更新日: 2023.12.19 セカンドライフ

老後の旅行資金はどうする?55歳から「100万円」を貯める計算をしてみた

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

老後の旅行資金はどうする?55歳から「100万円」を貯める計算をしてみた
定年後、時間に余裕ができたタイミングで、海外旅行に行きたいと考える人も多いでしょう。しかし、海外旅行は国内旅行よりも出費が大きくなるため、前もって計画を立てておくことが必要です。
 
本記事では、55歳から60歳までに、旅行資金として100万円貯めるためには、月にいくらずつの貯金が必要なのかについてと、旅行資金のための節約ポイントや、旅行代を無理なく抑えるポイントなどを紹介します。
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老後の旅行資金の貯め方

今回は、55歳から5年後に定年退職し、ヨーロッパ10日間の旅行をすると仮定して、月に何万円ずつ貯金する必要があるかを計算します。
 
まず、ヨーロッパ10日間の旅行にかかる費用の相場を紹介します。ツアー旅行を利用する場合の相場は、25万~95万円ほどです。プランの内容によって変動が大きいようですが、今回は存分に旅行を楽しむために、100万円を事前に用意しておきたいと考えます。
 
5年後に100万円を準備するためには、1ヶ月で約1万7000円貯める必要があります。
 
100万円÷60ヶ月(5年)=約1万7000円
 

旅行資金を貯める方法

5年後にヨーロッパ10日間の旅行をするためには、毎月約1万7000円の貯金が必要と分かりました。ここでは、旅行資金を継続的に貯めるためのポイントを紹介します。支出の割合が大きいものから節約できないか考えていきましょう。
 

住宅の見直し

今住んでいる住宅が、自分たちのライフスタイルに合っているかを検討しましょう。持ち家でローンの支払いが完了する場合は毎月の出費が減るため、問題ないでしょう。賃貸の場合は、見直しの余地があります。
 
例えば、子どもが独立した後に使っていない部屋がある場合は、夫婦で必要な部屋数の住宅に引っ越すことで、家賃を節約できるでしょう。
 

スマートフォンの見直し

スマホの通信会社を変えることでも、大幅な節約が可能です。格安SIMへの変更は、現在使っているスマホ自体を使い続けられるうえに、費用の節約ができます。
 
自宅で利用する際はWi-Fiにつなぎ、使用頻度があまり多くない場合は、データ使用量の少ないプランに変更することも、費用を抑える一つの手段です。
 

クレジットカードの見直し

クレジットカードは、利用するとポイントが貯まっていきます。旅行会社によっては、クレジットカードのポイントを旅行代金として利用できる場合があるため、買い物の際にはクレジットカードを利用して、ポイントを貯めることをおすすめします。
 
また、クレジットカードを複数枚利用している場合は、1枚にまとめられないかどうかを検討しましょう。クレジットカードをバラバラに使っていると、ポイントも分散されてしまいます。1枚でも問題ない場合は、まとめたほうがポイントを貯めやすいでしょう。
 

海外旅行の費用を抑えるポイント

ここでは、海外旅行の費用を我慢せずに、節約するためのポイントを紹介します。せっかくの海外旅行では、あまり制限を設けずに楽しみたいものです。
 
しかし、お金を使いすぎて今後の生活に影響を与えないためには、予算は設定しておく必要があります。予算内に収めつつ旅行を楽しむためには、無駄な出費を抑えることが大切です。
 

繁忙期を避ける

旅行は夏休みや春休み、GWなどの大型連休と重なると需要が高まるため、値段も高めに設定される傾向があります。定年後は時間の余裕が生まれて、日程を柔軟に変更できるため、人気のシーズンを避けて、旅程を組むとよいでしょう。
 

航空券は早めに購入する

海外旅行で大きな出費となるのが移動費です。航空券は、出発予定日の1年前から購入が可能であり、出発予定日が近くなるほどに価格が上昇します。
 
そのため、旅程は余裕をもって設定して、早めに航空券を手配するようにしましょう。
 

定年後の海外旅行を楽しむためには事前の資金準備が大切

海外旅行は、国内旅行よりも出費が大きくなる傾向にあります。そのため、海外旅行の計画を立てるならば、事前に少しずつ資金を貯めておく必要があります。効率的で、生活の負担を増やさない節約として、支出の割合が大きいものから見直しをしていくといいでしょう。
 
とくに住宅費は大きな支出の一つです。子どもが独立した後であれば、小さい住宅や公営住宅に引っ越すことを検討しましょう。また、旅行代自体を節約することも大切です。繁忙期を避けて日程を組んだり、早めに航空券を手配したりして、無理のない範囲で費用を抑えましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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