更新日: 2023.05.22 セカンドライフ

アラフォー・アラフィフ世代にできる終活の第一歩とは?

執筆者 : 秋口千佳

アラフォー・アラフィフ世代にできる終活の第一歩とは?
アラフォー・アラフィフ世代は、親の病気や介護、相続に関わり始める世代です。そのため、親の実態に直面し、誰にも相談できず、疲れてしまうこともあります。
 
将来、子や知り合いに同じような迷惑をかけたくないという思いから、今から何かしておくべきことはあるのか、と考え始めるのも、このアラフォー・アラフィフ世代の特徴です。
 
では、今からできる終活とは何だと思いますか。
秋口千佳

執筆者:秋口千佳(あきぐちちか)

CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士

終活とは

終活には、2つの意味が存在します。
 
1つは、介護や相続やお墓のこと等、家族に伝えておかなければいけないことを整理するとともに、今後の生活を穏やかに過ごすための準備をすることです。もう1つは、これからの穏やか生活(お金や健康等に悩むことのない生活)を手に入れるために、現状を把握し今からできることを考えることです。
 
今回は、アラフォー・アラフィフ世代に向けて後者の話にしぼって、お話をします。
 

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お金と健康の悩みが解決すると、不安が薄れる可能性大

悩みがあると心身ともに疲れます。特に解決方法の見えない悩みは、さらなる苦痛を伴います。まずは、原因をはっきりさせるのが、解決への第一歩です。
 
健康に関しては、多くの人は原因を突き止めようとします。年に1回の健康診断を受け、健康に注意しつつ、その結果によっては専門家である医者に相談し治療等をするでしょう。
 
では、お金の悩みについては、原因を突き止めようとしていますか。
 

お金の悩みを相談に行くことは、恥ずかしい?

健康の悩みは専門家である医者に相談に行ったり、スポーツジムに通ったりしながら生活している人は多いです。一方、お金の悩みは1人で誰にも相談できず、悩んでいる人が多いです。それは、お金の悩みを人に相談する文化が日本にはまだ根付いていないからです。
 
筆者の経験を言うと、10年前に比べると、お金の悩みを相談に来る人は増えていると実感しています。しかし、まだまだお金の相談をすることは恥ずかしいことである、という思いが強く、実際に相談に来られたとしても、自分のお金の預貯金額や収入金額等を伝えるのに抵抗を感じている人もいます。
 
お金の相談をすることは恥ずかしいことではありません。お金の相談をすることで現状を知り、これからの対策を考えて行動することで、お金の悩みが解決できることを知ってください。これが終活の第一歩です。
 

お金の相談に何をもっていけば良いのですか

お金に悩まされない穏やかな生活を送るために「相談に行こう」と決めた多くの人が口にされるのが、「何の資料をお持ちしたら良いのですか」というものです。これらが全てではありませんが、代表的なものは次のとおりです。

●1年間の収入額の分かる資料(源泉徴収票や確定申告書等)
●1年間の支出額の分かる家計簿のようなもの
●ねんきん定期便
●現在の預貯金残高
●現在の金融資産の残高

専門家が何を参考に分析しているのかが分かれば、あなたにも分析ができるかもしれません。
 

資料がそろえば、電卓と紙と鉛筆があれば簡単に分かります

資料をそろえることができたら、自分で今の状況を簡単に分析してみるのもよいでしょう。人生100年時代と言われる昨今、具体的に100歳まで生きることを想定して考えてみましょう。

(1)今後の収入を予測する
「1年間の収入×(定年年齢(個人事業主の人は事業をやめる年齢)-今の年齢)」+「ねんきん定期便の1年間の予測受給額×(100歳-原則65歳)」
 
(2)今後の支出額を予測する
現在の1年間の支出額×(100歳-今の年齢)
 
(3)100歳まで生活できるか確認
「現在の預貯金残高」+「現在の金融資産の残高」+(1)-(2)

専門家に相談すれば、これら1つ1つの項目を詳しく正確に計算しますが、自分での簡易分析なのでもちろん正確なものではありません。上記の(1)~(3)をしたからと言って悩みの解消にはつながりません。しかし、ある程度のことは分かります。
 
計算した結果、プラスであれば、今の生活は維持できると推測できます。しかし、これからの生活には医療費の増加や介護費の発生など、今までになかった支出も増えるのでその支出額を頭に置いておきましょう。
 
一方、マイナスであれば今の生活が維持できないことが分かるので、収入を増やすか支出を減らすかの行動をおこす必要があります。
 

アラフォー・アラフィフ世代にできる終活の第一歩を始めましょう

終活と聞くと、アラフォー・アラフィフ世代にはまだ早いと感じるかもしれませんが、親の介護等に直面していくうち、現実味を感じて何か行動しなければいけない、と感じる人も出てくるかと思います。
 
そのため、あなた自身の環境に合わせた行動で問題ありませんので、今回の記事も参考にして、ぜひ穏やかな将来を手に入れる準備を始めてみてはいかがでしょうか。
 
執筆者:秋口千佳
CFP@・1級ファイナンシャル・プランニング技能士・証券外務員2種・相続診断士