老後は「月8万円」の年金だけで生活する予定です。「95歳まで」生きるとしたら貯蓄はいくらあればよいでしょうか?

配信日: 2024.01.23

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老後は「月8万円」の年金だけで生活する予定です。「95歳まで」生きるとしたら貯蓄はいくらあればよいでしょうか?
昨今では生涯独身の方も増えているようですが、老後を迎えるにあたって、心配になることのひとつが生活費ではないでしょうか。
 
「自分一人が生活するのに困らないだけのお金があればいい」と思っているとしても、具体的にいくら必要なのかは知っておいたほうが安心でしょう。
 
本記事では、65歳以上単身世帯における平均支出額と、毎月8万円の年金だけで95歳まで生きる場合に必要な貯蓄額をご紹介します。
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高齢者単身世帯における平均支出額は?

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)」によると、65歳以上単身世帯の1ヶ月あたりの支出額と構成比は、表1の通りです。
 
表1
 

月平均額 構成比
食費 3万7485円 26.2%
住居費 1万2746円 8.9%
水道光熱費 1万4704円 10.3%
家具・家事用品費 5956円 4.2%
被服・履物費 3150円 2.2%
保健医療費 8128円 5.7%
交通・通信費 1万4625円 10.2%
教養娯楽費 1万4473円 10.1%
その他の消費支出 3万1872円 22.3%
非消費支出 1万2356円
(支出の合計) 15万5495円

 
※総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)」を基に筆者作成
 
実収入については、年金を含めて13万4915円が平均となっており、合計支出の15万5495円を引くと毎月2万580円不足することになります。
 

月8万円の年金で95歳まで生きる場合に必要な貯蓄額は?

収入が月8万円の年金のみの場合、65歳で定年を迎えてから95歳まで生きると考えて、必要な貯蓄額はいくらになるでしょうか。毎月の支出合計が15万5495円だとして、収入が8万円だと月々7万5495円不足することになります。
 
つまり、1年だと90万5940円、30年間だと2717万8200円を自己資金でまかなわなければなりません。
 
高齢になると入院費や介護費など、思わぬ出費が生じることも考えられるため、さらに余裕を持ってためておいたほうがよいでしょう。
 

老後に向けて貯蓄を殖やすには?

月8万円の年金のみで老後の生活を送るのであれば、なるべく早いうちから貯蓄額を殖やすことを考えておく必要があるでしょう。
 
固定費の見直しなどにより月々の支出を減らすことはもちろん、投資信託や株式投資、不動産投資など、資産運用を始めることも検討してみてはいかがでしょうか。
 
資産運用はリスクもあるため、自分に合ったものを慎重に選ぶことをおすすめします。また老後の資金づくりのために、個人年金保険や終身保険に入っておく方法もあります。
 

「月8万」の年金だけで生活するなら2700万円以上の貯蓄が必要

65歳以上単身世帯の1ヶ月の支出額は15万5495円ですので、65歳から95歳までの30年間を「月8万円」の年金だけで生活する場合、2700万円以上を自己資金でまかなわなければなりません。
 
入院や介護といった「不測の事態」に備えて、多めの貯金を用意しておくためにも、早いうちから資産運用などで資金を殖やす方法を考えておくとよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2022年-(19ページ)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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