最終更新日:2019.07.02 公開日:2019.01.30
老後

人生100年時代、大事なのは自分のお金と時間を何にどう使うか

人生100年時代というキーワードを耳にする昨今、実際に平均寿命も延びていて、男性で81歳、女性で87歳ほどのようです。
 
「寿命中位数」ではさらにその年齢が延びています。寿命中位数とは、「現時点の余命となる生存期間の中央値」です。これはすべての年代を通じて、「半数の人がこの年齢まで生きる」という期待値と言えます。このような状況で、お金と時間を何にかけるのが大事かを、改めて考えてみたいと思います。
 
小山英斗

執筆者:

執筆者:小山英斗(こやま ひでと)

CFP(日本FP協会認定会員)

1級FP技能士(資産設計提案業務)
住宅ローンアドバイザー、住宅建築コーディネーター
未来が見えるね研究所 代表
座右の銘:虚静恬淡
好きなもの:旅行、建築、カフェ、散歩、今ここ

人生100年時代、これまでの「学校で出て社会人になり家庭や家を持って定年そして老後」という単線的な考え方がなくなっていき、これからは多様な選択肢がある中で自分のやりたい人生を生涯通じてどう実現させていくかがますます大事になってきます。

「未来が見えるね研究所」では、多くの人と多くの未来を一緒に描いていきたいと思います。
https://miraiken.amebaownd.com/

詳細はこちら
小山英斗

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執筆者:小山英斗(こやま ひでと)

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住宅ローンアドバイザー、住宅建築コーディネーター
未来が見えるね研究所 代表
座右の銘:虚静恬淡
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人生100年時代、これまでの「学校で出て社会人になり家庭や家を持って定年そして老後」という単線的な考え方がなくなっていき、これからは多様な選択肢がある中で自分のやりたい人生を生涯通じてどう実現させていくかがますます大事になってきます。

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寿命中位数でみた男女の年齢

自分が何歳まで生きられるかを考えるとき、「平均寿命」を思い浮かべる人は多いかと思います。
 
「平均寿命」は「現在生まれた0歳の赤ちゃんが何歳まで生きるか? 」の期待値です。なので女性の平均寿命が87歳だからといって「現在45歳の女性があと42年は生きられる」というのは少し違います。平均寿命はあくまで現在0歳の赤ちゃんの平均余命なのです。
 
「平均余命」は、各年齢の人があとどれくらい生きられるの期待値です。厚生労働省の平成29年簡易生命表によると、例えば、45歳女性の平均余命は43年です。つまり、45歳の女性は88歳が期待値ということになり、平均寿命より1歳延びることになります。
 
さらに平均寿命、平均余命の他に「寿命中位数」というものがあります。寿命中位数は「現時点の余命となる生存期間の中央値」です。これはすべての年代を通じて、「半数の人がこの年齢まで生きる」という期待値と言えます。平成29年簡易生命表の寿命中位数でみると、男性は84.08歳、女性は90.03歳となっており、女性はいよいよ90歳代に突入しています。
 
以下は厚生労働省が発表している、「平成29年簡易生命表の概況」からの表です。
 

 
※1  平均寿命と寿命中位数を比べると、3年近く差があります。また、平成元年の頃と比べてみると、実に5年ほどその数字が延びているのが分かります。上図の年次推移グラフをみても、まだまだ寿命が延びていくであろうことは想像できます。
 
また、ロンドン・ビジネススクール教授であるリンダ・グラットン氏が書いた「LIFE SHIFT(ライフシフト、東洋経済新報社出版)」では、日本の2007年生まれの子供(今12歳)の半数がなんと107歳に到達するとしています。
 

人生100年時代、自分のお金と時間を何にどう使うか?

人生100年時代というのが単なるキャッチコピーでなく、実際にそのような時代を迎えようとしていることが分かったのではないでしょうか。
 
例えば、会社員の場合、今の日本ではまだ多くの企業は定年を60歳としています。高年齢者雇用安定法の改正によって60歳まで雇用されていた人は、希望すれば65歳までは継続雇用制度により働く機会を得ることができるようになりました。しかし、定年からさらに30年以上人生があるのが当たり前になりつつあります。
 
これまでは単線的なシングルステージの人生(教育 → ひとつの仕事 → 老後)でしたが、これからは老後という考え方はなくなり、100歳まで走り抜くためのマルチステージ(教育 → 複数の仕事・自分探し・新たな教育の繰り返し)の生き方が必要になりそうです。
 
そこで重要となる人生における投資は、以下の5つであると思います。なお、ここでの投資とは、なにも「お金」をかけることだけではなく、自分の「時間」を使うことも指します。
 

(1)健康への投資

健康はすべての活動の土台となります。適度な運動や、バランスの良い食事、定期的な健康診断などにどのくらいお金と時間を使っていますか?
 

(2)自分探しへの投資(楽しみへの投資)

自分が人生で本当にしたいことは、体験・経験を重ねることでだんだんと明確になっていきます。多くの体験・経験をすることに、どのくらいお金と時間を使っていますか?
 

(3)複数の仕事(収入)を持つための投資

多くの体験・経験をすることで、自分のやりたいことが明確になっていきます。自分の強みを軸にして、そこから広がりを持たせてさまざまな分野の仕事を持つようになれば、生涯にわたって生活の安定基盤になります。会社という組織に依存しないためのスキルアップ、勉強、経験にどのくらいお金と時間を使っていますか?
 

(4)資産運用への投資

日本人は欧米人と比較して金融リテラシー(知識・経験)が低いと言われています。
 
その結果のひとつとして、金融庁の平成29 年2 月家計金融資産説明資料※2によると、1995 年からの20 年間で投資リターンによる金融資産の増加は、日本が約1.2 倍。対して米国は約2.3 倍となりました。これは、その資産の多くを預金にしている日本人と、株などの投資資産の比率が高い欧米人との差だと言われています。
 
投資は、他の人(例えば金融機関など)のアドバイスのままに投資すればいいわけではありません。投資に回せるだけの資金の作り方、自分なりの仮説を立てて将来の目標リターンを考えられる力、投資するタイミング、どのくらいリスクが取れるかなど、自分自身で判断できる知識・経験を積むことが大切です。そのためにどのくらいのお金と時間を使っていますか?
 

(5)人脈への投資

新しい仕事にチャレンジしようとするときや、新たなことを学ぼうとするとき、それを助けてくれる人脈を持っているかどうかが人生に大きく影響します。人との関わりにどのくらいお金と時間を使っていますか?
 
投資の世界で分散投資と言うと、預貯金や債券、株式、実物資産などへの資産配分のことを言います。自分の人生の分散投資は、自身の価値観に沿ってうまく配分されていますか?人生100年時代、そのことをますます意識していく必要がありそうです。
 
出典
※1 厚生労働省「平成29年簡易生命表の概況」
※2 金融庁「平成29 年2 月家計金融資産説明資料」
 
執筆者:小山英斗(こやま ひでと)
CFP(日本FP協会認定会員)
 

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