更新日: 2023.06.08 セカンドライフ

70歳以降も働く人は「18.1%」! 貯蓄額の平均・中央値も確認!

70歳以降も働く人は「18.1%」! 貯蓄額の平均・中央値も確認!
長寿大国の日本では、元気な70代が多くいます。では、70歳以降も働く人はどれくらいいるのでしょうか。本記事では、70歳以降も働く人の割合を紹介します。70代の貯蓄額や年金受給額も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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70歳以降も働く人の割合

総務省統計局の発表によると、70歳以上の就業率の推移は図表1のとおりです。
 
図表1


総務省統計局 2.高齢者の就業
 
70歳以上で働く人の割合は、年々増え続けています。2012年および2013年の就業率は13.1%でしたが、2021年の就業率は18.1%です。
 
また、65歳から69歳の2021年就業率は50.3%となっています。定年後も、半分ほどの人が働き続けているのが実態です。平均寿命はのびているので、今後も70歳以上で働く人は増えていくでしょう。
 

70代の貯蓄額

就業率を確認しましたが、70代はどれくらい貯蓄があるのでしょうか。金融広報中央委員会の調査によると、70代の金融資産保有額は以下のとおりです。


・2人以上世帯

中央値:800万円 平均値:1905万円
 
・単身世帯
中央値:485万円 平均値:1433万円

2人以上世帯と単身世帯いずれでも、中央値と平均値の差が大きくなっています。一部の高所得世帯が平均値を引き上げていることが分かります。中央値は2人以上世帯で800万円、単身世帯で485万円です。半分以上の世帯では、貯蓄が1000万円もないことが分かります。
 

70代の年金額

貯蓄が少ない70代でも、年金受給額が生活費を上回っていれば、さほどお金の心配はないでしょう。では、70代はいくらの年金をもらっているのでしょうか。厚生労働省年金局の報告によると、70代の平均年金受給額は図表2のとおりです。
 
図表2


厚生労働省年金局 令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況を基に筆者作成
 
会社員や公務員などの厚生年金受給者は、平均で月に14万1026円~15万1874円の年金をもらっています。生活費にもよりますが、年金だけでの生活が可能な世帯もあるでしょう。
 
一方で、厚生年金保険に加入経験のない自営業者などは厚生年金を受給できません。もらえる年金は基礎年金のみです。
 
70代がもらえる基礎年金は、平均で月に5万5609円~5万7405円となっています。基礎年金のみの自営業者が年金だけで生活するのは、一般的に難しいかもしれません。
 

まとめ

70歳以降も働く人の割合は増えています。老後も働き続けるかどうかは人それぞれですが、中には経済的な理由で70歳以降も働かざるを得ない人もいるかもしれません。
 
70歳以降に自由な選択をするには、じゅうぶんな貯金や年金が必要です。まずは、今の生活を続けたら、いくら貯蓄ができて、どのくらい年金がもらえるか、シミュレーションしてみることをおすすめします。
 
自分の理想の老後と比べて乖離(かいり)が生じる場合は、できるだけ早く節約や投資などの老後対策を始めましょう。
 

出典

総務省統計局 2.高齢者の就業
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)各種分類別データ(令和4年)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)各種分類別データ(令和4年)
厚生労働省年金局 令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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