更新日: 2024.10.23 セカンドライフ

定年後でもまだまだ現役!「3割以上」の70代が働く理由と「平均年収」について解説

定年後でもまだまだ現役!「3割以上」の70代が働く理由と「平均年収」について解説
70代には定年退職を過ぎ、ゆっくりされる方もいれば、まだまだ働きたいという方もいます。なぜ70代を過ぎても働き続けたいのか、またどのくらいの収入を得ているのかについて知りたい方もいるでしょう。
 
本記事では、70代の方の就業率や年収、働く理由について詳しく解説します。今後いつまで働くか悩んでいる方、なぜ長く働き続けるのか知りたい方はぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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70代の就業率

総務省統計局が令和5年に行った労働力調査によると、70代の就業率は表1の通りです。
 
表1

男性 女性 男女計
70〜74歳 42.6% 26.4% 34.0%
75歳以上 17.0% 7.7% 11.4%

※総務省「労働力調査」を基に筆者作成
 
表1より、70~74歳の男女の3割以上が就業していることが分かります。男女の内訳では、どちらの年代においても男性は就業率が高いです。しかし、75歳以上になると一気に就業率は下がり、全体で11.4%まで下がっています。
 
また、70代の就業率は毎年増加傾向にあり、働く意思を持っている方が増えていることもうかがえます。
 

70代以降も働く理由

株式会社リクルートジョブズリサーチセンターが近年行った調査によれば、70~74歳の男女が仕事をしたい理由の上位5つは以下の通りとなっています。
 

〈70~74歳男性〉

・1位:健康維持のため(44.9%)
・2位:自由に使えるお金(小遣い)の確保のため(34.7%)
・3位:社会とのつながりを得るため(32.3%)
・4位:生計の維持のため(31.7%)
・5位:家計を補助するため(30.3%)

 

〈70〜74歳女性〉

・1位:健康維持のため(46.0%)
・2位:社会とのつながりを得るため(40.8%)
・3位:自由に使えるお金(小遣い)の確保のため(32.5%)
・4位:生計の維持のため(29.3%)
・5位:家計を補助するため(27.9%)

 
調査結果によれば、金銭的な理由もありますが、健康や社会とのつながりのためなど自分の生活を充実させるために仕事をする方が多いようです。
 
特に退職後は社会とのつながりが少なくなるため、孤独感を感じる方もいるでしょう。そういった部分を補うために仕事をする方がいることも分かります。働いて体を動かし、ほかの人とコミュニケーションをとって、よりいきいきと暮らしたいと考える方が多いこともうかがえます。
 

70代の平均年収は?

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によれば、70代の男女の平均年収は以下の通りです。
 

男性:367万6000円
女性:196万7000円
男女計:293万円

  
男女で差はありますが、平均すると300万円ほどです。しかし、70代は身体的にも変化がある年代です。長時間労働や、過酷な勤務などは避けた方がよいでしょう。働く場合、また働き続ける場合には、事業主と労働条件についてよく確認しておくことが重要です。
 

70代が働く理由の多くは健康維持のため。70代の平均年収は293万円

70代の就業率は、男女合わせて3割以上となっています。働きたい理由については、生活費などの金銭的な理由もありますが、健康維持のためや社会とのつながりを増やすためといった豊かな老後を過ごす目的も多いことも分かりました。金銭的な部分以上に、人とのつながりや自分の趣味といった精神的な部分を重要視していることがうかがえます。
 
また、70代の平均年収は、男女平均で300万円ほどです。高齢になっても働く人が増えている一方、70代は身体の変化も起こりやすいため、自分の体ともよく相談したうえで就業先や業務を選ぶとよいでしょう。
 

出典

総務省統計局 労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果 労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要 2就業者 (2)就業率は 0.3 ポイントの上昇 表I-4 年齢階級別就業率の推移 (6ページ)
株式会社リクルートジョブズリサーチセンター【基本報告書】シニア層の就業実態・意識調査 2023― 個人編 60~74歳 ― Part4 今後の働き方 3. 仕事をしたい理由(1~15位)(40ページ)
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査ー調査報告ー 調査結果(統計表)全国計表 第10表 事業所規模別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額 その3 平均給与(170ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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