老後の旅行資金はどうする?55歳から「100万円」を貯める計算をしてみた

配信日: 2023.12.19

この記事は約 4 分で読めます。
老後の旅行資金はどうする?55歳から「100万円」を貯める計算をしてみた
定年後、時間に余裕ができたタイミングで、海外旅行に行きたいと考える人も多いでしょう。しかし、海外旅行は国内旅行よりも出費が大きくなるため、前もって計画を立てておくことが必要です。
 
本記事では、55歳から60歳までに、旅行資金として100万円貯めるためには、月にいくらずつの貯金が必要なのかについてと、旅行資金のための節約ポイントや、旅行代を無理なく抑えるポイントなどを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

老後の旅行資金の貯め方

今回は、55歳から5年後に定年退職し、ヨーロッパ10日間の旅行をすると仮定して、月に何万円ずつ貯金する必要があるかを計算します。
 
まず、ヨーロッパ10日間の旅行にかかる費用の相場を紹介します。ツアー旅行を利用する場合の相場は、25万~95万円ほどです。プランの内容によって変動が大きいようですが、今回は存分に旅行を楽しむために、100万円を事前に用意しておきたいと考えます。
 
5年後に100万円を準備するためには、1ヶ月で約1万7000円貯める必要があります。
 
100万円÷60ヶ月(5年)=約1万7000円
 

旅行資金を貯める方法

5年後にヨーロッパ10日間の旅行をするためには、毎月約1万7000円の貯金が必要と分かりました。ここでは、旅行資金を継続的に貯めるためのポイントを紹介します。支出の割合が大きいものから節約できないか考えていきましょう。
 

住宅の見直し

今住んでいる住宅が、自分たちのライフスタイルに合っているかを検討しましょう。持ち家でローンの支払いが完了する場合は毎月の出費が減るため、問題ないでしょう。賃貸の場合は、見直しの余地があります。
 
例えば、子どもが独立した後に使っていない部屋がある場合は、夫婦で必要な部屋数の住宅に引っ越すことで、家賃を節約できるでしょう。
 

スマートフォンの見直し

スマホの通信会社を変えることでも、大幅な節約が可能です。格安SIMへの変更は、現在使っているスマホ自体を使い続けられるうえに、費用の節約ができます。
 
自宅で利用する際はWi-Fiにつなぎ、使用頻度があまり多くない場合は、データ使用量の少ないプランに変更することも、費用を抑える一つの手段です。
 

クレジットカードの見直し

クレジットカードは、利用するとポイントが貯まっていきます。旅行会社によっては、クレジットカードのポイントを旅行代金として利用できる場合があるため、買い物の際にはクレジットカードを利用して、ポイントを貯めることをおすすめします。
 
また、クレジットカードを複数枚利用している場合は、1枚にまとめられないかどうかを検討しましょう。クレジットカードをバラバラに使っていると、ポイントも分散されてしまいます。1枚でも問題ない場合は、まとめたほうがポイントを貯めやすいでしょう。
 

海外旅行の費用を抑えるポイント

ここでは、海外旅行の費用を我慢せずに、節約するためのポイントを紹介します。せっかくの海外旅行では、あまり制限を設けずに楽しみたいものです。
 
しかし、お金を使いすぎて今後の生活に影響を与えないためには、予算は設定しておく必要があります。予算内に収めつつ旅行を楽しむためには、無駄な出費を抑えることが大切です。
 

繁忙期を避ける

旅行は夏休みや春休み、GWなどの大型連休と重なると需要が高まるため、値段も高めに設定される傾向があります。定年後は時間の余裕が生まれて、日程を柔軟に変更できるため、人気のシーズンを避けて、旅程を組むとよいでしょう。
 

航空券は早めに購入する

海外旅行で大きな出費となるのが移動費です。航空券は、出発予定日の1年前から購入が可能であり、出発予定日が近くなるほどに価格が上昇します。
 
そのため、旅程は余裕をもって設定して、早めに航空券を手配するようにしましょう。
 

定年後の海外旅行を楽しむためには事前の資金準備が大切

海外旅行は、国内旅行よりも出費が大きくなる傾向にあります。そのため、海外旅行の計画を立てるならば、事前に少しずつ資金を貯めておく必要があります。効率的で、生活の負担を増やさない節約として、支出の割合が大きいものから見直しをしていくといいでしょう。
 
とくに住宅費は大きな支出の一つです。子どもが独立した後であれば、小さい住宅や公営住宅に引っ越すことを検討しましょう。また、旅行代自体を節約することも大切です。繁忙期を避けて日程を組んだり、早めに航空券を手配したりして、無理のない範囲で費用を抑えましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集