50歳、老後の貯蓄を全くしていません…もう今からでは「手遅れ」でしょうか?

配信日: 2023.06.29

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50歳、老後の貯蓄を全くしていません…もう今からでは「手遅れ」でしょうか?
年金支給額の不足が問題となっている今、夫婦二人の老後に必要な資金は2000~2500万円ほどといわれています。
 
しかし、金融広報中央委員会の調査(2021年)によると、老後の生活への心配を抱いている人の割合は77%におよび、その理由として最も多かったのは「十分な金融資産がないから」という回答でした。
 
この結果から、多くの人が、老後の資金に対して不安を抱いていることが分かります。
 
しかし、気付けば、もう50代……。「今から貯蓄を始めても意味がない」と、諦めている人もいるかもしれません。
 
そこで今回は、50代からでも始められる貯蓄方法を、ご紹介します。将来のお金が心配な人は、ぜひ、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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老後に必要な資金の目安とは?

老後に必要な資金の目安は、公的年金を除いて、約2000~2500万円といわれています。
 
総務省統計局の「家計調査」(2021年)によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における実収入は、公的年金を含めて23万6576円。
 
支出は、生活する上での支出(消費支出)に、税・社会保険料などの非消費支出を加えて、25万5100円です。結果として、月に1万8524円が不足していることが分かります。
 
この不足分を、貯蓄でまかなわなければなりません。ただし、家計調査での収支額はあくまで目安であり、家庭によっては、医療費や介護費などが平均以上に必要になることもあるでしょう。
 
老後資金の目安は、家庭環境や、望む生活水準によっても大きく変動します。自分たちに合った資金計画を立てることが大切です。
 

年代別の平均預貯金と金融資産保有額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」のデータをもとに、年代別に「預貯金」と「金融資産保有額」の平均をまとめました。
※金融資産を保有していない世帯を含む
 
図表1

年代 預貯金 金融資産保有額
20代 103万円 212万円
30代 380万円 752万円
40代 406万円 916万円
50代 577万円 1386万円

※筆者作成
 
結果をみると、平均的な預貯金や金融資産保有額は、先ほどの老後資金の目安には足りないことが分かります。そのため、計画的に資産運用する必要があるといえるでしょう。
 

50代から始める貯蓄方法

「若いうちから計画的に貯蓄をしていなかった!」という人は、珍しくありません。その場合は、今からでもできることを始めてみましょう。
 
ここでは、無理なく始められる貯蓄方法をご紹介します。
 

・毎月決まった金額を貯める
・子どもが独立したら、貯金額を増やす
・投資型の金融商品を購入する

 
確実に貯蓄を殖やすには、毎月決まった額を積み立てることが大切です。子どもが独立したあとは、金銭的な余裕が生まれるため、貯蓄に回すお金を増やすとよいでしょう。
 
しかし、貯金だけでは限界があります。そのため、投資信託などの投資型の金融商品を購入することも、方法のひとつです。少額から投資できるため、無理なく始められるでしょう。
 
まずは、自分たちには、将来どれほどの資金が必要になるのかを明確にして、具体的な資金計画を立てることが大切です。
 

老後に向けて計画的に貯蓄しよう

老後の暮らしで困らないためには、今から計画的に資金運用を進めることが大切です。
 
定期的な貯蓄はもちろん、その分の何割かを投資信託などに回すことで、効率よく資金を増やしながら運用できます。
 
まずは現在の貯金額や将来もらえる年金を把握して、将来どれほどの資金が自分たちに必要なのかを確認してみましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 「家計の金融行動に関する世論調査2021年」(二人以上世帯調査)
総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年) 家計の概要 Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支」
金融広報中央委員会 知るぽると 「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」 6 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

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