更新日: 2024.07.31 その他老後

40代、おひとりさま女性です。老後に向けて生命保険には加入していますが、入院したときの生活費が心配です。備えはどうしたらいいですか?

40代、おひとりさま女性です。老後に向けて生命保険には加入していますが、入院したときの生活費が心配です。備えはどうしたらいいですか?
老後に向けて、働けなくなったときの生活費など心配事が多い人もいるでしょう。病気やけがで入院した際の生活費は、健康保険や生命保険でカバーできます。
 
本記事では、病気やけがで働けなくなった場合の収入減をカバーできる「傷病手当金」や「就業不能保険」について解説します。そのほか、備えられる生命保険についても解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

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入院時に生活費をカバーできる保険

病気になって仕事を休んだ場合、会社から給与を受け取れず生活費に困ることも予想できます。ほかに稼いでくれる家族がいない場合は、不安な人も多いでしょう。
 
病気やけがによって会社を休んだ場合は、健康保険から傷病手当金が支給されます。また、国民健康保険被保険者で傷病手当金を受け取れない人は、民間の生命保険の「就業不能保険」に加入することで、仕事を休んで減ってしまった収入をカバーできます。
 
本項では、傷病手当金と就業不能保険について解説します。
 

傷病手当金

傷病手当金は、病気やけがによって会社を休んだ場合、公的健康保険からお金を受け取れる制度です。国民健康保険の被保険者は、利用できない点に注意しましょう。
 
傷病手当金が支給される条件は、以下のとおりです。

●業務外の病気やけがであること
●仕事に就けないこと
●連続する3日間(待期)を含め、4日以上仕事に就けないこと
●休んでいる間に給与が支払われていないこと

傷病手当金を受け取りたい場合は、上記に当てはまっているか確認しましょう。
 
1日当たりに受け取れる傷病手当金は、以下の計算式で求められます。
 
【支給開始日の以前12ヶ月間の各標準報酬月額を平均した額】÷30日×2/3
 
これにより、これまでの給与の70%程度が支給される計算です。
   

就業不能保険

就業不能保険は民間の生命保険のひとつで、働けなくなった場合に収入を補てんできます。病気やけがで働けない場合に、一時金や年金などの形式で給付金を受け取れる仕組みです。
 
加入する就業不能保険によって、保障内容はさまざまです。入院期間が短いと保険金が支給されなかったり、精神疾患は対象外だったりすることなどがあるため、保険加入前に支給要件について把握しておきましょう。
      

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病気・入院に備えるためには

傷病手当金や就業不能保険で減った分の収入を補うだけでなく、手術や入院などに備えて医療費や入院費をまかなえる医療保険に加入しておくと安心です。
 
女性の場合は、女性特有の疾病に対応した生命保険やがん保険も検討しましょう。
      

備えておきたい老後資金

老後資金の備えとして、貯蓄型の生命保険や個人年金保険があります。公的年金だけでは不足する生活費をカバーできるでしょう。
 
貯蓄を目的として生命保険に加入する場合は、払い込む保険料総額と受け取れる保険料を比較して、元本割れしないようにしてください。また、途中で解約すると、高い確率で元本割れを起こしてしまう恐れがあります。
 
貯蓄型保険は掛け捨て型保険に比べて保険料が割高で、家計への負担が大きいです。無理なく保険料を支払える額にしておき、途中解約をしないようにしましょう。
      

さまざまな方法で入院や老後に備えておこう

働けなくなったら、公的な健康保険から傷病手当金が給付されるため、生活費を補えるでしょう。フリーランスなど国民健康保険被保険者の場合は傷病手当金がないため、民間の生命保険である就業不能保険に加入しておくと安心です。
 
医療保険に加入することで、通院や入院の際の医療費をカバーできます。その場合は、女性特有の疾病に対応しているものやがん保険なども候補に入れておいてください。さらに、貯蓄型の生命保険や個人年金保険で、老後資金を貯めておくと安心できるでしょう。
 
さまざまな保障を受けられる生命保険に加入し、備えておきましょう。
 

出典

全国健康保険協会 協会けんぽ 病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)
全国健康保険協会 協会けんぽ 傷病手当金について
公益財団法人生命保険文化センター 主契約の種類 就業不能保障保険
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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