更新日: 2024.02.15 定年・退職

65歳で定年退職した後も働くなら、「再雇用」と「再就職」のどちらがいいの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

65歳で定年退職した後も働くなら、「再雇用」と「再就職」のどちらがいいの?
定年が近づくにつれて、今後再雇用で働き続けようか、それともほかの会社に再就職したほうがよいのかと、悩んでいる方も少なくないはずです。
 
そこでこの記事では、アンケート結果から、定年後にどのような働き方を選ぶ方が多いのかを確認したうえで、再雇用・再就職のメリット・デメリットを解説します。
 
定年後の働き方でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
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定年後はどのように働いている?

高齢者の就労支援を行う「株式会社マイスター60」が行った「再雇用で働く会社員の意識調査」によると、定年後の働き方とその割合は、表1のとおりです。
 
表1
 

働き方 割合
再雇用 65.6%
別の会社に再就職 22.5%
勤務延長 7.3%
その他起業など 4.6%

 
※株式会社マイスター60 「【プレスリリース】 再雇用で働く会社員の意識調査【第1弾】2019.12.9」を基に筆者作成
 
定年を迎えた会社で再雇用として働き続ける方が65.6%と最も多く、次に、別の会社に再就職する方が22.5%と続く結果となりました。
 

再雇用のメリット・デメリット

定年後に再雇用を選ぶメリット・デメリットは、表2のとおりです。
 
表2
 

再雇用のメリット ・慣れ親しんだ場所で働ける
・仕事を探す手間が省ける
・厚生年金の受給額が増える
再雇用のデメリット ・賃金は下がる場合が多い
・65歳以降は別の仕事を探す必要がある

 
※筆者作成
 
再雇用の場合は、なじみのある仕事と環境が手に入りやすいことが一番のメリットといえるでしょう。新たな仕事や人間関係に慣れる必要がないため、心理的なストレスを軽減できるはずです。
 
一方で、これまでと同じような仕事内容であるにもかかわらず、賃金は下がってしまう可能性が高い点がデメリットです。
 
上述した「株式会社マイスター60」のアンケート調査によると、再雇用によって賃金は、39.8%の方が「5割以上減った」、39.6%の方が「3〜4割程減った」と回答しています。このことから、勤務条件については、定年前にしっかりとすり合わせておく必要がありそうです。
 

再就職のメリット・デメリット

定年後に再就職を選ぶメリット・デメリットは、表3のとおりです。
 
表3
 

再就職のメリット ・仕事を自分で選択できる
・人間関係を一新できる
・65歳を過ぎても働き続けられる可能性がある
再就職のデメリット ・なんらかのスキルがないと難しい
・仕事をゼロから探す必要がある
・希望に合う職場が見つからない可能性がある

 
※筆者作成
 
再就職の場合は、新たな挑戦ができる点が魅力といえるでしょう。興味のあった分野や、趣味を生かした業種など、いつかやってみたかったと考えている仕事にチャレンジするチャンスとも考えられます。
 
ただ、仕事をゼロから探す大変さや、希望する条件の仕事が見つからないといった苦労を味わう可能性もあるでしょう。思うような仕事が見つからなかった場合は、精神的なストレスを感じてしまうかもしれません。
 

ご自身の考え方に合わせて「再雇用」or「再就職」を選択しましょう

再雇用と再就職のどちらがよいかは、人それぞれの考え方によって異なります。
 
再雇用・再就職の特徴を簡単にまとめると、以下のとおりです。
 

●再雇用:なじみのある仕事や環境が手に入りやすい
●再就職:新たなチャレンジができる

 
それぞれの特徴を把握したうえで、後悔のないように、ご自身に合った選択をしましょう。
 

出典

株式会社マイスター60 【プレスリリース】 再雇用で働く会社員の意識調査【第1弾】 2019.12.9
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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