更新日: 2023.10.28 その他ローン
使っていない消費者金融のカード。解約せずに放置していても問題ない?
しかし、契約は自然と解消されるわけではありません。放置しているとさまざまなデメリットが生じるため、必要ないなら早めの解約がおすすめです。
今回はカードローン契約を放置した場合に起きることと、具体的な解約方法について確認します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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完済したカードローン契約を放置するとどうなる?
カードローンを完済したり、有効期限が切れたりすると自動的に契約終了すると思っている人も多いですが、実際はそんなことはありません。契約自体は自動更新されており、自分では使うつもりがなくても限度額の範囲内でいつでも借りられる状態になっているのです。
このような状態のまま放置していると、住宅ローンなどほかの借り入れを利用したいときに困ることになります。ローンの申込時には必ず審査が行われ、返済能力に問題がないか調べられます。
このとき、いつでもお金を借りられる状態だと「また借金をするのでは」「きちんと返済できるのか」など疑われ、審査に通りにくくなる可能性があるのです。
ローンの審査は借り入れ状況だけでなく、年収や勤務状況などを総合的に判断します。カードローン契約が残っているからといって確実に審査に落ちるわけではありませんが、できるだけリスクを避けるためにも不要な契約は解約したほうがよいでしょう。
また、いつでも借りられる状態にしておくと、ちょっとしたことで安易に利用してしまう恐れもあります。手軽とはいえ、カードローンはあくまでも借金です。安易な利用に慣れてしまうと、いずれ必要以上に借りて返済が苦しくなる事態にもなりかねません。
自分の収支の範囲内で生活するためにも、不要になったカードローンはきちんと解約し、手軽に利用できない環境にしておきましょう。
不要なカードローンの解約方法
カードローンを解約するには、金利まで含めて借り入れをすべて返済しておかなければなりません。完済したつもりでも、実は無利息残高があるケースもあるため必ず確認しておきましょう。
無利息残高とは、利息が発生しない1000円以下などごく少額の残高のことです。支払期限もないため特に督促もされず、気付かない人も少なくありません。無利息残高があると完済扱いにはならないので、カードローン会社に確認のうえ1円単位まですべての返済が必要です。
完済できたら、契約の解約手続きを行います。実際の解約方法はカードローン会社ごとに異なり、WEB上で済むところもあれば店頭で手続きが必要なところもあります。
解約した後、個人信用情報機関に解約の記録が載るまでには数ヶ月かかることもあるため、住宅ローンなどを申し込む予定がある人は早めに解約しておくとよいでしょう。
不要なカードローンはきちんと解約を!
カードローンは、完済しても「また必要になるかも」「解約は面倒くさい」などの理由でつい放置しがちです。
たしかに困ったときにすぐお金を借りられるようにしておくと安心ですが、契約が残っていると住宅ローンなどの審査で不利になったり借りすぎたりしてしまう可能性があるため注意が必要です。しばらく借りる予定がないなら、これを機にきちんと解約しておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー