解説
単身かつ近距離であれば、引っ越し料金はさほど高額にはならないのですが、家族で遠方への引っ越しとなればそうはいきません。
今回は、そんな引っ越し料金を少しでも安くするコツをご紹介します。単身でも家族連れでも、どちらの方にも実践できる内容となっています。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
引っ越し費用の相場はどれくらい?
引っ越し比較サービスを提供するウェブサイト「引っ越し侍」によれば、引っ越し費用の相場は2人から3人家族では6万円から7万円、4人家族以上では8万円程度となるそうです。とはいえ、引っ越し料金は、荷物量や距離、時期によっても異なります。
特に繁忙期と閑散期では、同じ条件でも料金に1.5倍近く差がつくこともあります。参考までに、時期別の引っ越し料金の相場を図表1にまとめておきました。
【図表1】
3人家族 | 4人家族 | 5人家族 | |
---|---|---|---|
通常期(5月から2月)の 引っ越し料金相場 |
平均6万5000円 | 平均7万円 | 平均8万円 |
繁忙期(3月から4月)の 引っ越し料金相場 |
平均10万円 | 平均10万8000円 | 平均11万円 |
出典:引っ越し侍「家族(3人・4人・5人)引っ越しの費用相場」(※1)
引っ越しは繁忙期を避けるべき
進学や就職が重なる3月、4月は引っ越し業界にとって繁忙期です。1年のうち最も引っ越し料金が高額になるのはこの時期です。
したがって、この繁忙期を外して引っ越しをすることが最大のポイントになります。ちなみに、3月、4月の繁忙期を過ぎた6月、7月は閑散期となり、1年で最も引っ越し料金の安い時期になります。
引っ越しは曜日と時間帯にも注意すべき
引っ越しの時期(月)に加えて、曜日と時間帯にも注意が必要です。引っ越し料金は平日が安く、土日祝日は高くなります。時間帯も指定せず、前々日や前日に業者が指定するいわゆるフリー便を利用すると、さらに費用を抑えることができます。
荷造りと荷ほどきは自分たちで行う
荷造りや荷ほどきは引っ越し業者にお願いせず、自分たちで進めていきましょう。そうすることで、引っ越し費用を安くすることができます。引っ越しは、部屋を片付けながら荷物を整理し、荷造りを進めていくため、必要なものや不要なものを選別するいい機会となります。
そこで、不要だと判断したものは捨てずに売却してしまいましょう。
今ではフリマアプリや出張買取の業者も増えているので、簡単に売却することができます。売却して得たお金を引っ越し費用に充当することで、荷造りと荷ほどきの負担を減らしながら、引っ越し費用も抑えることができるのです。
必ず複数の業者から見積を取る
引っ越しの際は、必ず複数の業者から引っ越し料金の見積を取るようにしてください。
同じ条件であっても、引っ越し業者ごとに料金が全く異なるからです。価格情報サイト「価格.com」(※2)や「引っ越し侍」(※3)など、複数の業者に一括で見積を取れるサービスを利用すると簡単です。
ただし、サービスの利用後は、セールスのメールや電話が頻繁に来るようになりますので、その点はあらかじめ注意しておいてください。
ダンボールは自分たちで用意する
多くの引っ越し業者では、荷造り用にダンボールが無料で用意されています。
しかし、家族の人数や荷物が多いと無料のダンボールだけでは不足します。追加で引っ越し業者にお願いすることもできますが、その場合は追加料金が発生します。
必要なダンボールは自分たちで用意すると、引っ越し費用を安く抑えることができます。スーパーなどで譲ってもらえる無料のダンボールや、格安で販売している業者から購入するとよいでしょう。
引っ越し費用は少しの工夫で安くすることができます
引っ越し前後は何かと出費がかさむため、引っ越し費用は少しでも安く抑えておきたいところです。引っ越し費用は少しの工夫で簡単に安くすることができます。引っ越し費用について悩んでいるのであれば、今回紹介した5つのコツを実践してみてください。
[出典]
※1 株式会社エイチーム引っ越し侍「家族(3人・4人・5人)引っ越しの費用相場」(※1)
※2 株式会社カカクコム「引っ越し見積もり 一番安い引っ越し業者を比較」
※3 株式会社エイチーム引っ越し侍「ネットで引っ越しの見積もりを比較する」
執筆者:柘植輝
行政書士