更新日: 2021.02.18 家具・片付け
片づけの美学92 マスク。子どものマスク着け忘れ・置き忘れを防ぐコツ
出かける準備の途中で数回声をかけても、どこかに置いたり、ポケットに入れたはずが見当たらなくなったりと、ついため息が出てしまうこともあります。子どものマスク忘れを防ぐためのコツ・収納術をご紹介します。
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
子どもとマスク
大人はコロナ禍の様子や、マスクの必需性・さらに「着けていないといろいろマズイ」という状況も理解できています。子どもたちは年齢によっては、状況をしっかり理解できていないまま、「マスクは必需品」を強いられていることを分かってあげてほしいと思います。
そう思うと、小さな子どもたちが素直にマスクを着けていることだけでも「エライ!」と思えます。さらには、公園遊び中も授業中も、体育の時でさえマスクを着けて頑張っている姿に感動すら覚えませんか。
子どもたちも一生懸命に世界の流れに合わせています。私たち大人も子どもたちが快適にマスク生活をできるように工夫して、子どもたちを応援したいですね。
子どもには単純な動線を準備=お出かけ前
子どもがマスクをなくすのは、着ける直前だったりします。親としては、「なんで?」「とほほ」な気持ちにもなります。原因は、マスクを取り出す場所が子どもに合っていないから。
手に持って、出かける間際に着けようと思っていると、ついどこかに置いてしまうのでしょう。気づいたら「ない!」なんてことが起こります。
マスク紛失を防ぐためには、玄関の近くに置くことがベスト。玄関の棚の上などに置けそうな場所がないか探してあげましょう。おすすめは子どもの目線より少し下の高さ。
マスク置き場が正確に見渡せるので、残りの枚数・マスクの色やデザインも子ども自身が把握しやすくなります。
子どもには単純な動線を準備=帰宅後
子どものマスクが足りなくなる・紛失するのは、帰宅後に洗濯に出してくれないことが原因です。子どもたちは繰り返し使う布マスクやウレタン製マスクを使っていることが多いと思うので、洗濯に出してくれないと、おのずとストックがなくなります。そして、「使いたいマスクがない!」というひと悶着が起こります。
帰宅後は、手洗いの前にマスクを洗濯に出すという流れを作ってあげましょう。そのためには、「洗面所まではマスクを取らない」「洗濯カゴに必ず入れる」などを洗面の鏡にメモで貼ったり、声かけをするなど親のアクションが不可欠です。
子どもには単純な動線を準備=お出かけ途中
子どもがマスクを紛失するのは、お出かけ途中でマスクを外すことも一因です。何気なく外した時に置くので、見つけられなくなったり、だれのマスクか分からなくなったりします。コツは入れる場所を「ココ!」と決めておくことです。
左のポケットに入れるようにする、親に渡すなど、その子に合ったルールを作ってあげましょう。マスクを外すのは飲食の時だけかもしれません。それならば、あごにずらすようにして、取り外さないなどのアドバイスも有効かもしれません。
テンションが上がるマスクがポイント
子どもたちは不織布マスクをあまり使っていない印象です。どうやら、学校や園で多くの子たちがデザイン性の高いマスクをしていることが理由で、不織布マスクはちょっと恥ずかしいような感じがするようです。
流行の柄や好きな色のマスクを用意してあげて、マスクをしているのが楽しいと思えると常に着けていることも不快ではなさそうです。これもマスクを紛失しないコツになりそうです。
子どもたちがマスクを上手に使い、なくさないようなコツをサポートしてあげられたらいいなと思います。
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表