更新日: 2023.08.24 その他老後

56歳で「年収480万円」は少ないでしょうか? 独り身なので生活に困ってはいませんが、老後が少し不安です

56歳で「年収480万円」は少ないでしょうか? 独り身なので生活に困ってはいませんが、老後が少し不安です
50代になると老後の心配事が増え、自分の年収は周りと比較してどの程度なのか、老後はゆとりをもった生活を送れるのかなどと悩む人が多いのではないでしょうか。特に、定年退職が間近に迫っている方にとっては、お金の問題が大きな不安要素になりますよね。
 
そこで本記事では、56歳で年収480万円は少ないのか、同じ年齢や性別の人の年収と比較しながら解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

50代後半の年収はどのくらい?

国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、55~59歳の給与所得者の平均年収は529万円でした。男女別では、男性が687万円、女性が316万円です。
 
全体の529万円および男性の687万円と比べると、年収480万は平均を下回っていますが、この数字はあくまで給与所得者の平均です。中央値となると金額はさらに低くなると考えられるため、年収480万円は極端に低い数字とはいえません。
 
また給与階級別分布では、男性では「400万円超500万円以下」が全体の17.5%で最も多く、女性では「100万円超200万円以下」が22.5%で最も多くなっています。男女計で見ても「300万円超400万円以下」が17.4%で最も多く、年収480万円は平均的な年収といえます。
 

50代後半の月の手取りはどれくらい?

年収を12等分した数字を月収と考えると、平均年収が529万円である55~59歳の給与所得者の月収は約44万円になります。また、所得税や住民税などを差し引いた金額を月収の75%と仮定すると、月の手取りは約33万円です。それに対して年収480万の場合は、月収が約40万円、手取りが約30万円となります。
 
平均年収の手取りと年収480万の人の手取りを比較したときの差は、3万円ほどです。これらの点から、「50代で年収480万円・手取り30万円」はそれほど低い数字ではありません。周りの人と比べて生活が苦しくなる、老後のプランを立てにくくなる、といった心配はないでしょう。
 

56歳で年収480万円は平均よりやや低め

56歳で年収480万円は同年齢や性別の平均と比べるとやや低めですが、年収は平均より高いか低いか以上に、自分が生活に困っていないかが大切です。生活に必要な年収は家族構成やライフスタイルによって変わるため、現在の生活に困っていないのであればそれほど大きな不安を感じる必要はないでしょう。
 
ただ、老後やいざというときを考えると、貯蓄できるくらいの年収だと安心できるのは確かです。お金に関する悩みを解消するには、家計状況の明確化や生活プランの見直しはもちろん、貯蓄についてしっかりと考える必要があります。
 
そのために重要となるのは、まず正しい貯蓄の知識を身に付けることです。貯蓄とひと口にいっても、積立貯金用口座の開設や財形貯蓄制度の活用、投資信託の活用などさまざまな方法があります。自分の性格やライフスタイルに合った貯蓄方法を見つけるには、こうした方法の仕組みとメリットを正しく理解することが大切です。
 

56歳で年収480万円でも不安を感じすぎる必要はない

50代で年収480万円・手取り30万円は同年齢や性別の平均を下回ってはいますが、極端に低い数字ではありません。特に独り身であれば、老後もゆとりをもった生活を送れるでしょう。とはいえ、先行きが見えない状況では、自分なりに準備していたとしてもお金に関する悩みは尽きないですよね。老後も安定した収入を得るため、ぜひ自分に合った貯蓄方法を探してみてください。
 

出典

国税庁長官官房企画課 令和3年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集