更新日: 2024.01.22 セカンドライフ

賃貸暮らしの「60代」夫婦です。引越しを考えていますが、私たちのような「高齢者」でも部屋を借りられるのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

賃貸暮らしの「60代」夫婦です。引越しを考えていますが、私たちのような「高齢者」でも部屋を借りられるのでしょうか?
マイホームを持たず、賃貸暮らしを続けている高齢の方もいらっしゃるでしょう。しかし、年齢や条件によっては賃貸住宅を借りにくくなるといわれています。
 
そこで今回は、高齢者が賃貸住宅を借りにくくなる理由を解説します。高齢の方で引っ越しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

なぜ高齢者は賃貸住宅の審査に通りにくいのか?

賃貸住宅を申し込む場合、年齢がネックになる可能性があります。少々古いデータになりますが、国土交通省の「家賃債務保証の現状」によると、実際に入居制限の条件として、以下のものがあるようです。
 

・1位:外国人は不可(16.3%)
・2位:生活保護受給者は不可(12.8%)
・3位:単身の高齢者(60歳以上)は不可(11.9%)
・4位:高齢者のみの世帯は不可(8.9%)
・5位:生計中心者が離職者の世帯は不可(8.7%)

 
上記より、高齢者の年齢や就業の有無によって入居を制限されていることが分かります。さらに入居制限の理由として最も多かったのは、「家賃の支払いに対する不安(57.3%)」とのことです。
 
定年退職後の年金暮らしとなる高齢者は、収入面においての不安要因が大きいことが分かりました。ほかにも、事故や孤独死のリスクなども関係しているかもしれません。
 

賃貸住宅が借りにくくなるのは何歳から?

高齢の方が賃貸住宅を借りにくいことが分かりましたが、実際に何歳から影響が出るのかを見てみましょう。
 
同調査では、審査落ちが多い年代で最も多かったのは「70代(9.4%)」であり、次いで「60代(7.5%)」と続きます。このことから、60代以上になると審査が通りにくいといえるでしょう。
 

一般の賃貸住宅で審査に落ちる場合は?

60代以上の高齢の方は、賃貸住宅の審査に通りにくいとしても、定年退職後に引っ越しを検討している方もいらっしゃるかもしれません。
 
一般の賃貸住宅で審査に落ちてしまった場合には、高齢者向けの賃貸住宅がおすすめです。不動産会社によって、設備やサービス内容は異なります。
 
例えば、バリアフリーが整っている住宅や、生活援助員が生活を支援してくれるものなどがあります。状況に応じて住宅を選べるので、安心して借りられるでしょう。
 
高齢者向けの賃貸住宅なので、一般の物件よりも借りやすいといえます。ただし物件によって入居条件が定められているため、事前に確認しておくと安心です。
 

高齢者でも賃貸住宅は借りられるが審査に落ちる可能性が高くなる

高齢の方でも、賃貸住宅を借りることは可能です。しかし年齢や経済状況によっては、審査に落ちる可能性が高くなります。とくに60代以上の場合や、就業者がいない場合には、入居制限に引っ掛かるケースもあるでしょう。
 
一般の賃貸住宅での審査に落ちてしまう場合には、高齢者向けの賃貸住宅も選択肢として考えてみましょう。
 

出典

国土交通省 家賃債務保証の現状(2ページ、3ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集