もうすぐで「住宅ローン固定金利期間」が終了します。この後はどうなる?借り換えか継続か…お得な方法とは?
固定金利は、一定期間金利が変わらない安心感がある一方、その後に金利が変動するタイミングでは、今後の支払いが大きく変わる可能性があります。本記事では、固定金利期間が終了する際に知っておきたいポイントと、お得な選択肢について詳しく解説します。
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目次
固定金利期間終了後、どうなるのか?
一般的に、固定金利期間(例:3年・5年・10年など)が終わると、自動的に「変動金利型」に切り替わるケースが多くなっています。変動金利に移行すると、半年ごとに金利が見直され、5年ごとに返済額が調整される仕組みです。
つまり、金利が上昇すれば返済額も上がるリスクがある一方、低金利が続けば支払いが減る可能性もあります。ただし、金融機関によっては「再度、固定金利を選び直せる」プランも用意されています。どの金利タイプに切り替わるのかを事前に確認しておくことが大切です。
今が見直しのチャンス! 「借り換え」という選択肢
固定期間が終わるタイミングは、住宅ローンを見直す絶好の機会です。特に、金利水準が低い今は「借り換え」によって支払総額を抑えられるケースが少なくありません。
ただし、借り換えには「事務手数料」「保証料」「登記費用」などが発生します。これらのコストを含めてもメリットが出るかどうかを、シミュレーションして判断するのがポイントです。
「継続」も一つの賢い選択肢
一方で、必ずしも借り換えが得とは限りません。現在の金融機関で固定金利を選び直したり、金利引き下げ交渉をしたりすることで、結果的に有利な条件を得られる場合もあります。
特に、残高が少ない・返済期間が短いといったケースでは、借り換えによる手数料のほうが負担になることもあります。金融機関によっては、固定期間終了前に「金利優遇プラン」や「再固定特別キャンペーン」を実施していることもあるため、案内が届いたらしっかり確認しましょう。
どちらが得かを見極める3つのポイント
1.今後の金利動向
日本の金利は長らく低水準ですが、日銀の政策次第では上昇局面も考えられます。今後の金利見通しを意識することが重要です。
2.ライフプランとのバランス
教育費のピークや定年退職の時期など、今後の家計の変動を考慮して「安定」を取るか「低コスト」を取るかを判断しましょう。
3.金融機関の提案内容
同じ金利タイプでも、金融機関ごとに細かな条件が異なります。複数社のプランを比較して、「トータルコスト」で判断するのが賢明です。
固定期間終了は“家計の見直しチャンス”
住宅ローンの固定金利期間終了は、不安よりも「家計を最適化できるチャンス」と捉えることが大切です。借り換えでコストを下げるか、今の金融機関と条件交渉をして安心を取るか——どちらにしても、放置せずに早めの検討を始めましょう。
まずは、現在のローン残高や金利、残り期間を整理し、シミュレーションサイトや専門家の相談サービスを活用するのがおすすめです。
数十万円、場合によっては数百万円の差になることもある住宅ローン。固定金利期間の終了をきっかけに、自分にとって最もお得で安心な選択を見つけてみてください。
出典
一般社団法人 全国銀行協会 変動で返す?固定で返す?住宅ローンの金利タイプ
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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