更新日: 2023.06.13 セカンドライフ

老後の移住先は程よい自然に憧れるが、生活費が安いとはかぎらない理由とは?

老後の移住先は程よい自然に憧れるが、生活費が安いとはかぎらない理由とは?
「老後は生活費がかからないエリアに住みたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。都心よりも郊外や地方部に住むと、生活費の負担を抑えつつ豊かな自然に囲まれながら生活できます。
 
本記事では、老後に住みたい移住先の条件や都会と地方の生活費の違いなどを解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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老後に住みたい都道府県1位は沖縄

株式会社AlbaLink(本社:東京都江東区)が実施した、「老後に住みたい移住先に関する意識調査」(2023年3月、全国の男女500人対象)によると、老後に住みたい都道府県1位は沖縄県でした。
 

【沖縄県へ住みたいと思う主な理由】

・海がとてもキレイで自然が多い
・バスでどこにでも行けるため交通の面でも不便がなさそう
・のんびりしたイメージがあるので穏やかに過ごせそう

沖縄は観光地としても有名ですが、自然が豊かであるうえにのんびりとしたイメージがあることから、有力な移住先として検討する人が多いようです。
 

老後に住みたい移住先の条件

同アンケート調査によると、老後に住みたい移住先の条件で第1位になったのは「近隣に商業施設がある」でした。
 
上位にランクインした、老後に住みたい移住先の条件について見ていきましょう。
 

1位:近隣に商業施設がある

老後生活に入ると活動量が落ちるため、買い物をするためにも近隣に商業施設があると助かります。
 
実際に、アンケート回答者の多くは買い物の利便性などを考慮して「近隣に商業施設がある」ことを重要視していることが分かります。映画などの施設も一緒に入っている商業施設が近隣にあれば、普段の買い物だけでなく娯楽も楽しみやすいでしょう。
 

2位:近隣に医療機関がある

「近隣に医療機関がある」という回答が、2位にランクインしました。高齢になればなるほど医師にかかる頻度が増えるため、近隣に医療機関があると助かります。
 
実際に、厚生労働省の「令和2(2020)年度 国民医療費の概況」によると、人生でかかる医療費の約半分は70歳以上となっています。困ったときにスムーズに医師に相談できる住環境であれば、安心して生活を送れるでしょう。
 

3位:交通の便が良い

第3位にランクインしたのは、「交通の便が良い」です。高齢になるとマイカーを手放し、運転免許を返納する人も増えます。マイカーを手放すと移動手段が公共交通機関やタクシーに限定されるため、交通の便が良い環境だと生活しやすいでしょう。
 

4位:自然を感じられる

第4位にランクインしたのは、「自然を感じられる」です。長く都会に住んでいると、森林に囲まれて水や空気がきれいな地方に憧れを持ちやすいものです。豊かな自然が生活エリア内にあれば、のんびり暮らせるのはもちろん、自然のレジャーも身近に楽しめるでしょう。
 

都会と地方の生活費の違い

都会と地方の生活費を比較して、必ず地方のほうが生活費は安くなるとはかぎらないので注意しましょう。
 
家賃に関しては、都会よりも地方のほうが安く済むケースが多いです。一方、人口動態や都市ガスがないなどの関係から、国民健康保険料額や水道光熱費に関しては地方のほうが高くなるケースが多いです。また、地方で快適に生活するためにマイカーを購入する場合は、ガソリン代や駐車場代などの維持費が発生します。
 
定年後や老後に地方での暮らしを検討している方は、しっかりと資金計画を立てることが大切です。
 

まとめ

老後に郊外や地方への移住を検討している場合は、自身の希望と合致しているかどうかをチェックすることが大切です。あわせて生活費などを含めたマナープランも入念に立てることで、移住後のミスマッチを防ぐことができます。
 
理想の老後生活を実現するためにも、さまざまなデータから環境面や経済面を分析しましょう。
 

出典

株式会社AlbaLink 老後に住みたい移住先に関する意識調査
厚生労働省 令和2(2020)年度 国民医療費の概況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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