憧れの「アルファード」にどうしても乗りたい! エントリーグレードでも“500万円以上”ですが、自分は「年収500万円」です…「残クレ」を利用すれば大丈夫でしょうか?
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年収500万円でも「残クレ」ならアルファードに乗れる可能性
残クレとは、車の将来の下取り価格(残価)をあらかじめ設定し、その分を最終支払日まで据え置く自動車ローンです。残価の支払いを先送りにすることで、月々の返済額を抑えやすい特徴があります。
トヨタ自動車株式会社のホームページによると、2025年12月時点の「アルファード Xグレード(ハイブリッド車 2WD)」の価格は510万円(税込)となっています。
なお、通常のカーローンの金額は「年収の4~5割」が目安の1つとされています。この基準に基づくと、年収500万円で組めるカーローンは約200~250万円となるため、500万円以上であるアルファードを買うのは難しいと思われます。
一方、自動車の残価率は、3年所有で50%程度が一般的とされており、アルファードなどの人気車種は、残価率が高めに設定されるケースもあるようです。
アルファードの残価を「255万円」と仮定し、3年間で支払いを行うとすると、月々の支払いは「約7万1000円」となります。年収500万円の人でも、残クレなら返済能力があると見なされる可能性もあるでしょう。
残クレが向いている人、向いていない人の特徴とは?
残クレには、メリットとデメリットがあります。「自分は残クレをうまく活用できるだろうか」と考える際、参考にしてみてください。
以下の特徴に当てはまる人は、残クレに向いている可能性があります。
・定期的に車を乗り換えたい
・月々の支払いをできるだけ抑えたい
・走行距離が比較的少ない
・車を「所有」より「利用」と考えている
一方、以下の特徴に当てはまる人は、残クレに向いていないと考えられます。
・愛着のある車に長く乗りたい
・走行距離を気にせず自由に乗りたい
・自由にカスタマイズを楽しみたい
・契約条件や制限がストレスになる
契約満了時は「買い上げ」と「乗り換え」ではどちらがお得?
残クレの契約が満了した際は、以下の3つから対応を選びます。
(1)新車に乗り換える
今乗っている車を下取りに出し、下取り分を使って次の車に乗り換えます。定期的に新しい車に乗りたい人に推奨できます。
(2)車を買い取って乗り続ける
あらかじめ決めていた残価を、一括もしくは追加ローンで支払います。今乗っている車が気に入っている人に向いているといえます。
(3)ディーラーに車を返却する
契約を終了するため、残価を支払う必要がなくなります。
下取り価格によっても異なるため一概にどちらがお得とはいえないものの、ライフスタイルの変化に合わせて車種を変えたい人は「乗り換え」を、走行距離などを気にせず気に入った車を自由に乗りたい人は「買い上げ」を選択するのも1つの方法です。
まとめ
残クレを活用すれば、月々の支払額を抑えながら車に乗れる可能性が広がります。その場合、契約満了時の選択や制限を理解しておくことが大切です。支払いが無理のないものか、数年後にどのような選択をしたいのか、これらを考えたうえで判断すると良いのかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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