片づけの美学⑲ 子どもと1年間のお片づけ
この1年の子どもの成長の証をスッキリ整理して、スムーズに新しい学年を迎えられるように、大人がリードしてあげましょう。
春休みは時間が取りやすいので、親子の時間を過ごすきっかけにもしてもらえたらと思います。
美学のある暮らし 代表
整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。
<美学のある暮らし>
学年末の整理はだれがするの?
子どもの持ち物なので、「子ども自身がやるべき」は当然だと思いますが、子どもの年齢によってかかわり方がずいぶん変わってきます。
幼稚園・保育園の未就学児や小学校低学年は、親が主体となって整理してあげる時期です。絵などの制作物は残しておく量で悩む人が多いですが、最初に無理をしてギリギリまで減らす必要はないと思っています。
そとてもうれしい子どもの成長の証ですから、保管スペースが許す限り置くこともいいと思います。
時間が経ち、色あせたなと思えるときに、お子さんと相談して量を減らせばいいと思います。時期がくれば、すっぱりと処分できるものです。
その後、小学校3年生くらいから、少しずつ子どもが主体となってモノの必要・不必要を判断していく練習をしていきましょう。教科書・ノート・学習で使ったプリント類やテスト。すべて残していては、小学校の6年間で大変な量になります。
すべて残すことが不可能だと少しずつ理解できてくると思うので、「この箱の中に入る分だけ残そうね」など促してあげてください。
お子さんがまず取捨選択して、その選択が後々困ったことにならないか、というチェックは大人の出番になると思います。
また中学生になったら、高校受験を見据えて教科書を残しておくという配慮も大切になります。中学1年生だと先のことが想像できず、あっさり捨ててしまう可能性もあります。
お子さんの主体性に任せつつ、「お母さんは中学生のときにこうした。」「お父さんはこうしたよ」と自分の経験を交えて、伝えてみるのも会話のよいきっかけになると思います。
















