更新日: 2024.06.22 セカンドライフ
老後は月に1回「国内旅行」に行きたいと思っています。いくら余分に貯めておけばいいですか?
今回は「もしも老後、月に1回国内旅行に行くなら」というテーマで、どれくらいの資金を貯めておく必要があるのか解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
国内旅行はどれくらいお金がかかる?
まず、国内旅行に必要となる費用について確認しましょう。東京からメジャーな観光都市に行った場合の旅行費を、いくつか解説します。なお、食事代に関しては食べる量や食べるものにもよりますが、いずれの旅行先においても1万円と想定して計算します。
東京から京都へ一泊二日の旅行
まずは東京から京都へ旅行に行く場合の費用についてみてみましょう。
表1
費用 | 金額 |
---|---|
往復の交通費(1名、新幹線「のぞみ」指定席、通常期の場合) | 2万8340円 |
ホテル代(平日1名一泊) | 1万6300円 |
食事代(1名) | 1万円 |
合計 | 5万4640円 |
※筆者作成
国内旅行の定番ともいえる京都への旅行は、観光名所付近のホテルや交通の便がよいホテルを選ぶ場合は、ホテル代は少し高額です。本格的な京料理を堪能したいとなれば、食事代についても余裕を持って見積もっておくことが必要になるでしょう。
東京から仙台に一泊二日の旅行
次に仙台に行く場合の費用を見ていきましょう。
表2
費用 | 金額 |
---|---|
往復の交通費(1名、新幹線「はやぶさ」指定席、通常期の場合) | 2万2420円 |
ホテル代(平日1名一泊) | 9090円 |
食事代(1名) | 1万円 |
合計 | 4万1510円 |
※筆者作成
利便性を考慮して駅近のホテルにする場合、ビジネスホテルを選べば費用をより抑えられるでしょう。
東京から福岡に一泊二日の旅行
最後に福岡への旅行にかかる費用について見ていきます。
表3
費用 | 金額 |
---|---|
往復の交通費(1名、新幹線「のぞみ」指定席、通常期の場合) | 4万7620円 |
ホテル代(平日1名一泊) | 1万7200円 |
食事代(1名) | 1万円 |
合計 | 7万4820円 |
※筆者作成
東京から福岡(博多)に新幹線で行く場合、もっとも速いのぞみでも約5時間かかります。また、距離があることから交通費は往復で5万円近くになるでしょう。
老後1年に12回旅行に行くにはいくらかかる?
ここでは実際に老後月に1回東京から各地に出掛ける際のおおよその旅行費用をシミュレーションします。今回は前章で試算した「京都」「仙台」「福岡」に行く場合で見てみましょう。
東京から京都の場合はおよそ65万5680円
東京から京都まで毎月旅行に行った場合の金額は、1年でおよそ65万5680円でした。60万円を超える金額にはなりましたが、京都には有名な観光スポットがたくさんあるため、金額に見合った充実した時間を過ごせるでしょう。
東京から仙台の場合はおよそ49万8120円
東京から仙台の場合はおよそ49万8120円です。京都や福岡よりも旅行にかかる費用をもっとも抑えられることが分かります。
東京から福岡の場合はおよそ89万7840円
東京から福岡の場合はおよそ89万7840円と、今回紹介した中ではもっとも費用がかかるといえます。東京からの場合、九州地方や離島、北海道などへの移動は長距離になります。距離がある旅行先の場合には、費用を多めに見積もる必要があるでしょう。
旅行資金はコツコツ積み立てよう
今回検証した結果によると、老後月に1回国内旅行に行く場合、京都、仙台、福岡のケースでは、年間約50万円~90万円の資金が必要になることが分かりました。ただし、この費用はあくまで試算で、実際に使う交通手段や宿泊先などによって費用は変わります。目安として参考にしてください。
老後の旅行資金は毎月コツコツ積み立てておくことが大切です。実際に行きたい場所がでてきたときに、資金のことをそれほど気にすることなく、すぐに計画を立てられます。毎月余剰金から「旅行代」として貯金を始め、楽しい老後を迎えましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー