更新日: 2024.06.03 定年・退職
老後の年金は「月8万円」です。仕事は「1日4時間」程度でゆるく働きたいのですが、厳しいでしょうか? 定年後はゆっくり暮らしたいです
本記事では「65歳以上単身世帯の平均支出はどのくらいか」「年金と少しの給料で生活できるか」に加え、老後に働くうえで意識すべきポイントについても解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
65歳以上単身世帯の平均支出とは?
まずは65歳以降に生活費がどのくらいかかるのかを見ていきましょう。総務省の調査によると、65歳以上の単身無職世帯の消費支出は14万5430円、社会保険料などの非消費支出を合わせると15万7673円となっています。図表1に支出項目の平均費用の一部を抜粋します。
図表1
支出項目 | 平均支出(月) |
---|---|
食料 | 4万103円 |
住居 | 1万2564円 |
光熱・水道 | 1万4436円 |
家具・家事用品 | 5923円 |
被服および履物 | 3241円 |
交通・通信 | 1万5086円 |
総務省 2023年家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要を基に筆者作成
支出項目の中では「食料」「交際費や雑費を含むその他の消費支出」「交通・通信費」「光熱・水道」の順に支出金額が大きくなっています。住居費については持ち家を含むため平均値は安くなっており、賃貸住まいであればプラス数万円はかかるでしょう。
住居など状況によって費用は異なりますが、単身世帯の月の支出目安は約15万円だということを知っておきましょう。
年金と短時間の仕事で生活していけるの?
単身世帯の支出目安が15万円だということを踏まえて、年金と少しの仕事で生活していけるのかを計算してみます。年金月8万円に加えて、1日4時間×週4日(時給1000円)で1ヶ月(4週間=6万4000円)働くという前提で考えてみましょう。仕事でもらえるお金6万4000円+年金8万円を合わせると14万4000円となります。
平均支出額が15万円であることを考えると、6000円足りないことが分かります。支出を抑えることができる人は生活できる可能性もありますが、けがや病気といった突発的な費用に備えるのが難しいかもしれません。支出などを確認し、どのくらいの収入があれば生活していけるかを事前に確認しておくとよいでしょう。
老後におすすめの仕事とは?
老後に働く場合どのような仕事を選択すればいいのか、迷われる人もいるでしょう。おすすめの仕事として、自分の興味のある分野や、今まで培ってきた知識やスキルを生かした、以下のような仕事を選択してみるとよいかもしれません。
●観光客へのガイド
●家事代行やベビーシッター
●警備
●清掃
ここで挙げた以外にも高齢者が活躍する仕事はたくさんあります。まずは自分の生活にいくら必要なのかを把握し、確実にその収入を得る環境を選択することは大前提です。加えて「新しい仕事に挑戦したい」「自分のスキルを活かしたい」など、自分の中の軸をつくって探してみるとよいでしょう。
65歳以上の単身無職世帯の平均支出は約15万円! まずは毎月の支出がどのくらいあるのかを把握しよう
総務省のデータにより65歳以上の単身無職世帯は毎月15万円ほどの支出をしていることが分かりましたが、状況によって支出費が異なる可能性は大いにあります。まずは自分の支出がどれくらいになりそうかを考え、生活するうえで必要な収入を把握してから仕事を探してみるとよいでしょう。
出典
総務省 2023年家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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