400万円の新車を「5年ローン」で買ったばかりです。最近の「金利上昇」のニュースを見るたび不安なのですが、“ディーラーローン”なら問題ないでしょうか…?

配信日: 2024.09.05

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400万円の新車を「5年ローン」で買ったばかりです。最近の「金利上昇」のニュースを見るたび不安なのですが、“ディーラーローン”なら問題ないでしょうか…?
定期的に行われる日銀の金融政策決定会合を受け、金利が上昇するというニュースを見たり聞いたりする機会が増えています。一般市民に大きな影響を与えるのが「ローン金利がどうなるのか」でしょう。高額商品をローンで購入している人にとって、金利の上昇は返済総額の増加という大きな影響を与えます。
 
そこで本記事では、自動車ローンを組んでいる人が金利上昇を踏まえ、どう行動すれば良いのかを解説します。

マイカーローンは固定金利が多い

結論から言うと、ディーラーなどで自動車ローンをすでに借りている人は、金利上昇の影響をほぼ受けません。なぜなら、自動車ローンの多くは借入期間で金利変動の影響を受けない固定金利だからです。
 
今回のケースの場合、残価設定型クレジット(残クレ)をはじめとしたディーラーローンの場合は、最終支払いまで金利上昇を心配する必要はありません。
 

銀行でローンを借りている場合は変動の可能性が高い

一方で、金利が低いからなどといった理由で銀行や信用金庫などの金融機関でローンを組んでいる場合は、その契約内容を確認する必要があります。金融機関の個人ローン商品は「短期プライムレート」に連動する変動金利を採用していることが多く、半年に1回、貸出金利の見直しを行っています。
 
すでにメガバンクや地方銀行、信用金庫においては短期プライムレートの基準金利の改定が行われており、2024年9月以降の借入だけでなく、すでに借入している人の金利負担も上昇することが決定しています。
 
まずは自身が借りているローンが変動か固定か確認し、変動だった場合はどのようなタイミングで金利見直しが行われるのかを、約款などで確認してみましょう。
 

金利が上がった場合のシミュレーションをしてみよう

金利変動が確定している状況で、金利が上がったらどれくらい負担額が増えるのかシミュレーションしてみましょう。本ケースに当てはめ、400万円の車を5年ローンで購入した際に現状は金利2.5%で借りていて、1年ごとに金利が上昇した場合の返済額はどうなるのかみていきます。
 

・初年度は金利2.5%
毎月の支払いは7万989 円、年間返済額は85万1868 円
 
・1年後に金利が0.25上がった場合(2.75%)
毎月の支払いは7万1345 円(356円の増加)、年間返済額は85万6140円(4272円の増加)
 
・さらに1年後に0.25上がった場合(3.0%)
毎月の支払いは7万1616円(さらに271円の増加)、年間返済額は85万9392円(さらに3252円の増加)

 
 
シミュレーションは元利均等返済で行っていますが、借入条件によって変わりますので、詳しくは借入先の金融機関に相談しましょう。
 

金利上昇が怖いなら固定金利型のマイカーローンに借り換えよう

前記のシミュレーション以上の早さで金利が上昇する可能性もあり得ます。金利上昇に不安を覚えるのなら、固定金利に借り換えするのも1つの方法です。
 
まずは近隣の金融機関に固定型のローンがあるか確認したり、ネット検索してみたりすることをおすすめします。ただし、固定金利に借り換えると今以上に金利負担が増えてしまうこともありますので、バランスを見て検討するようにしましょう。
 
執筆者:宇野源一
AFP

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