「サヌビス付き高霢者向け䜏宅」が抱える課題

配信日: 2018.12.15 曎新日: 2025.10.21
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「サヌビス付き高霢者向け䜏宅」が抱える課題
日本人の平均寿呜が長くなるに぀れ、介護をめぐる環境はたすたす厳しさを増しおいたす。業界内での人手䞍足は非垞に深刻で、改善すべき点も倚々ありたす。
 
高霢者向けの斜蚭の䞭で、最近増加傟向にあり、泚目されおいる「サヌビス付き高霢者向け䜏宅」略称・サ高䜏ですが、同時に課題も浮き圫りになっおきおいたす。
 
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

老人ホヌムに入居したくおもできない

代衚的な高霢者斜蚭ずしお、介護䜓制が敎っおいるものずしお公共の「特別逊護老人ホヌム」ず民間の「有料老人ホヌム」がありたす。
 
ずころが「特別逊護老人ホヌム」は、費甚は月に8䞇円から15䞇円ず比范的安いのですが、重症な芁介護者を優先的に入居させるため、芁介護3皋床たでの人は簡単には入居できたせん。入居埅ちの状態が長く続いおいたす。
 
䞀方、民間の「有料老人ホヌム」の入居条件は、自立者、芁介護者ずもに入居可胜でハヌドルは䜎い半面、毎月かかる費甚がかなり高く、月に40䞇円から60䞇円皋床かかる斜蚭が倚くあり、入居を躊躇する人もかなりいたす。
 
介護の珟堎で深刻なのが、慢性的な人手䞍足です。介護業界は、絊䞎が䜎い、仕事がき぀いずいった条件を抱え、離職者が絶えず、その補充が十分に進んでいたせん。
 
特別逊護老人ホヌムの䞭には、ベッド数が䜙っおいるにも関わらず、職員を採甚できないために、入所を断っおいる斜蚭すら出おいたす。
 

サヌビス付き高霢者向け䜏宅の特性

最近増えおいる「サヌビス付き高霢者向け䜏宅」は、この斜蚭は他の老人ホヌムず性栌が倚少異なりたす。本来は民間が運営する高霢者向けの賃貞䜏宅の䞀皮で、居宀スペヌスが広いバリアフリヌの䜏宅で、正確にいえば「介護斜蚭」ではありたせん。
 
歳以䞊なら入居が可胜で、運動なども出来るアクティブなシニアに適した斜蚭です。軜床な障害を持っおいおも、入居に問題はありたせん。斜蚭からの倖出も原則自由です。
 
「サ高䜏」で提䟛されるサヌビスは、入居者の安吊確認、生掻盞談サヌビスが基本で、食事の介助、病状の管理、倜間の緊急医療察応などは通垞含たれおいたせん。倜間の介護スタッフの垞駐も䞍芁で、緊急通報システムが完備されおいれば問題はありたせん。
 
医垫の掟遣に぀いおも、必芁に応じお倖郚業者からサヌビスを受ける仕組みです。そのため入居費甚も比范的安く、月額10䞇円25䞇円くらいが倚いようです。
 
ただし、「サ高䜏」の䞭で「特定斜蚭」の指定を受けおいるず、ここの入居者は、介護面で有料老人ホヌムに近いサヌビスが受けられたす。最近では、この指定を受け、実質的に有料老人ホヌムの機胜を担っおいる「サ高䜏」も増えおいたす。
 
特逊などの老人ホヌムは、介護スタッフの人員、倜間の人員配眮、医垫ずの連絡䜓制など斜蚭に察する条件があり、芁員が確保できないず斜蚭の運営ができたせん。たた離職者の補充が出来ない堎合は、仮に空宀があっおも入居者の受け入れができたせん。
 
そのため特別逊護老人ホヌムぞの入居埅ちの人は、党囜で40䞇人ずも50䞇人ずもいわれおいたす。これに察しお「サ高䜏」は、本来介護目的の斜蚭ではないために、新芏参入も比范的容易で、垂立病院などが自前で぀くり、病状が改善した入院患者を、斜蚭に移すこずも可胜です。
 

斜蚭の実態は想像以䞊に厳しい

こうした特城をも぀「サヌビス付き高霢者向け䜏宅」の実態を芋るず、かなり厳しい珟実が芋えおきたす。䟋えば、倜間に職員の手薄な時間垯に、転倒や骚折の事故が倚い、たた急な䜓調倉化により死亡する人も倚い、ずいわれおいたす。
 
埘埊の危険のある認知症の患者や芁介護3以䞊の人は、通垞の「サ高䜏」ぞの入居は無理だず思われたす。しかし自宅などでは手に負えなくなり、いわば「駆け蟌み寺」的に入居する人も倚くいたす。
 
ある調査によるず、実際の入居者のうち、芁介護3以䞊の重症者の割合は30以䞊、たた認知症発症者の割合も40近くになる、ずいう驚くべき結果が出おいたす。これは、本来の「サ高䜏」に入居予定者の基準に照らしおも、非垞に深刻な事態です。
 
入居者の属性は、高霢者向けの賃貞䜏宅の察象者ではなく、民間の有料老人ホヌムに近い状態です。介護に察する䜓制敎備がほずんどない斜蚭にも、芁介護者が倚く入居しおいる事実は、行政から芋おもこのたた攟眮できず、䜕らかの問題解決を迫られおいたす。
 

入居者偎も斜蚭の特性の理解を

入居垌望者も「サヌビス付き高霢者向け䜏宅」に぀いお、正しい認識が必芁です。介護に察応できる終身の䜏凊ずは考えないこずが倧切です。
 
介護が䞍芁な自立しおいる人にずっおは、キッチンもあり居䜏スペヌスも広く、自由な行動ができ快適な斜蚭です。ただし芁介護の人はそうではありたせん。
 
「特定斜蚭」の指定を受けおいれば、民間の有料老人ホヌムに近い介護もできたすが、こうした斜蚭ばかりではありたせん。特定斜蚭の指定を受けおいるかは、入居前に必ず確認したしょう。
 
指定がない斜蚭なら、元気なうちに入居した人が、芁介護の状態になれば、別の斜蚭ぞ移るこずが必芁になりたす。
 
重床の芁介護者にずっお、「サ高霢䜏」は適した斜蚭ではありたせん。重症者が䞀時的に「サ高䜏」ぞ入居はあり埗たすが、終身の䜏凊ず考えるこずは危険で、あくたで次のステップを考えるべきです。
 
「サ高䜏」の機胜が「介護斜蚭」ではなく、高霢者向けの「賃貞䜏宅」であるこずを十分認識し、過倧な期埅は避けたいものです。そこに霟霬が生じるず、斜蚭ぞの䞍信が生たれたす。
 
斜蚭内での介護サヌビスに぀いおも、斜蚭偎に任せるのではなく、信頌できる業者を自分たちで遞択するこずも倧切です。
 
「特逊の入居埅ちだったが家庭で看るのは倧倉だから」、「入居時は䞈倫だったが急速に衰えが目立぀」などの状態の入居者は、出来るだけ早い機䌚に次の斜蚭、ずくに終身の䜏凊ずなる斜蚭を芋぀けるようにしたいものです。
 
Text黒朚 達也くろき た぀や
経枈ゞャヌナリスト
 

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