片づけの美学91 コロナ下で増えたマスク。保管場所・収納方法はどこ?
配信日: 2021.01.23
ストックを持つことや洗濯してローテーション使用するなど、新しいマスクの扱いに戸惑う家庭も多いことでしょう。
今回は、マスクを便利に効率よく使う方法と収納方法をご紹介します。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
まず、家にあるマスクを把握する
・不織布の使い捨てマスク
・ハンドメイドの布マスク
・職場から支給されているマスク
・繰り返し洗濯するマスクなど
不織布マスク不足でみんなが困った時期を経て、マスクの選択肢が大幅に増えました。現在はドラッグストアなどでも普通に不織布マスクを手に入れることができるようになりました。不織布マスク派でも、1箱余分にストックがあれば、大丈夫だと思える状況です。ストックの持ちすぎには注意したいですね。
また、マスクのファッション的要素も高まり、デザイン・色も好みがいろいろです。現在は、どんなマスクを選ぶかは「付け心地や好み」に重きが置かれているように感じます。家族それぞれがどんなマスクを好んでいるか、サイズ感はどうかなどを整理する必要があるのではないでしょうか。
いろんな種類のマスクが複数枚あり雑然としてきたという場合は、よく使う種類だけに絞るなど処分も検討してみましょう。
※感染防止の観点では、不織布マスクが最も機能的という点は忘れないでいたいですね。
マスクを使う動線をシンプルに
- (1)取り出す→装着・外出
- (2)帰宅後速やかに「ゴミ箱に捨てる」or「洗濯に出す」
- (3)洗濯後に収納する
というサイクルで、ムダな動きなく行動できることが理想的です。
(1)サッと「取り出す」ことが快適の条件
忙しいお出かけ前を少しでもスムーズにするため、置き場所としては「玄関」「身支度をする場所」などが考えられます。外出前の動線で、どこに置くと便利かを考えて、置き場所を作ってみましょう。その際、気にしたいのが置き場所の「見え方」です。
・存在感を消すために収納の中に入れてしまうと取り出しが不便
・出したままだと便利だけど雑然とする
というメリット・デメリットがあります。
おすすめは「身支度の場所に置く」です。
例えば、洗面所。鏡があるので、お化粧・髪形との兼ね合いをチェックできます。また、もともと小物が多い洗面所であれば、マスクの雑然さも気にならないのではないでしょうか。
玄関に置く場合は、不織布マスクのボックスごと置くのはインパクトがありすぎるかも。なにか別の容器に入れておくなどのアイデアがあるとスッキリ見せることができます。
(2)「ゴミ箱に捨てる」or「洗濯に出す」
感染防止の観点から、帰宅後は一番にマスクの処理をしたいですね。マスクを取る動作と、ゴミ箱に捨てる/洗濯カゴに入れるという動作をセットにするとシンプルで迷いも生まれません。そのため、帰宅後、手を洗う洗面所に洗濯カゴとゴミ箱があるのが理想的です。
(3)洗濯後に収納する
洗濯をしてローテーションでマスクを使う場合、収納場所の一番下・一番奥に洗濯後のマスクを収納しましょう。そうすれば、一番上・手前に洗濯後時間の経過したマスクが回ってきます。よいローテーションで使えるので、マスクの劣化を等しくできます。
予備マスクを用意する
マスクを忘れて外出すると、もう取りに戻るか、新たに買うしかない状況です。そんな場合に備えて、予備マスクを用意しておくと安心です。マスクケースなども売られているので、チェックしてみてはいかがでしょう。
マスクを使うことには慣れた
ウィズコロナになって、しばらくたちます。私たちはマスクを使う日常に慣れてきていると思います。今度は、マスクを家の中に上手に収納し、取り出しやすくするという工夫にチャレンジしてみませんか。いろいろ試してみることで、便利さとスッキリした収納場所を見つけることができます。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表