更新日: 2022.12.01 介護

平均介護年数は5年以上。月々の平均介護費用とその内訳とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

平均介護年数は5年以上。月々の平均介護費用とその内訳とは?
自分や家族の加齢と共に気になるのが介護です。若いうちは無縁でも、身体機能の低下を実感したり、両親が年老いる姿を見たりするたび、「いつか介護が必要になるのかも……」と考えるのではないでしょうか。
 
そこで本記事では、介護の平均年数と平均費用について解説します。
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介護の平均年数

公益財団法人生命保険文化センターの調査によると、介護を行った期間は、平均5年1ヶ月という結果でした。
 
最も多かったのは4~10年未満の31.5%、次いで10年以上の17.6%です。逆に最も少なかったのは6ヶ月未満の3.9%、次いで6ヶ月~1年未満の6.1%でした。
 
このことから分かるように、介護期間が1年未満で終わるケースは少なく、平均で約5年、長い場合は10年以上の期間を想定する必要があります。長期戦に備えるには、早い段階から計画的にお金を蓄える必要があるでしょう。
 

月々の平均介護費用

同調査では、介護に要した月々の費用(公的介護保険サービスの自己負担含む)として、平均8万3000円かかっているという結果も出ています。
 
最も多かったのは15万円以上の16.3%、次いで1~2万5000円未満の15.3%です(不明は除く)。
 
逆に支払った費用の中で、最も少ない割合だったのは12万5000~15万円未満の4.1%、次いで1万円未満の4.3%でした。
 
月々の平均費用に関しては、高額になればなるほど割合が高いというわけではありませんが、平均8万3000円という数値は考慮する必要があります。
 

一時的な介護費用の平均

次に住宅改造や介護用ベッドの購入費のような一時的な介護費用ですが、平均74万円という結果でした。
 
最も多かったのは15万円未満の18.6%、次いで費用ゼロが15.8%です(不明は除く)。ほかに、25~50万円未満が10.0%、50~100万円未満が9.5%、100~150万円未満も7.2%の回答者がいます。
 
逆に最も少なかったのは、150~200万円未満の1.5%、次いで200万円以上の5.6%でした。
 
一時的な介護費用に関しては15万円未満が多いものの、平均が74万円なので、多額の費用を見込む必要があります。
 

介護費用の備えが大切です

ここまで説明したように、介護費用は平均年数が約5年なので、月々の平均費用8万3000円を乗算すると、60ヶ月(5年)×8万3000円で498万円になります。さらに一時的な平均費用を足すと、498万円+74万円で572万円です。
 
あくまでも平均値を基にしていますが、仮に572万円かかるとすれば、30代、40代のうちから計画的に貯蓄を考える必要があるかもしれません。
 
現役世代として働いている間に毎月一定額を貯蓄する以外にも、つみたてNISAやiDeCoなどを利用した資産形成も考えてみてください。
 

まとめ

今回は介護の平均年数と平均費用について解説しました。介護の平均期間は約5年、平均費用を足すと572万円になるので、早い段階から計画的な資産形成を考えて備えましょう。
 

出典

生命保険文化センター 2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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