住宅ローンの費用があと「1000万円」残っているのですが“子どもの奨学金”の「審査」に影響しますか?貯金だけでは大学費用を賄えず不安です。
一方で、住宅ローンを返済している場合や、ある程度の貯金がある場合、「奨学金の審査に影響するのでは」と気になる方もいるのではないでしょうか。審査の仕組みを知らないまま申し込みを進めると、必要な準備が遅れてしまうこともあります。
そこで本記事では、住宅ローンや貯金額が奨学金の審査に影響するのか、借りやすくするために確認しておきたいことについて解説します。
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目次
奨学金の審査では住宅ローンよりも収入や住民税情報が重視される
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金では、家計に関する基準が設けられています。審査では、主に生計維持者である父母などの収入や住民税情報、世帯人数などが確認されます。
そのため、住宅ローンを組んでいること自体が、すぐに不利になるわけではありません。例えば、住宅ローンの返済が残っていても、家計基準を満たしていれば奨学金を利用できる可能性があります。
ただし、毎月の住宅ローン返済額がそのまま収入から差し引かれて審査されるとはかぎりません。そのため、「返済が多ければ審査で有利になる」と考えるのではなく、収入や世帯状況をもとに判断されると理解しておくことが大切です。
住宅ローンの返済によって家計に余裕がない場合は、奨学金だけに頼らず、大学独自の授業料減免制度や自治体の支援制度もあわせて確認しておくと、進学費用の負担を抑えやすくなります。
貯金額は給付型奨学金の資産基準に影響することがある
貯金については、奨学金の種類によって扱いが変わります。特に注意したいのが、返済不要の給付型奨学金です。JASSOの給付奨学金には資産基準があり、学生等本人と生計維持者の資産額が確認されます。
資産には現金や預貯金のほかに、株式、投資信託、NISA口座で保有している金融商品も含まれます。一方で、自宅などの土地や建物は対象外ですが、住宅ローンなどの借入金と預貯金などの資産を相殺することはできません。
例えば、住宅ローンが残っていても、預貯金や投資額が一定以上ある場合は、給付型奨学金の基準に影響することがあります。そのため、申し込み前に現金や預貯金、投資商品などを確認し、資産基準の対象になるものを整理しておくことが大切です。
奨学金を借りやすくするには早めの確認と正確な申し込みが大切
奨学金を利用したいからといって、収入や貯金を不自然に動かすことはおすすめできません。審査では、申し込み内容や収入情報などが確認されるため、誤った内容で申し込むと、採用後に手続きが止まったり、返還を求められたりする可能性もあります。
そのため、奨学金を利用しやすくするには、早めに制度の内容を確認し、家庭の状況に合う支援を選ぶことが大切です。奨学金の対象になりそうかの目安は、JASSOの進学資金シミュレーターで確認できます。
また、奨学金には複数の種類があり、給付奨学金、第一種奨学金、第二種奨学金では条件が異なります。給付奨学金は返済不要、第一種奨学金は無利子、第二種奨学金は有利子の貸与型です。返済の有無や利子の違いによって将来の負担も変わるため、ひとつの制度だけで判断せず、複数の選択肢を比べて検討しましょう。
奨学金の審査では住宅ローンよりも収入や資産基準を確認しよう
奨学金の審査では、住宅ローンがあるだけで不利になるとはかぎりません。審査では主に、収入や住民税情報、世帯の状況が確認されます。
ただし、給付型奨学金では、貯金や株式、投資信託などの資産額が審査に関係します。自宅の不動産は対象外ですが、住宅ローンなどの負債と資産を相殺できない点には注意しましょう。
奨学金の審査に通るか不安な場合は、JASSOの進学資金シミュレーターで目安を確認し、学校の奨学金窓口にも早めに相談しておくと安心です。住宅ローンや貯金の有無だけであきらめず、利用できる制度を確認することで、子どもの進学に向けた資金計画を立てやすくなるでしょう。
出典
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)【高校生等対象】奨学金の家計基準の判定について
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) 進学後(在学採用)の給付奨学金の家計基準
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) 進学資金シミュレーター
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー