【話し相手から事務や販売まで！】定年後「シルバー人材センター」で働くと月収はいくら？仕事内容は？

定年退職後やることがなくなってしまった、でもこれまでのようにたくさん働く気は起きない、そのような方にはシルバー人材センターへの登録をおすすめします。

シルバー人材センターという名称は、ほとんどの方が聞いたことがあると思います。しかし、シルバー人材センターの登録要件や仕事の幅の広さはご存じないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、シルバー人材センターの詳しい仕事内容や登録要件を紹介します。定年退職後の過ごし方の一つとして参考にしてみてください。

執筆者：八木友之（やぎともゆき）

宅地建物取引士、行政書士、不動産コンサルティングマスター

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1 シルバー人材センターとは
2 シルバー人材センターの主な仕事
3 シルバー人材センターの登録条件
4 シルバー人材センターの収入目安
5 まとめ

シルバー人材センターとは

シルバー人材センター（公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会）とは、生きがいを得るための就業を目的として設立された60歳以上の方へ仕事をあっせんする団体です。高齢者のライフサイクルに応じた任意就業のため、就業日数や収入の保証はありませんが、各人の希望と能力に応じた働き方ができます。

シルバー人材センターの仕事は、臨時的・短期的、または軽易な業務とされる仕事です。長期契約の仕事では、複数の会員によるグループ就業やローテーション就業が行われることがあります。

シルバー人材センターの主な仕事

シルバー人材センターの主な仕事は、除草や草刈りを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、図表1のようにシルバー人材センターの仕事は多岐にわたります。

【図表1】シルバー人材センターの主な仕事

技術分野	・家庭教師・学習教室の講師・パソコン指導・翻訳・通訳（英語）・翻訳・通訳（英語以外）・自動車の運転
技能分野	・庭木などの剪定・障子、ふすま、網戸の張替え・大工仕事・ペンキ塗り・衣類のリフォーム・刃物とぎ・門松・しめ縄づくり
事務分野	・一般事務・経理事務・調査、集計事務・筆耕、宛名書き・パソコン入力
管理分野	・建物管理（ビル、アパート・マンション管理など）・施設管理（スポーツ、遊戯施設管理など）・駐車場の管理
折衝外交分野	・販売員、店番・配達、集配・集金・営業・電気、ガスなどの検針
一般作業分野	・除草、草刈り・屋外清掃・屋内清掃・包装・梱包（封入、袋詰めなど）・調理作業（皿洗い、配膳など）・農作業（種まき、水やり、収穫など）・エアコン・換気扇の清掃・チラシ・ビラ配り・荷造・運搬
サービス分野	・家事サービス（掃除、洗濯、留守番など）・福祉サービス（身の回りの世話、話相手、介助など）・育児サービス（子守、送迎など）

シルバー人材センターの登録条件

シルバー人材センターに登録し仕事をする場合には次のような条件があります。

・原則60歳以上の健康で働く意欲のある人
・シルバー人材センターの趣旨に賛同できる人
・入会説明を受け入会申込書を提出した人（理事会の入会承認要）
・定められた会費を納入すること

会費についてはセンターごとにより違います。年間1000円から3000円の会費が目安です。

シルバー人材センターの収入目安

シルバー人材センターの収入や労働日数の目安は、全国平均で月8～10日就業した場合、月額3～5万円程度です。収入面で見ますと、シルバー人材センターは収入を得るところではなく、働くことを生きがいとする人に向いているといえます。

まとめ

シルバー人材センターは、60歳以上の方の生きがいを得るための就業を目的として設立されています。そのため、収入を得るためというよりは、生きがいを得るために働きたいと考えている方に合っています。

定年退職後、生きがいを得る方法として、シルバー人材センターの活用を、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。