更新日: 2021.07.17 セカンドライフ

リタイア後は意外と楽しい? 中高年に聞いた年金・経済事情やリタイア後の実態

リタイア後は意外と楽しい? 中高年に聞いた年金・経済事情やリタイア後の実態
リタイア後の人生を考えたとき、「貯金が足りるか心配」「突然やることがなくなって老け込みそう」など、不安が募りがち。
 
しかし、当の本人たちは「意外と楽しい」と思っていることが判明……!
 
今回は、そんな当事者世代の年金やお金の事情を中心に、未来ビジョン研究所株式会社が発表した調査結果(※)をチェックしてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

リタイア後は意外と楽しい!? 年代が上がるほど気楽に

この調査は、全国40代から70代の男女を対象に行われました
 
最初に、リタイア後についてどう考えているかを見てみます。本件について、「リタイア後」というのは、定年後および⼦育て卒業後ないし⼦育て卒業と同等の時期の後のことを指します。
 

【リタイア後について、どのようにお考えですか(世代別)】

 

<40代>

●意外と楽しい(楽しみ)計 61.6%
●意外に辛い(辛そう)計 38.4%

 

<50代>

●意外と楽しい(楽しみ)計 63.1%
●意外に辛い(辛そう)計 36.9%

 

<60代>

●意外と楽しい(楽しみ)計 78.1%
●意外に辛い(辛そう)計 21.9%

 

<70代>

●意外と楽しい(楽しみ)計 83.5%
●意外に辛い(辛そう)計 16.5%

 
この結果を見ると、年代が上がるほど「リタイア後は意外と楽しい(楽しみ)」と思っていることが分かります。
 
実際リタイアしていると考えられる60代、70代は楽しいと回答している人がおよそ8割に。リタイア後は思っている以上に楽しいのかもしれません。
 

経済的にやっていける? 年金の実態は

老後に趣味や旅行を楽しむためには、お金も必要です。リタイア後といえば年金が思い浮かびますが、実際のところはどうなのでしょうか。
 

【<年金>リタイア後について、どのようにお考えですか(世代別)】

 

<40代>

●年金があるのでそれなりに助かる(助かりそう)計 41%
●年金があっても苦しい(苦しそう)計 59%

 

<50代>

●年金があるのでそれなりに助かる(助かりそう)計 42.3%
●年金があっても苦しい(苦しそう)計 57.7%

 

<60代>

●年金があるのでそれなりに助かる(助かりそう)計 61.6%
●年金があっても苦しい(苦しそう)計 38.4%

 

<70代>

●年金があるのでそれなりに助かる(助かりそう)計 73%
●年金があっても苦しい(苦しそう)計 27.0%

 
こちらも、リタイア前世代とリタイア後世代で割合が逆転する結果に。
 
40代から50代では「苦しい(苦しそう)」と回答している人が上回っていますが、60代から70代では「助かる(助かりそう)」の方が多くなっています。
 
年金については本当に支払われるのかなど心配事も多いですが、今現在受給していると思われる世代にとっては、助けになるという認識のようです。
 
また、リタイア後に使えるお金は年金だけではありません。経済的にやっていけるかどうかはどのように見ているのでしょうか。
 

【経済的にやっていけそうか(世代別)】

 

<40代>

●経済的にそれなりにやっていける(いけそう)計 41.4%
●経済的に苦しい(苦しそう)計 58.6%

 

<50代>

●経済的にそれなりにやっていける(いけそう)計 44.2%
●経済的に苦しい(苦しそう)計 55.8%

 

<60代>

●経済的にそれなりにやっていける(いけそう)計 60.3%
●経済的に苦しい(苦しそう)計 39.7%

 

<70代>

●経済的にそれなりにやっていける(いけそう)計 70.8%
●経済的に苦しい(苦しそう)計 29.2%

 
こちらも先程と同じく、リタイア前と思われる世代は「苦しい(苦しそう)」の方が多く、リタイア後と思われる世代は「やっていける(いけそう)」の方が多いという結果に。
 
実際にリタイア後の生活を送ってみると、それなりに楽しんでやっていけるということが分かります。希望が持てますね。
 

子どもに関するお金がかからないとこんなに楽!

では最後に、子どもに関するお金について見てみましょう。
 

【子どもの教育費・食費がかからないことについて(世代別)】

<40代>

●子どもの教育費・食費がかからないのはそれなりに楽(楽そう)計 58.2%
●リタイア後の家計は厳しい(厳しそう)計 41.8%

 

<50代>

●子どもの教育費・食費がかからないのはそれなりに楽(楽そう)計 59.9%
●リタイア後の家計は厳しい(厳しそう)計 40.1%

 

<60代>

●子どもの教育費・食費がかからないのはそれなりに楽(楽そう)計 69.7%
●リタイア後の家計は厳しい(厳しそう)計 30.3%

 

<70代>

●子どもの教育費・食費がかからないのはそれなりに楽(楽そう)計 77.5%
●リタイア後の家計は厳しい(厳しそう)計 22.5%

 
これについては、いずれの世代も「楽(楽そう)」と回答する人のほうが多い結果になりました。
 
年代が上がるにつれ数字も上がっていることから、実際に子どもにお金がかからなくなると家計も楽になるということが分かります。
 
なんとなくリタイア後は「いろいろお金がかかって大変になる」という印象を持ってしまうものですが、実際にリタイアした世代については「意外と楽しい」「経済的にもやっていける」という人の方が多いようです。
 
今から貯金をしたり、家族と話し合いをしてリタイア後に備えるのはもちろんですが、そこまで悲観的にならずに楽しむ気持ちで準備を進めてもいいのかもしれませんね。
 
[出典]
※未来ビジョン研究所株式会社「コロナ下での行動に関するインターネット調査」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集