定年退職後に人気の仕事は? 再就職の方法まで解説

配信日: 2022.05.25

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定年退職後に人気の仕事は? 再就職の方法まで解説
定年退職をしてもまだまだ働きたいという方は多いと思います。年々、人間の寿命は延び続け、60歳はまだ若いといわれるようになりました。
 
60歳でも元気な方が増え、60歳を超えた方を積極的に採用している企業も増えています。本記事では、再就職を探す方法や働くことのメリット、定年退職された方に人気のある仕事などを紹介します。
八木友之

執筆者:八木友之(やぎ ともゆき)

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

再就職の方法

60歳以上の方の就職率は増加傾向にありますが、再就職をするにはまだハードルが高いため、さまざまな方法で再就職先を見つけていきます。再就職先を見つける主な方法を次に紹介します。
 

ハローワークで再就職先を探す

ハローワークには、60歳以上を対象にした生涯現役支援窓口が設置されており、高齢者の再就職支援に力を入れています。ただし、生涯現役支援窓口を設置していないハローワークもありますので、最寄りのハローワークに確認が必要です。
 

シルバー人材センターに登録をする

シルバー人材センターは全国の市町村にある団体で、高齢者の職場提供を行う団体です。シルバー人材センターの職業は、時給制や日給制ではない場合があり、収益を働いた人たちで分配する方式を採用していることがあります。
 
この場合は、時給制などに比べると収入が少なくなる傾向にあります。シルバー人材センターに登録するのは、給料よりも働きがいを求めている方に向いています。
 

再就職支援を利用する

再就職支援とは、定年退職後の再就職を目指す人向けの人材サービスです。キャリアアドバイザーによる求人紹介、履歴書添削や面接対策などの豊富な研修のほか、退職後の精神的なケアも受けられます。
 
再就職支援のサービスを利用するには、前職の企業が再就職支援会社と契約している必要があるので、退職前に勤め先で確認するようにしましょう。
 

転職エージェント・転職サイトを利用する

転職エージェント・転職サイトでは、アドバイザーが再就職の相談に乗ってくれたり、求人案件を提案してくれたりします。近年、定年退職後の60歳代向けの転職サービスも増加傾向で、転職サイトから自分の希望に合う職種を探して応募することができます。
 

再就職のメリット

再就職をすることには、さまざまなメリットがあります。再就職することのメリットを項目ごとに紹介します。
 

自分の好きな仕事ができる

新たな仕事にチャレンジできることは再就職のメリットです。長年勤めた仕事と違う仕事を行い、心機一転することができます。
 

再雇用より長く働くことができる

再度同じ会社に就職する再雇用では、65歳までしか働けないなどの制限が設けられている場合があります。再就職では、65歳以上でも勤務できる仕事を選ぶことができます。
 

高年齢再就職給付金を受け取ることができる

高年齢再就職給付金とは、基本手当の支給を受けていた60歳以上65歳未満の方が再就職し、雇用保険の一般被保険者となった場合に支給される給付金です。
 
この給付金は、再就職先の賃金月額が、基本手当の計算の基礎となった賃金日額の30日分の額の75%未満である場合に、再就職先の賃金月額の15%を限度として給付されます。
 
ただし、離職前の雇用保険の被保険者であった期間が5年以上の方で、基本手当の所定給付日数を100日以上残して就職することなどの支給要件があります。
 

定年退職された方に人気のある仕事

シニア層に人気が高い定年退職後の仕事ランキングは次の通りです。


1.事務・入力・受付
2.軽作業(梱包・仕分け)
3.専門・技術職
4.清掃員
5.医療・福祉・介護

1位の事務・入力・受付が人気の理由には、長年経験してきた作業のためスキルがあり即戦力となる自信がある、ということがあります。
 

まとめ

定年退職後の再就職は、まだハードルが高いところが見受けられます。しかし、高齢者の支援も徐々に増えてきています。
 
ハローワークやシルバー人材センターを利用したり、高年齢再就職給付金を受け取ったりすることで、再就職がしやすい環境に変わってきています。定年退職後に再就職を考えている方は、各団体や制度を利用し、良い職場を探してみてください。
 

出典

厚生労働省 主な年齢の平均余命
厚生労働省 高年齢者雇用の現状等について
厚生労働省 中高年女性の就業ニーズ(ハローワーク・生涯現役支援窓口)
北海道ハローワーク 高年齢再就職給付金とは
 
執筆者:八木友之
宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

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