50歳会社員独身です。貯金が「4000万円」あるので、パート勤務に切り替えても老後は問題ないですよね?

配信日: 2024.12.11

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50歳会社員独身です。貯金が「4000万円」あるので、パート勤務に切り替えても老後は問題ないですよね?
貯蓄が4000万円ある50歳独身の会社員の中には「ゆっくり働きたい」などと考え、パート勤務への切り替えを検討している人がいるかもしれません。独身ではあるものの、貯蓄4000万円は老後の生活を送るのに問題ないかが気になる人もいるでしょう。
 
今回は50歳独身で退職し、パート勤務に切り替えても老後の生活に問題が出ないかを解説します。老後の生活にかかる金額の目安や、受け取れる退職金に関する内容もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
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50歳独身・貯蓄4000万円で退職してパート勤務に切り替えても老後の生活はできる?

50歳・貯蓄4000万円で退職した場合、パート勤務に切り替えて老後の生活を送れるかは、毎月の収入と支出のバランスによります。
 
まず、パート勤務で得られる収入の目安ですが、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、50~54歳の正社員以外で月22万2200円との結果が掲載されていました。
 
正社員の場合は平均月収39万4300円となることから、毎月17万円ほどの差額が出ると考えられるでしょう。パート勤務に切り替えても問題ないかは、この部分を加味して計算しなければなりません。
 
総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、単身世帯の平均支出は16万7620円です。前述の正社員以外の平均収入は月額22万2200円なので生活は十分にできることが想定されます。
 

老後の生活に必要な資金

パート勤務に切り替えた場合も、いつまでも働き続けられるわけではないでしょう。パート勤務の場合は法律上の定年が設けられているわけではないものの、パートタイマー用の就業規則で60歳または65歳までの雇用としている企業も見られるようです。
 
仮に65歳までの勤務と就業規則に定められているのであれば、その後は年金と貯蓄で生活しなければなりません。総務省統計局の同調査によると、老後の生活での平均支出は単身世帯で15万7673円となります。一方で平均実収入は12万6905円となっており、3万768円の不足です。
 
上記はあくまでも平均額ですが、月々3万円程度を貯蓄から賄わなければならない可能性もあることが分かります。年間不足額は36万円であるため、貯蓄である「4000万円」から切り崩す場合に111年は賄える計算になると考えると安心できるでしょう。
 
ただし、病気やけがなどの医療費や、そのほかで緊急を要する出費が必要になるかもしれないため注意が必要です。
 

自己都合で退職すると退職金額が少なくなる可能性もある

一般的に、自己都合で定年前に退職した場合は、退職金が少なくなるとされています。この部分は会社の就業規則で異なるため、退職前に確認しておくといいでしょう。
 
なお、自己都合退職の退職金の減額率は、勤続年数が短い場合に20~30%ほど、勤続年数が長い場合は10%ほどが目安になるようです。この部分を確認しておかないと、退職後の生活設計にかかわる可能性もあるため、注意してください。
 
会社によっては、勤続年数が規定を下回っていると、退職金そのものがなくなるケースもあるようです。50歳の会社員であれば転職していなければ該当する可能性は低いと考えられますが、この規定についてもあわせて確認しておくといいかもしれません。
 

貯金が4000万円ある場合、パート勤務に切り替えて問題ないかは毎月の支出によって異なる

正社員以外の毎月の収入目安は、22万2200円です。単身世帯の平均支出が16万7620円であるため、パート勤務の収入でも生活費は賄えると考えられます。
 
また、老後の生活については年金と貯蓄で足りるかもしれませんが、けがや病気など、一時的に大きな支出が生まれる可能性もあります。このことも加味すると、できるだけ多くの貯蓄があると安心だと考えられるでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況 雇用形態別に見た賃金
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(15、18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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