更新日: 2023.07.31 その他ローン

消費者金融やカードローンによる借金が300万円まで膨らんでしまいました。こういうときは「おまとめローン」がよいと聞いたのですが、本当ですか?

消費者金融やカードローンによる借金が300万円まで膨らんでしまいました。こういうときは「おまとめローン」がよいと聞いたのですが、本当ですか?
消費者金融やカードローンなど、複数の金融機関から借り入れしているときは「おまとめローン」を検討してもよいかもしれません。おまとめローンは、借り入れ金返済専用のローンをいいます。返済時に大きな負担となる、スケジュール管理やお金のやりくりをすっきりさせることで、より余裕をもって、返済していけるようになるでしょう。
 
今回は、おまとめローンについての説明と、利用する際の注意点について、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

おまとめローンとは?

「おまとめローン」とは、複数の金融機関から借り入れをしている場合に、返済を一本化するためのローンをさします。
 
例えば、表1のように借り入れをしているAさんがいたとしましょう。3社それぞれで、返済日・返済金額・利息が異なるため、管理が大変です。もし返済が滞れば、遅延損害金が発生して、金銭的な負担が増すため、気を使う人も多いでしょう。
 
表1

借り入れ先 返済日 返済金額 利息
A社 毎月5日 3万円 18%
B社 毎月15日 2万円 18%
C社 毎月25日 5万円 14%

※筆者作成
 
おまとめローンを利用すれば、返済先が1カ所になるため、例えばC社ならば、25日までに10万円を一度振り込めばよくなります。スケジュール管理やお金のやりくりが、ぐっと楽になるでしょう。
 
また、おまとめローンの利息は、おおむね15%程度で設定されている傾向にあります。
 
消費者金融から借り入れしていた場合は、最大20%未満の利息がかかるため、借り入れ先を変更するほうが、金銭的な負担を軽減できます。またカードローンの場合は、同水準の14%程度が利息の平均となりますが、複数借り入れしている場合は、15%のおまとめローンに一本化したほうが負担を減らせるでしょう。
 
複数の借り入れをしている方、利息が高い借り入れ先を選んでしまった方は、おまとめローンは、検討しておきたい返済手段といえます。
 

おまとめローンを利用するときの注意点

おまとめローンを利用するにあたり、以下のように、いくつか把握しておくべき注意点もあります。

<おまとめローンを利用する際の注意点>

●利用には審査があり、即日に利用できるわけではない
●おまとめローンで振り込まれたお金は、借金やリボ払いの返済にしか使えない
●年収を確認できる書類(源泉徴収票、給与明細書、確定申告書など)の提出が必要
●おまとめローンの融資を受けてから一定期間内に、返済したことを確認できる書類を、提示しなければならない場合もある

特に、審査があることと、融資されたお金の用途については、注意が必要です。おまとめローンを提供している企業ごとに、用途や必要書類、申し込み後の流れが異なるため、焦らずに、詳細を確認することが重要です。
 

借り入れ金の返済に悩んだらおまとめローンも検討を

複数の借り入れ先がある場合は、スケジュール管理やお金のやりくりが大変です。利息による負担も大きいため、大きなストレスを感じるでしょう。返済を一本にまとめられる「おまとめローン」で、負担を減らして返済していくことを、検討してみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集