ひとり親世帯臨時特別給付金の再支給が実施されるって、ほんと？

新型コロナウイルスの影響を受けているひとり親世帯に、収入の減少や休校等の子育て負担の増加に対する支援として、ひとり親世帯臨時特別給付金が支給されました。
 
第3波が警戒されている令和2年12月、ひとり親世帯臨時特別給付金「基本給付」の再支給が実施されます。該当する方で1回目の「基本給付」の申請がまだ（申請不要の方以外）の場合も、再支給と一緒に「基本支給」の申請ができます。

ひとり親世帯臨時特別給付金について

1回目の「ひとり親世帯臨時特別給付金」はすでに給付されていますが、その制度の説明をしておきます。
 
国の支援である「ひとり親世帯臨時特別給付金」には、基本給付と追加給付があります。基本給付は、児童扶養手当を受給しているひとり親世帯等の方への給付です。給付額は1世帯5万円、第2子以降は1人につき3万円です。
 
基本給付の対象者は、以下（1）～（3）のいずれかに該当する方です。

（1）令和2年6月分の児童扶養手当が支給される方
 
（2）遺族年金、障害年金、老齢年金、労災年金、遺族補償等の公的年金等を受給していて、令和2年6月分の児童扶養手当の支給が全額停止される方
※この場合、すでに児童扶養手当受給資格者の認定を受けている方だけでなく、児童扶養手当の申請をしていれば、令和2年6月の児童扶養手当の支給が全額または一部停止されたと推測される方も対象です。
 
（3）新型コロナウイルス感染症の影響で家計が急変し、収入が児童扶養手当を受給している方と同じ水準となっている方

 
追加給付は、基本給付の（1）、（2）に該当する方で、新型コロナウイルス感染症の影響で家計が急変し、収入が減少している方への給付です。1世帯5万が円給付されます。
 

再給付の対象者と手続き方法

ひとり親世帯臨時特別給付金の再給付対象者は、令和2年12月の各市区町村が定めた基準日において、すでにひとり親世帯臨時特別給付金「基本給付」の支給を受けている方が対象です。支給金額は、1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円が加算されます。
 
1回目の給付を受給されている方が対象となるため、申請手続きが不要です。市区町村により異なりますが、令和2年12月下旬頃に支給される予定です。
 
しかし、基本給付の要件の（2）公的年金を受給していることで、令和2年6月の児童扶養手当の受給ができない方、（3）新型コロナウイルス感染症の影響で家計急変し、児童扶養手当を受給している方と同じ水準になった方 に該当する場合は、給付対象であっても受給するには申請が必要です。
 
該当していても、基本給付の申請を1回目の申請がまだの場合は併せて申請をすることができます。
 

市区町村独自のひとり親世帯への応援金も

「ひとり親世帯臨時特別給付金」は全国一律のものですが、ひとり親世帯に独自の応援金を支給している市区町村があります。
 
例えば岐阜市の場合、児童扶養手当の受給資格者であっても国の給付金の受給対象にならない方（支給制限を受けている等）に対し、「岐阜市ひとり親家庭等臨時特別応援金」の支給がされました。今回の国のひとり親世帯臨時特別給付金の再支給に伴い、該当者に応援金の再支給が行われます。
 
また、世田谷区の場合、生活困窮世帯の子どもの生活応援給付として、高校生世代の子を持つ家庭に対し、お米10kgや区内共通商品券3万円の支援がされます。
（お米10kgは、ひとり親世帯臨時特別給付金受給世帯、ふたり親の生活保護世帯、ふたり親の住民税非課税世帯が対象で、区内商品券はふたり親の住民税非課税世帯が対象で生活保護世帯は対象外です。申請期限は令和3年2月15日）
 
国のひとり親世帯臨時特別給付金の申請方法・期限は、お住まいの市区町村にご確認ください。期限は市区町村により異なります（令和3年2月中・下旬頃）。申請の必要な方はお早めに。
 
また、各市区町村独自の応援金についても、制度の内容、申請期限等、お住まいの市区町村ホームページでご覧ください。（令和2年12月20日現在の情報です）
 
（参考・引用）
厚生労働省「ひとり親家庭等の支援について」

岐阜市「岐阜市ひとり親家庭臨時特別応援金のご案内」
世田谷区「生活困窮世帯の子どもの生活応援給付」
他、各市区町村のHP
 
執筆者：林智慮
CFP(R)認定者