【実録】「残クレ」って本当に損なの?「マツダCX-5」を残クレで契約し“5年”乗ってみた結果と感想…「総支払額」はいくらになった?

配信日: 2025.10.12
この記事は約 3 分で読めます。
【実録】「残クレ」って本当に損なの?「マツダCX-5」を残クレで契約し“5年”乗ってみた結果と感想…「総支払額」はいくらになった?
「残価設定型クレジット」いわゆる「残クレ」は、近年さまざまな意味で注目されている車の購入方法です。筆者は“5年の残クレ”でマツダのCX-5を契約し、その後、一括精算で買い取りました。
 
本記事では、残クレを実際に体験してみてどうだったのか、総支払額はいくらだったのかをまとめていきます。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

残価設定クレジットで契約した理由

あらかじめ車の残価を設定し、残りの金額でローンを組むことで残価設定クレジットは月々の支払いを抑えられるメリットがあります。
 
一方で、銀行のローンよりも金利が高いことや、車を返却することが前提なので条件が多いというデメリットもあります。総支払額が多くなることから残クレを敬遠する人もいるでしょう。
 
筆者は約5年前に残クレでマツダのCX-5を契約しました。当時は車に疎く、残クレという車の購入方法があまりよく分かっていませんでした。月々の支払いが抑えられるということとキャンペーンで金利が年率1.9%になると言われたことで、あまりよく考えずに残クレを選択したというのが正直なところです。
 

残クレを体験してみてどうだったのか

残クレのデメリットのひとつに、車の名義が自分ではないことが挙げられます。残クレは契約期間終了後に車を査定し、あらかじめ設定された残価よりも査定額が下回った場合は、差額を契約者が負担することになります。そのため、カスタマイズの制限や走行距離に制限がかかります。
 
筆者の場合は、早い段階で、車を返却せずに買い取ると決めていました。契約後に残クレがどういった仕組みなのかを知り、返却するよりも同じ車に乗り続けるほうが、長期的な視点では支払い金額が安くなることに気付いたからです。
 
車を返却せずに買い取ると決めていたので、筆者は特に走行距離や傷などを気にすることはありませんでした。もし、返却することを視野に入れていたら、車で遠出を控えるなど制限がかかっていたでしょう。
 

車の総支払い金額は?

筆者が購入した車は、車両本体価格やオプションを含めて340万円でした。頭金で100万円を入れていたので、本来であれば残りは240万円です。
 
しかし、90万円の残価が設定されていたので総額150万円分が月々の支払いとなりました。金利はキャンペーンで年率1.9%ですが、残価分にも金利はかかってきます。
 
そして、5年のローンを終え、車を一括精算で買い取り、最終的に筆者が支払った金額は360万円を超えていました。元の価格は340万円だったので、20万円以上利息として払っていたことになります。仮にキャンペーンの金利ではなく通常の金利が適用されていれば、より多くの利息を支払っていたでしょう。
 
残クレ期間の終了時、車の状態がきれいだったので残価以上の金額で下取りができると言われましたが、別の車に乗り換えたとすると、また次の車の支払いが始まることになります。残価分を精算して同じ車に長く乗ろうという筆者の考えは変わっていませんでしたので、返却ではなく買い取りを選びました。
 

残クレはデメリットばかりではない

実際に残クレで車を契約してみて、通常のローンよりも金利が高くなる傾向にあることや、将来的に車を返却する可能性があるため車の扱いに制限がかかること、残価分にも利息がかかるため総支払金額が高くなってしまう可能性があることを実感しました。正直、次に車を買うときは残クレを利用しないつもりでいます。
 
しかし、残クレで月の支払いを抑えられたことは事実です。残価分のお金をローンとして毎月の支払いに上乗せするのではなく、最後にまとめて一括精算という形にすることで、自分のペースでお金を貯めることができました。
 
実際に体験してみて、月々の負担を抑えられ、生活に余裕をもつことができるという面や、気軽に新車に乗り換えることができるという点など、残クレはデメリットばかりではないと感じました。
 
新車の購入を検討している方は、それぞれの支払い方法のメリット・デメリットをふまえて、自分の生活に合った方法を検討してみてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu

LINE

【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問