更新日: 2022.09.26 定年・退職

定年後に清掃員として勤務すると年収どのくらいになる?

執筆者 : 柘植輝

定年後に清掃員として勤務すると年収どのくらいになる?
人生100年時代ともいわれ、定年後も仕事を続けることが珍しくない現代では、定年後の仕事として定番ともいえるのが清掃員です。定年後も清掃員として勤務するとどれくらいの年収になるのか、そもそも清掃員とはどのような仕事で、安定して定年後も働いていくことができるのか。
 
定年後の選択肢としての清掃員の仕事について解説します。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

清掃員の業務内容

清掃員の業務内容は指定された箇所の掃除が主なものとなりますが、清掃場所はさまざまです。一般家庭の住宅であったり、企業のオフィスや商業施設、公共施設であったりと多岐にわたります。ホテルなど場所によっては清掃だけでなく、備品の補充や交換といったような、清掃に付随する行為も業務として行うこともあります。
 
基本的に、清掃という業務自体に特別なスキルは不要な場合が多いため、清掃員は年齢や性別、経験が不問で募集されている求人も少なくはなく、清掃員は定年後の選択肢として十分現実的な仕事になります。
 
実際、ものすごく力を使うといった作業や特殊技能を要求される作業なども基本はないため、体力が必要ではありますが、60歳を過ぎていても健康であれば未経験から仕事を始められることも多いです。
 
しかしながら、多少なりとも体を動かす仕事でもあるため、就業場所や本人の体力によっては肉体的な疲労を大きく感じることもあります。ただ、無理のない範囲で清掃の仕事をすることで定年後の運動不足の解消としても期待ができます。
 
求人情報の検索エンジンであるIndeedでは、閲覧可能な求人数も全国で7万2000件以上存在しており、そのうちパート・アルバイトが8割近くを占めています。パート・アルバイトとしてであれば、週2日や3日から就労可能という求人もあり、定年後に想定するライフスタイルに合わせて非常に働きやすいようになっています。
 
働く時間帯については求人次第で、早朝から深夜まで幅広く選ぶことができる場合もあるため、自身の生活リズムに合わせて働くことができるのも清掃員の魅力の1つです。
 

清掃員の給与はどれくらい?

Indeedによって独自に算出されたデータによると、2022年9月時点で、清掃員の時給は平均1150円、日給では1万4365円、月給では23万2118円ほどとなるようです。さらに年収ではおよそ327万円程度と、定年後においても清掃員としてコツコツ働くことで、ある程度の収入を得られると考えられます。
 
しかし、これらはあくまでも求人データを基に算出した平均的な数値となるため、実際の求人データはこの限りではないことにご注意ください。
 

清掃員が向いている人・向いていない人

清掃員の仕事は基本的に特別なスキルは必要ありませんが、他の仕事同様に向き不向きがあります。
 
清掃の仕事は1人でもコツコツ仕事をしていける方や、掃除していた場所がきれいになることに達成感を覚える方、体を動かすことが苦ではないという方に向いているといえるでしょう。また、清掃場所によっては複数人で分担して作業を行うため、チームワークや時間配分など、効率的に業務をこなすスキルも必要となるでしょう。
 
反対に、体を動かすことが好きではない方や、体力に自信のない方、黙々と目の前の仕事と向き合うことが苦手で人とコミュニケーションをとった仕事をしたいと考えられているような方には不向きといえます。
 

清掃員なら定年後に年収200万円程度稼げる可能性もある


 
清掃員の平均時給は1150円ということを踏まえると、フルタイム(1日8時間で週5日勤務)の就業によって年収200万円程度は稼ぐことができる可能性が高いといえます。また、正社員であれば年収300万円以上を稼ぐことも可能でしょう。
 
清掃員として働くにはある程度の体力が必要ですが、定年後であっても働き始めることは可能でしょう。しかし、体力面や働き方など、向き不向きもある仕事です。定年後に清掃員として働こうと考えられている方は、それらを踏まえ、働くことについて検討しましょう。
 

出典

Indeed 日本の清掃スタッフの平均年収・給与
Indeed 清掃作業員になるには
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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