更新日: 2024.04.16 定年・退職
38歳未婚、結婚は諦めているので老後のために「2000万円」くらいで田舎の家を買いたいのですが、「マンション」と「一軒家」はどちらが良いですか? マンションのほうが身軽でしょうか?
メリットやデメリットを踏まえてそれぞれの魅力について紹介しますので、家の購入を検討されている人は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
老後は家賃をかけずに生活している人が多い
総務省統計局が公表している「家計調査報告 【家計収支編】 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上単身者の生活費内訳は次のとおりになります。
図表1
総務省統計局 家計調査報告 【家計収支編】 2023年(令和5年)平均結果の概要
住居費は全体の8.6%を占め、消費支出合計14万5430円に対して1万2564円です。もし賃貸物件に住んでいれば、1万円前後ではなかなか住む場所が見つからないでしょう。
この金額から推測されることは、老後は「持ち家に住んでいるため家賃がほとんどかからない」という人が多いのではということです。38歳で今後も独身でいることを決めるなら、家を購入し住居費を抑えると老後の支出を大きく減らすことができます。
マンションと一軒家の違い
実際に家を購入しようと思った場合、マンションにするべきか一軒家にするべきか悩むケースは多いです。そこで、予算2000万円で田舎の物件を購入する際、それぞれのメリットやデメリットについて紹介します。
マンション
マンションのメリットとデメリットは図表2のとおりです。
独身でいようと決めても、何があるか分かりません。「やっぱり結婚しよう」、「親と同居したい」など、考えが変わることもあります。
マンションは購入後も比較的売買しやすく、ライフスタイルが変わった場合でも住み替えしやすい点が特徴的です。
図表2
メリット | デメリット |
---|---|
・修繕費などのメンテナンスコストが一軒家よりも安い ・防犯対策に優れている ・資産価値は一軒家よりも下がりにくい |
・リフォームやリノベーションは制限がかかる場合もある ・車を持つ場合、別で駐車場代が発生する可能性がある |
筆者作成
一軒家
一軒家のメリットとデメリットは図表3のとおりです。
土地も住居も自分のものになる分、ペットを飼ったり、庭を持ったり、マンションではできない暮らしが実現しやすくなります。
ただし田舎の一軒家で1人暮らしをする場合、エリアによっては家と家の距離が離れている可能性もあります。プライバシーが守られる反面「なにかあった時に気付いてもらいにくい」という危険性もあるため注意が必要です。
図表3
メリット | デメリット |
---|---|
・自分の生活しやすい間取りにすることができる ・注文住宅であれば自分の理想を実現しやすくなる ・ペットなども自由に飼える |
・防犯対策を自分で行う必要がある ・住み替えしにくい ・田舎の場合、家と家の距離が離れており、安否を確認してもらいにくい可能性がある |
筆者作成
女性の1人暮らしにおすすめなのは?
「老後に女性が1人暮らしをする」と考えると、気になるのは安全面や防犯面が挙げられます。マンションの場合は、同じマンションに住む住民と交流することができる点や、足腰に負荷の少ないエレベーターなどを利用して住める点は女性の1人暮らしにおける住みやすさにつながるでしょう。
また、考えが変わって「別の場所に住み替えたい」と思っても、比較的身軽なのはマンションとなります。どちらにも魅力的な部分はありますが、「老後1人暮らしをする」と考えた場合おすすめなのはマンションでしょう。
この機会に安心して老後の生活を送れるように、ぜひ「どんな家でどんな暮らしをしたいのか」について考えてみてください。
出典
総務省統計局 家計調査報告【家計収支編】2023年(令和5年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー