更新日: 2023.07.03 その他老後
60代からの「断捨離」。ものを捨てると生活もお金も豊かになる!
執筆者:下中英恵(したなかはなえ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。
富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”
高齢者の断捨離のメリット
断捨離にはさまざまなメリットがありますが、特に高齢者は、部屋を片付けるといいことがたくさんあります。どんなメリットがあるのかチェックしていきましょう。
1.無駄な買い物をしなくなる
家にあるものを把握すると、無駄な買い物を減らせます。
例えば、食品用ラップや洗剤のストック、似たような洋服、お皿など、毎日の生活に必要なものが既にそろっていれば、新たに買い足す必要はありません。高齢者の場合、収入が減り、年金や今までの貯金を切り崩して生活をしていく人が多くなります。少しでも節約するために、無駄な買い物をしないようにしましょう。
2.安全で暮らしやすい家に近づくなる
部屋が散らかっていると、思わぬところでけがをすることがあります。落ちていたペンを踏んで滑って転んでしまった、棚の上の荷物を取ろうとして足元がぐらついてしまったなど、片付いていない部屋は高齢者にとって、特に危険です。断捨離をして、安全で暮らしやすい家を目指しましょう。
3.家族が物の場所を把握しやすくなる
年齢を重ねて体や判断能力に衰えを感じるようになるにつれ、家族に生活をサポートしてもらう機会は増えます。お金や通帳、印鑑など大事なものがどこにあるのか、家族も簡単にさがせるようにしておくと、いざというときに安心です。
こんな断捨離がおすすめ
断捨離のメリットを知り、いざ家の中を整理することになっても、どこから断捨離したらいいのか、何から捨てたらいいのか、迷うこともあるかもしれません。60代以上の人は、例えば、以下のようなものを中心に、断捨離に取り組んでみましょう。
1.家を出た子どもの荷物を整理する
子どもが独立し、既に実家を出ている場合、子どもの荷物を整理してみましょう。子ども本人に聞いて、いらないものは処分し、「残してほしい」と言われたものは引き取ってもらいましょう。子ども部屋などがすっきり片付き、新たなスペースが生まれます。
2.思い出の品を整理する
年齢を重ねると、その分だけ、家には思い出の品が増えます。例えば、家族で旅行に行ったときのお土産、子どもにもらった絵、親から譲ってもらった着物など、人によってさまざまです。
しかし、これらの思い出の品は、意外と場所をとることも多いです。本当に大切なものは身近に置いておき、誰からもらったか覚えていないお土産など、なんとなく保管しているものは、写真を撮って、処分することを検討してみましょう。
3.着ない服などを整理する
「まだ着られるから」ととっておいても、実際はもう着る機会がない洋服が、クローゼットに眠っていることは少なくありません。年齢を重ねると、若い頃着ていた服は、好みに合わなくなる場合があります。今後着る予定のない服は、思い切って処分してしまいましょう。
洋服以外にも、靴やバッグなども処分の対象です。ヒールの靴ははかない、重たい革のバッグはもたないなど、実際に使う予定がないものは断捨離してしまいましょう。フリーマーケットサイトを活用すると、ブランドものが高く売れる場合もあります。
まとめ
家の中を一気にきれいにしようとすると、なかなか重い腰が上がりません。断捨離は、できるところから少しずつ始めることがポイントです。「今日はこの棚の中だけ整理しよう」というように、細かく分けて作業していきましょう。家で過ごす時間が多い60代以上の人は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしながら、断捨離に取り組んでみましょう。
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者