更新日: 2023.06.11 その他老後
2023年に還暦を迎える人は、何歳ぐらいまで働きたいと考えてる? いくらぐらい貯蓄してる?
この記事では、還暦を迎えた人たちに対して行われているある調査結果から、その勤労意欲、貯蓄している金額、不安に感じていることなどを紹介し考察します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2023年に還暦を迎えるのはどういう人たち?
2023年に還暦を迎える人々は、その生活スタイルや感じ方に一定の特徴が見受けられるようです。
プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社が2023年3月、2023年に還暦を迎える1963年生まれの男女2000名を対象に行った調査によると、自認する心理的な年齢としては、平均で「46歳」という結果が出ています。
これは、現代人の健康志向や生活習慣の改善が寄与していると考えられます。実際の年齢と比べ、約14年若いという感覚は、還暦を迎えてもまだまだ活動的でいたいという意欲を示しています。
2023年に還暦を迎える人の勤労意欲と貯蓄額
2023年に還暦を迎える人の勤労意欲と貯蓄額についてみてみましょう。
高い勤労意欲
65歳以降も働きたいと考える人は81.4%、さらに70歳以降も就労希望する人は39.0%となっています。
この結果をみると、還暦を迎えるとはいっても、まだまだ活躍の場を求めているようです。46歳という心理年齢のデータからも、自身をまだ若く、これからも働き続けることができると感じていることが伺えます。そして、自身のスキルや経験を生かし、次世代に貢献するという意欲も垣間みられます。
そもそも、還暦を迎える多くの人々の就労意欲の高さは、生活を支えることだけに起因するものではありません。自身の存在価値を確認するためにも、働き続けることを望んでいるのです。つまり、自分自身の能力を生かし、社会とつながり続けることが、幸せな老後を迎えるための重要な要素と考えているということでしょう。
格差が広がる貯蓄額
2023年に還暦を迎える人の貯蓄額は、近年増加傾向にあります。平均で3454万円となっており、2022年の平均であった3122万円よりも332万円増加しているのです。
この増加は、貯蓄への意識の高まりや、経済的な安定を求めるところからくるものと考えられます。とはいえ、全体の約4割は貯蓄が300万円未満であり、貯蓄の格差が広がっていることも明らかとなっています。
全体的には経済的な不安も
貯蓄額の増加や心理的な若さが見受けられる一方で、2023年に還暦を迎える人が抱く不安材料も無視できません。特に貯蓄額に関しては、平均値は高まったものの、全体の4割が300万円未満というデータから、経済的な不安が高まっていることが明らかです。
この経済的な不安は、老後の生活や医療費、介護費用に対する不安につながります。また、貯蓄が少ない人々は、現役時代に比べて収入が大きく減る退職後の生活をどう過ごすかについて、深い悩みを抱えていることでしょう。これらの不安を解消するためには、適切な老後の生活設計や資産管理が必要となります。
元気ではあるが、不安も抱える2023年に還暦を迎える人たち
還暦を迎えるとはいっても、2023年に還暦を迎える人の心理年齢は46歳と若々しく、活動的な生活を送りたいという意欲が見受けられます。さらに、平均貯蓄額は増加傾向がみられます。
その一方で、全体の4割の貯蓄額は300万円未満であり、経済的な不安が高まっているのは見逃せないポイントです。生活の仕方や収支のバランスを見直すことで、このような不安解消のヒントをつかみたいものです。
出典
プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社 2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー