勤続10年以上で「年収600万円」なのに“住宅ローン審査”に落ちた!? 借金もなく真面目に働いてきたのにナゼ?「若い頃にやりがち」でも気づかない…意外な落とし穴とは
しかし、現在の収入や勤務先がどれほど安定していても、審査の最終段階で思いがけず落とされるケースが後を絶ちません。実はその原因の多くは、記憶にも残らない若い頃に何気なく行ったミスに隠れています。
本記事では、年収や勤続年数だけでは測れない信用情報の注意点と、その対策について解説します。
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目次
携帯電話の端末代金の分割払いがローン審査の致命傷に
ローン審査に落ちる意外な原因の筆頭が、若い頃に契約したスマートフォンの端末代金です。携帯料金の支払いが少し遅れた程度で影響しない、と軽く考える人は少なくありません。
通話料や通信料の遅延だけであれば、すぐにローン審査へ直結するわけではありません。しかし、スマートフォンの本体代金を分割払いで購入している場合、それはクレジット会社との割賦契約、つまり借入と同様に扱われます。
口座の残高不足などで引き落としができなかった場合、「借入の返済を滞納した」という事実として、個人の信用情報機関に記録されてしまうのです。
数ヶ月の延滞が5年間も消えないブラックリストの恐怖
スマートフォンの端末代金は高額化しており、例えば12万円の機種を24回の分割払いで購入した場合、毎月5000円を支払うことになります。このわずか5000円の支払いであっても、うっかり2~3ヶ月以上遅延すると、信用情報機関に「異動情報」と呼ばれる金融事故の記録が登録されます。
これが、いわゆるブラックリストに載った状態です。遅れた分を全額支払ったとしても、その事故情報は完済から5年間残るため、この期間中は銀行が融資に慎重となり、審査通過は難しくなります。
現金主義も審査で不利になる?
クレジットカードを一切作らず、現金主義を貫いてきた人も注意が必要です。30代や40代になっても信用情報機関に利用履歴が全く存在しない状態は、金融業界で「スーパーホワイト」と呼ばれます。
一見すると堅実で問題がないように思えますが、審査を行う金融機関からは逆に警戒されることがあります。過去に自己破産などを経験した人も、一定期間が経過すると記録が消え、この状態と区別がつかなくなるためです。
金融機関は、現金主義なのか、それとも過去に金融事故があったのか判断できないため、リスク回避として融資を見送るケースがあります。
住宅ローン審査を通過するための対策
過去の支払い遅延に心当たりがある人や、スーパーホワイトに該当する人は、事前準備が重要です。まずは信用情報機関へ開示請求を行い、自身の情報を正確に把握しましょう。
開示請求は、株式会社シー・アイ・シー(CIC)や株式会社日本信用情報機構(JICC)といった信用情報機関では、数百円から千円程度の手数料で請求できます。過去の支払い履歴が一覧で確認できるため、心配な人はおすすめです。
もし、異動情報が残っている場合は、その記録が消える時期を待ってからローンを申し込む必要があります。一方、スーパーホワイトの場合は、高額なローンの前にクレジットカードを作成するのが有効です。
光熱費などの支払いにクレジットカードを利用し、半年から1年程度、遅延なく支払い実績を積み上げることで信用を構築できます。
若気の至りを放置せず、正しい信用情報管理を
年収600万円で勤続10年以上という条件がそろっていても、携帯端末の分割払いの遅延といった過去の小さなミスや、利用履歴がないスーパーホワイト状態が原因で、ローン審査に落ちる可能性があります。
住宅購入という大きな目標を前にしてつまずかないためにも、まずは自身の信用情報を確認することが重要です。クレジットカードを持っていない場合は、少額利用から実績を積み上げていきましょう。
信用情報の管理を行ってから、万全の状態でローン審査に臨んでみてください。
出典
一般社団法人全国銀行協会 登録情報開示報告書の見方
株式会社日本信用情報機構 信用情報記録開示書の見方について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
