更新日: 2024.07.11 セカンドライフ
64歳もうすぐ定年。効率よく稼ぎたくて「コンビニ夜勤」に興味がありますが、体力的に可能でしょうか?
近所にあって、日勤や夜勤などシフトの種類が多いコンビニエンスストアで働いてみたいと考える人もいるでしょう。夜勤であれば、時給に深夜割増が適用されて効率的に稼げると考えられます。
しかし64歳でもうすぐ定年の人がコンビニの仕事を探す際には、「シニア採用に対応している?」「時給はいくらくらい?」「体力的にやっていける?」など心配になることもあるでしょう。
そこで今回は、コンビニのシニア採用の実態、時給および無理のない働き方について調べてみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
シニア採用に積極的なコンビニは多い
シニア採用については、積極的なコンビニが多いようです。大手3社のシニア採用への対応は以下の通りです。
【A社】
ホームページで「シニア積極採用!」とうたっています。求人検索のページでは、「メリット」の項目で「シニア歓迎」をチェックできます。
【B社】
「スタッフの声」に「シニア」の項目があり、シニアの方におすすめできる理由を紹介しているほか、シニア歓迎の店舗を探せるようになっています。
【C社】
「スタッフの声」でシニアを取り上げています。
コンビニ夜勤の時給は? 給料をシミュレーション
コンビニで働く際に、夜勤であれば時給に深夜割増が適用されて効率的に稼げると考える方もいるでしょう。厚生労働省によると、深夜業に該当する22時から翌日5時までの間の労働については、25%以上の割増賃金が発生します。
具体的な時給は店舗によっても異なる場合がありますが、ここでは大手3社から特定の店舗を選んで時給を調べてみました。
【A社】
・時給:1115円(深夜時給:1394円)
【B社】
・時給:1113円~(深夜時給:1391~円)
【C社】
・時給:1150円(深夜時給:1438円)
店舗によっては、時間帯ごとに基本時給が異なる場合があります。早朝や夕方、深夜など時間帯に応じて短時間のシフトを用意している店舗もあります。例えば基本時給1115円(深夜:1394円)の店舗で働く場合の給料の目安は以下の通りです。
・22時~6時(深夜割増時間帯に1時間の休憩あり)
22時~5時までは深夜割増で8364円、5時~6時は基本時給で1115円、合計は9479円です。週3日で働く場合は週に2万8437円、週5日の場合は週に4万7395円です。長時間の勤務であるため、週5日で4週働くと月収が18万9580円になります。
・22時~2時
夜の4時間だけ働くシフトで、1日あたり5576円稼げます。週3日勤務であれば毎月6万6912円ほど、週5日勤務であれば毎月11万1520円ほどです。
シニアがコンビニで無理なく長く働くには?
コンビニで働くといっても、業務内容はレジ・品出し・宅配便の受け付けなど多岐にわたります。商品発注・売り場づくり・清掃なども頼まれる場合があるでしょう。
単純作業ではなくマルチタスクであることを理解して、根気強く学び仕事に慣れていく必要があります。心配な方は、「レジ打ちだけ」「品出しだけ」のようにひとつずつゆっくり教えてもらえないか、面接の際に確認してみるとよいかもしれません。
立ち仕事が多いため足腰に負担がかかる場合も考えられます。最初から無理をするのではなく、短時間のシフトを週に数回だけ入れて、慣れてからシフトを増やしていくことも検討できます。
夜勤は時給が高くて効率的に稼げますが、生活リズムが崩れてしまうリスクもあるため、自分の体力と相談しながら決める必要があるでしょう。
多くのコンビニはシニア採用に積極的! 夜勤ができるか否かは自身の体力による
多くのコンビニでは「シニア歓迎」をうたうなど、シニア採用に積極的に取り組んでいます。コンビニは短時間のシフトもあるため自分の都合に合わせた働き方ができ、時間的に融通をきかせやすいメリットがあります。効率的に稼ぎたい方は、時給に深夜割増が適用される夜勤も選べるでしょう。
しかしコンビニは基本的にマルチタスクで覚えることがたくさんあり、立ち仕事ならではの体への負担も考えられます。夜勤をするか否かや仕事量に関しては、個々の体力や生活リズムなどを考慮したうえで、無理のない範囲で決めるとよいでしょう。
出典
厚生労働省 法定労働時間と割増賃金について教えてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー