楽天銀行の住宅ローン概要。金利・手数料・審査について解説[PR]

楽天ポイントやスーパーポイントが特典としてついてくる楽天銀行の住宅ローン。ほかのネット銀行と比べると金利は少し高めの設定となっていますが、「融資手数料が固定で安い」「全疾病特約が無料」など、さまざまなメリットがあります。金利や手数料、審査について詳しく解説します。

楽天銀行について

楽天銀行とは、国内でも最大級のネットバンクで、楽天市場などで有名な楽天グループがイーバンク銀行を買収したのち、2010年に名称を楽天銀行株式会社に変更したものです。
 
コンビニATMで24時間365日利用可能であることや、月の回数制限はあるもののATM手数料や他行振込手数料が月3回まで無料になるなど、利用する側にとって使いやすいサービスを提供しています。
 
なんといっても、楽天グループであることから、給与の受取・振込・口座振替でもポイントが貯まるほか、それを振込手数料、楽天銀行デビットカードの支払いに利用することもできる点は魅力といえるでしょう。

楽天銀行の住宅ローン概要

楽天銀行の住宅ローン概要については、以下のとおりになっています。
 
申し込み条件
以下の条件をいずれも満たすことができる個人
1．借入時年齢65歳6ヶ月未満で、完済時年齢が満80歳未満であること
 
2．日本国籍を有すること、または永住許可等を受けている外国人であること
（日本国内に居住し、住民登録を行っており、住宅ローン契約時には日本国内にいる必要あり。連帯債務者・抵当権設定者についても同様）
 
3．前年の年収（自営業の場合は申告所得）が、申込人と連帯債務者合算で400万円以上であること。なお、申込人と連帯債務者の関係は配偶者のみの取扱いとなること。また、ペアローンの取り扱いはないことに注意が必要。
 
4．住宅ローンでの借入と、その他の借入金を合わせたすべての年間返済額の年収に占める割合が、30％から35％以下であること。なお、この上限は、申込内容に応じて楽天銀行が審査の過程で決定する。また、楽天銀行の住宅ローンでは親子リレー返済は利用不可であることにも注意が必要です。
 
資金使途
1．申込者本人が居住するための新築住宅の建設資金または購入資金、中古住宅の購入資金。
 
2．現在他社で利用している住宅ローンの借り換え、および借り換えと合わせた増改築資金。
その他、諸費用についても資金使途に組み入れることが可能です。
 
対象地域
北海道、本州、四国、九州、沖縄本島および淡路島（離島は申し込み不可）。
 
借入可能金額
500万円以上1億円以内の間で、楽天銀行の審査により決定。
 
借入期間
次のいずれか短い年数。
1．1年以上、35年以内（1年単位）
2．完済時年齢が満80歳となるまでの年数（借り換えの場合は、上記1.2.に加え下記3.を含めたいずれか短い年数）。
3．35年から、住宅を取得した当初の住宅ローンの経過期間を減じた年数
 
金利タイプ
変動金利または固定金利（2年固定金利、3年固定金利、5年固定金利、7年固定金利、10年固定金利）のいずれかの金利タイプを選択可能。
 
返済について
返済方式は「元利均等返済方式」と「元金均等返済方式」のいずれかを選択することになっています。返済方法は口座引落となっており、毎月返済の場合の引き落とし日は、楽天銀行口座の場合は27日、それ以外の口座の場合は５日となっています。
 
また、融資金額の40％の範囲内で、毎月返済に加えた「半年毎増額（ボーナス）返済」を行うことも可能です。

楽天銀行の住宅ローン金利について

楽天銀行の住宅ローン金利は図表1のとおりです。
 
【図表1】

銀行名	変動金利	固定金利(10年)
楽天銀行	0.583%	1.690%

（）
出典：楽天銀行公式HP
 

楽天銀行の住宅ローンメリット

メリット1： 融資事務手数料が安い

ネット銀行においては、融資事務手数料を借入額×2.20％に設定しているところが多くみられる中、楽天銀行では33万円の定額で保証料も無料です。
 
例えば、3000万円を借り入れることになった場合、他行のように「借入額×2.20％」で計算すると融資事務手数料は66万円かかることになります。それに対し、楽天銀行では借入金額に影響することなく、一律33万円となっていますので、借入金額が1000万円以上である場合は楽天銀行を利用する方が有利といえるでしょう。

メリット2： 全疾病特約が無料

楽天銀行では、精神障害等をのぞくすべての病気・けがが原因で就業不能状態（働けない状態）が1年（12ヶ月）を超えて継続した場合に、住宅ローン残高が0円になる「全疾病特約」を無料（金利上乗せなし）でつけることができます。

メリット3：繰上返済手数料が無料

楽天銀行の住宅ローンは、一部繰上返済・全額繰上返済ともに手数料が無料となっています。一部繰上返済を無料としている金融機関は多いものの、全額繰上返済まで無料にしている金融機関はまだ少ないため、かなり魅力的だといえるでしょう。ただし、繰上返済ができるのは月1回のみとなっていることに注意してください。

メリット4：つなぎ融資が使える

つなぎ融資とは、物件を購入してから完成するまでの支払い（土地の購入費用や着工金・中間金など）の目的で利用されるものです。ほとんどのネット銀行がつなぎ融資を取り扱っていない中、楽天銀行の住宅ローンではつなぎ融資の利用が可能となっています。

メリット5：ネットならではの相談・サポート体制

楽天銀行は実店舗を持たないネット銀行であるため、一般的な窓口での相談ができません。しかし、相談を希望されるお客様に対しては、Skype（ビデオ通話）を利用して住宅ローンの相談をすることができるサポート体制を確立しています。
 
年末年始を除く9時から22時の間であれば、いつでも相談可能となっていますので、住宅ローンに申し込む際の不安点などについては、このSkype（ビデオ通話）を利用し、相談してみてください。

楽天銀行の住宅ローンの注意点

注意点1： 審査結果によって金利が大きく変わる

適用される金利は、審査結果で大きく変わります。また注意したいのが、最終的な金利は本審査に通過するまでわからないという点です。結果によっては、かなり割高な金利で住宅ローンを組むことにもなるので、軽い気持ちで申し込むのは避けるようにしましょう。

注意点2： 返済口座を楽天銀行にしないと金利が大幅に上がる

楽天銀行では、他行の口座を返済口座に指定することも可能です。ただし、その場合借入金利に年0.3％が上乗されてしまいます。住宅ローンの場合、借入金額は他のローンと比べるとはるかに大きくなります。
 
したがって、0.3％であっても金利の上乗せはかなりの負担になるといえるでしょう。

楽天銀行の住宅ローンの審査期間について

審査期間

楽天銀行の住宅ローン審査は、事前審査から契約まで最短で26日程度となっています。

出典：楽天銀行公式HP

申し込み方法

楽天銀行ウェブサイトにて申し込み手続きを行います。

注意点

申込人と連帯債務者の関係は配偶者のみの取扱いとなること。また、ペアローンの取り扱いはないこと、そして親子リレー返済は利用不可であることにも注意が必要です。

必要書類は？

1．本人確認書類：「住民票原本（発行後3ヶ月以内）」「健康保険証コピー（両面）※裏面に何も記載がない場合も両面必要」「運転免許証コピー（両面）」が必要となります。運転免許証がない場合は、以下のいずれか1点を用意する必要があります。
 
・パスポートコピー
・住民基本台帳カードコピー（両面）
・個人番号カードコピー（表面）
また、外国籍の方の場合は以下のいずれか1点を用意する必要があります。
・特別永住者証明書コピー（両面）
・在留カードコピー（両面）
 
2．収入関連書類：「源泉徴収票コピー」のほか、「住民税特別徴収税額の通知書（納税義務者用）原本」もしくは「住民税課税証明書原本」のいずれかが必要です。また、給与収入以外の所得がある方は、「確定申告書および付表コピー」と「所得税納税証明書（その1･その2）原本」は必要となります。
 
3．物件関係書類：「重要事項説明書コピー（全ページ）」「住宅地図コピー」は必須です。その他は購入する物件によって「工事請負契約書コピー（全ページ）」「敷地の登記事項全部証明書＜土地＞コピー（発行後3ヶ月以内のもの）」などが必要となります。

Q&A

楽天銀行の繰上げ返済手数料はいくら？

繰上げ返済手数料については無料です。ただし利用は月に1回までとなっていますので、注意してください。
 

産休・育休中でも利用可能？

申し込み条件の中で特に規制はありませんが、必要書類の中で「産休・育休後、海外勤務から復帰されたかた」と定義されていることから、産休・育休から復帰していることが条件となっている考えたほうがよさそうです。
 

楽天銀行の住宅ローンは審査甘いですか？

申し込み条件の中で前年度の年収が400万円以上とうたっている点からも、審査においてはほかの金融機関よりも若干厳しい印象があるのは否めません。返済負担率も30％から35％以下と他行に比べて厳しめであることからしても、審査が甘いとは考えるのは禁物です。
 

楽天銀行の住宅ローン審査に落ちてしまった時の対処法

まずは審査に落ちた原因を考えてみましょう。原因が自分の年収や借入希望金額が高いなどの理由であれば、楽天銀行以外の住宅ローンに申し込むことも可能です。
 
また、楽天銀行では「フラット35」以外では団体信用生命保険の加入が原則となっており、ワイド団信も用意されていないことから、健康に自信がない方は「フラット35」に申し込むか、加入基準の緩い団信プランを用意している他の金融機関に申し込んでみましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。この記事を参考に自分にとっての最適な住宅ローンを検討してみてください。
 
出典
・楽天銀行株式会社「住宅ローン」
・楽天銀行株式会社「商品詳細説明書」
・楽天銀行株式会社「住宅ローン　変動金利（固定特約付き）－10年固定金利」
・株式会社ジャパンネット銀行「住宅ローン　金利」
・住信SBIネット銀行株式会社「ネット専用住宅ローン　金利」
・楽天銀行株式会社「がん保障特約・全疾病特約付団体信用生命保険」
・楽天銀行株式会社「必要書類一覧」
 
執筆者：鴨志田 大輔
ファイナンシャルプランナー
 
監修：高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー