60代・70代のキャッシュレス利用率は「3割以上」! シニア世代でも進む「キャッシュレス化」の実態

配信日: 2024.11.13

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60代・70代のキャッシュレス利用率は「3割以上」! シニア世代でも進む「キャッシュレス化」の実態
60代・70代の方のなかでもキャッシュレス化が進んでおり、現金払いのみの方の割合は減少傾向にあるようです。
 
本記事では、60代・70代の方達がどのくらいキャッシュレスを使用しているか、またよく使われている決済手段について解説します。キャッシュレス化が進む背景やキャッシュレス決済を使用する際の注意点もご紹介しているため、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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60代・70代でキャッシュレス決済を利用している割合

経済産業省の「消費者実態調査の分析結果(サマリー)」によれば、60代・70代以上でキャッシュレス決済を利用している割合は表1の通りです。
 
表1

60代 70代以上
可能な限りキャッシュレス決済を利用 38% 36%
7~8割程度はキャッシュレス決済を利用 20% 21%
現金とキャッシュレスを半分ずつ程度利用 15% 12%
2~3割はキャッシュレス決済、あとは現金を利用 15% 17%
現金のみ使用 12% 14%

※経済産業省「消費者実態調査の分析結果(サマリー)」を基に筆者作成
 
以上の調査結果によれば、60代・70代の方の約3割が可能な限りキャッシュレス決済を使用していることが分かります。そのほかの割合も現金のみ使用する方の割合を超えており、キャッシュレス決済への関心や利用率の高さがうかがえます。
 
また、60代・70代以上を含む全年齢で、キャッシュレス決済の方法で1番多いのはクレジットカードとなっています。
 

シニア層でキャッシュレス化が進む背景

シニア層のキャッシュレス化が進んでいることが分かりましたが、その理由としては、以下のようなものがあります。

●キャッシュレス決済に対応している店が増えたため
●小銭を出す手間がないといった便利さに気づいたため
●コロナ禍をきっかけにオンラインショッピングの機会が増えたため
●ポイント還元などを受けられるため

以上のような理由から、シニア層でもキャッシュレス化が進み、現金を使用する方が少なくなっていると考えられます。今後もIT化にともない、よりキャッシュレスのツールも便利になっていくでしょう。シニア層を含め、キャッシュレス決済の利用は今後も増えていく可能性があります。
 

キャッシュレス決済を利用する際の注意点

キャッシュレス決済にはメリットもありますが、注意点もあります。おもに以下のような点に気をつけましょう。

●不正利用や詐欺に使われる可能性がある
●支払い方法によっては金利や手数料が発生する場合がある
●年会費が発生するおそれがある

クレジットカードの場合は、登録情報や暗証番号を漏らさないよう気をつけたり、利用通知が来るよう設定をしておいたりするとよいでしょう。利用前には使用するにあたってお金がかかるか、支払いによって手数料が発生するかといった部分も確認しておくことも重要です。
 
また、QR決済の場合は、QRに関するデータはスマートフォンに保存されています。万が一スマートフォンを紛失した場合に備えて、二重ロックや顔・指紋などの生体認証を設定しておくこともおすすめします。
 

60代・70代のキャッシュレス決済の利用率は3割以上!

60代・70代のシニア層でも3割以上がキャッシュレス決済を利用しています。これらの背景には、小銭やお札を出さなくても決済ができる便利さに気づいたり、コロナ禍でオンラインショッピングの機会が増えたりしたことが考えられます。
 
しかし、キャッシュレス決済は便利な反面、おもにセキュリティ面での対策が必要です。不正利用や詐欺に合わないように、利用通知設定機能や、スマートフォンの紛失に備えた対策を行っておきましょう。
 

出典

経済産業省 消費者実態調査の分析結果(サマリー)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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