更新日: 2022.12.25 住宅ローン

夫婦でペアローンを組むメリットとデメリットとは? ペアローンの有効活用とは?

夫婦でペアローンを組むメリットとデメリットとは? ペアローンの有効活用とは?
「住宅ローンで借りられる金額を増やしたい」「夫婦で分担して返済していきたい」という場合には、ペアローンがおすすめです。共働き世帯の増加や物件価格の高騰に伴って、ペアローンを利用する人も増えています。
 
この記事では、夫婦でペアローンを組むメリット・デメリット、有効活用できる条件や注意点について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

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ペアローンを組むメリット・デメリットは?

ペアローンとは、同一物件に対して夫婦がそれぞれ住宅ローンを組む方法です。1軒の家を購入するのに2つの住宅ローン契約を結び、それぞれが相手の連帯保証人となります。
 

メリット

ペアローンを組む最大のメリットは、「借入可能額が大きくなる」という点です。基本的に住宅ローンの借入可能額は、年収の5~7倍程度です。
 
仮に夫が年収500万円の場合は、おおよそ2500万~3500万円が借りられることになります。物件価格が高騰している昨今、十分な頭金が用意できなければ、理想のマイホームに手が届かないことがあるかもしれません。
 
しかし「借入額が足りずに物件が購入できない」というときは、ペアローンを利用することで、借入可能額を大きくすることができます。
 
例えば妻の年収が500万円の場合は、夫と同様におおよそ2500万~3500万円が借りられます。夫婦の借入可能額を合算すると、5000万~7000万円となり、住宅の選択肢が大きく広がるといえるでしょう。
 

デメリット

ペアローンを組むデメリットとしては、借入額が大きくなることで、返済の負担が増加することが挙げられます。
 
上限まで住宅ローンを利用してしまうと、日々の生活を圧迫することにつながります。出産や育児、転職など、長期的なライフプランを考えながら、過度な借り入れを避け、無理のない範囲で契約を結ぶことが大切です。
 
また、離婚した際に一括返済を求められる可能性がある点も、ペアローンのデメリットです。夫婦のどちらかに十分な支払い能力がないと、連帯保証人として、1人で支払いを続けていかなければなりません。
 

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有効活用できる条件と注意点は?

夫婦双方に同程度の収入がある共働き世帯は、住宅ローン控除によってペアローンを有効活用できます。
 
住宅ローン控除を受けられる物件なら、夫婦でペアローンを組むことで、お互いに「住宅ローン控除」が受けられ、住宅ローン残高に応じた一定の割合の金額を、所得税から直接差し引くことができます。
 
控除の上限額、控除率、控除期間は、住宅ローンを契約した時期や住宅の種類によって異なりますが、購入する物件の金額が大きくなるほど節税効果を高められます。
 
ただし、ペアローンでは2つの住宅ローンを契約する必要があるため、ローン契約に伴う事務手数料や諸経費が2倍かかります。諸経費は、物件購入価格の3~10%が相場となっており、決して少ない金額ではありません。
 
ペアローンから単独の住宅ローンへ乗り換えを行う場合は、贈与税が課されるケースもあるので、注意しましょう。
 

ペアローンに向いている人は?

共働き世帯で、夫婦ともに長期的に安定した収入が見込める場合は、ペアローンが向いているといえるでしょう。ペアローンを利用することで、借入可能額の上限があがり、理想のマイホームに手が届きやすくなります。
 
ただし、どちらかの収入がダウンすると、返済の負担が大きくなるリスクがあります。また、離婚した際に一括返済を求められる可能性もあります。
 
長期的なライフプランを考慮しつつ、無理のない範囲での借り入れを心がけましょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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