更新日: 2022.09.05 家具・片付け

比較してみよう!ホットカーペットと床暖房のメリット・デメリット

比較してみよう!ホットカーペットと床暖房のメリット・デメリット
寒い時期になると、床暖房を検討する人が多いのではないでしょうか。

そろそろ床暖房を検討しようかどうか、それともこのままホットカーペットのみで寒い時期を乗り越えるか…とても悩みどころですよね。

今回は、ホットカーペットと床暖房の機能面と費用面について比較して、ご紹介していきます。
川添典子

執筆者:川添典子(かわぞえ のりこ)

ファイナンシャルプランナー2級

住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。

ホットカーペットと床暖房の機能性の違いは?

1.お手軽に設置できるホットカーペット
まずはホットカーペットですが、こちらのメリットとデメリットを見ていきましょう。
〈メリット〉
・初期費用が安い
・簡単に取り換えができる
・インテリアに合わせる楽しみがある
 
〈デメリット〉
・ホットカーペットのみが暖かくなるので、お部屋全体が暖まらない
・かえって光熱費が高くなることもある
・高齢になると、季節によって出し入れするのが大変になる
 
2.床暖房
床暖房のメリット・デメリットを見ていきますが、床暖房には温水式のタイプと電気式のタイプがあるので、それぞれで見ていきます。
 
[温水式床暖房]
温水式暖房とは、熱源機で加熱させた温水を、お部屋に設置した床暖房に循環させるしくみです。
 
〈メリット〉
・均一に暖めることができ、部屋全体が暖かくなる
・低温やけどの恐れがない
・ホコリなどが舞い上がらない
 
〈デメリット〉
・設置するのに初期費用が高くなる
・部品が壊れたときには、交換する必要が出てくる
・設置にするのに工事が必要になる
 
[電気式床暖房]
電気式床暖房とは、電気を熱源として、発熱体を床材の下に組み込み、これに通電して温める方式です。
 
〈メリット〉
・後付けが温水式に比べて楽にできる
・初期費用は、温水式ほどかからない
 
〈デメリット〉
・立ち上がりに時間がかかる
・温度にムラが出てきてしまう
・長時間触れると、低温やけどの恐れがあるため、小さい子供がいる場合は注意が必要
 

気になる費用とランニングコストの違いは?

3.気になるコストの違いは?
気になる費用の違いを見ていきましょう。
 
[ホットカーペット]
ホットカーペットはスタンダードのものでしたら、3000円から購入することができます。上を見だしたら、10万円ほどするものもあるのでキリがありませんが、安く購入できます。
 
[床暖房]
床暖房は設置する畳数や、業者によって見積もりの差が大きく変わります。ただ、温水式と電気式とでは、20〜30万くらいの差が出てきます。一例ですが、8畳で温水式だと80万かかるところが、電気式だと50万ほどになります。
 
4.気になるランニングコスト
[ホットカーペット]
3畳相当で700Wだとすると、1時間で約12.5円とします。1日8時間つけるとすると、12.5円×8時間=100円になります。1カ月(30日)に3000円かかることになります。
 
ただ、ホットカーペットはお部屋全体を温める効果がありませんので、エアコンとの併用が必須になってきます。エアコンの費用を計算すると、ワット数によって大きく差がありますが、定格電気代で想定しています。
 
暖房エアコンだと、約13.77円になり、1日8時間だとすると、110.16円になります。1カ月にすると、3304.8円かかります。ホットカーペットの3000円+エアコンの3304.8円で6304.8円が1カ月にかかることになります。
 
[床暖房]
温水式では、8畳で8時間つけることを想定すると、コストは1日約94円になります。1カ月にすると2820円になります。
 
温水式は、輻射熱というものがあり部屋全体を温めてくれる効果があります。よほど寒い日以外はエアコンの必要がありませんので、この費用だけで済むということになります。
 
電気式は、1日8時間つけると約216円になり、1カ月にすると6480円かかることになります。さらに、電気式だと暖かい部分のムラが出てくるので、エアコンとの併用が必要になることもあります。
 
初期費用は温水式より安いですが、長い目で見ていくと費用が逆転していきます。
 

まとめ

ホットカーペットと床暖房を比較していきましたが、やはりそれぞれメリット・デメリットがあります。
 
ただ、コストのところで見ていくと初期費用やランニングコストを含め電気式の床暖房が高くなりそうです。どれが1番良い・悪いはありません。
 
「インテリアにこだわりたいから、ホットカーペットにしたい」「リビングが広いからお部屋全体を温めるのに床暖房にしたい」など、ご自身のスタイルや好みに合わせていくと良いでしょう。
 
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー

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