定年を迎えた父が「家を売るべきか」と悩んでいます。年金生活なら「持ち家」と「賃貸」どちらが得なのでしょうか?

配信日: 2025.02.17 更新日: 2025.10.21
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定年を迎えた父が「家を売るべきか」と悩んでいます。年金生活なら「持ち家」と「賃貸」どちらが得なのでしょうか?
定年を迎えると、今後の住まいをどうするか悩む人は多いでしょう。特に、年金生活になると「持ち家を維持すべきか、それとも売却して賃貸に住むべきか」といった問題が出てきます。
 
持ち家は資産としての価値があるものの、維持費や修繕費がかかります。一方で、賃貸は住み替えの自由度が高いですが、家賃を生涯払い続ける必要があります。果たして、どちらの選択が得なのでしょうか?
 
本記事では、それぞれのメリット・デメリットを比較し、最適な選択肢を探ります。
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定年後の住まい、持ち家と賃貸どちらが得? まずは比較しよう

老後の住まいを考える際、持ち家と賃貸にはそれぞれ異なる特徴があります。持ち家の場合、すでに住宅ローンを完済していれば、毎月の家賃負担はなくなりますが、固定資産税や修繕費といった維持費がかかります。
 
また、土地や建物が資産として残るため、将来的に売却したり、賃貸に出したりする選択肢もあります。ただし、住み替えを考えた場合は、売却までに時間がかかる可能性があり、流動性の低さがデメリットとなります。さらに、持ち家は「メンテナンスの負担がある」点も考慮する必要があります。
 
一方、賃貸は住み替えがしやすく、生活環境や健康状態の変化に応じて柔軟に対応できます。修繕費の負担がない点もメリットですが、生涯にわたって家賃を支払い続ける必要があります。
 
年金生活では家賃負担が重くなることがあり、高齢になると入居審査が厳しくなるケースもあるため、注意が必要です。ただし、「高齢者可」や「高齢者歓迎」などの条件がある物件を探すことで、入居しやすくなる可能性があります。
 
このように、持ち家と賃貸はそれぞれにメリット・デメリットがあるため、経済状況やライフスタイルに応じて最適な選択をすることが重要です。
 

持ち家のメリット・デメリット:安定した住まいか、それとも負担か?

持ち家は、住み慣れた環境で安心して暮らせる点が大きな魅力です。以下で、具体的にどのような点が持ち家のメリット・デメリットになるのか見ていきましょう。
 

<持ち家のメリット>

・住居費が安定する
住宅ローンを完済していれば、毎月の家賃負担がないため、年金生活でも住居費の心配が少なくなります。
 
・住み慣れた環境で暮らせる
長年住んできた家には愛着があり、近隣とのつながりも深いことが多いため、老後も安心して暮らしやすいでしょう。
 
・資産として活用できる
家を売却すればまとまった資金が得られるほか、リバースモーゲージ(持ち家を担保にして融資を受ける制度)を活用する方法もあります。また、賃貸に出すことで収入を得ることも可能です。
 

<持ち家のデメリット>

・修繕費や固定資産税がかかる
老朽化に伴いリフォームや修繕が必要になります。例えば、外壁塗装や屋根の補修など、数十万〜数百万円の出費が発生することもあります。
 
・流動性が低い
売却する場合、すぐに買い手が見つかるとはかぎらず、売れるまで時間がかかる可能性があります。
 
・医療・介護の問題が発生した場合に不便
家の立地や構造によっては、将来的に介護が必要になった際にバリアフリー化が難しいこともあります。また、医療施設や介護施設へのアクセスが悪い場合、住み替えが必要になる可能性があります。
 
・相続時に負担になる場合がある
子どもが複数いる場合や、独立して遠方に住んでいる場合など、相続時にトラブルの種になったり、処分に時間がかかったりする場合があります。
 

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賃貸のメリット・デメリット:自由度が高いが生涯コストがかかる?

賃貸は、住み替えの自由度が高く、ライフスタイルの変化や健康状態に応じて柔軟に対応できる点が魅力です。ここでは、賃貸のメリットとデメリットを挙げていきます。
 

<賃貸のメリット>

・住み替えがしやすい
必要に応じて、バリアフリーの住宅や医療・介護施設の近くに引っ越せるため、柔軟な対応が可能です。
 
・修繕費がかからない
建物の修繕や設備の故障は大家が負担するため、大きな出費を気にする必要がありません。
 
・固定資産税などの税金負担がない
賃貸では、固定資産税などの税金を支払う必要がありません
 

<賃貸のデメリット>

・家賃を生涯支払い続ける必要がある
定年後の収入が減ったとしても、家賃の支払いは続きます。貯蓄や年金だけで対応できるかをよく考える必要があります。
 
・高齢になると入居審査が厳しくなる
高齢者は収入が少ないため、入居審査に通りにくくなることがあります。身元保証人を求められるケースも多いため、事前に対策が必要です。
 
・自由にリフォームができない
賃貸では、間取りや設備を自由に変更することが難しいです。
 
・資産にならない
賃貸では、長年住み続けても自分の資産にはなりません。
 

持ち家か賃貸かは、ライフプランなどから納得のいく選択を

持ち家と賃貸のどちらが得かは、人それぞれの状況によります。住み慣れた環境で暮らし続けたいなら、持ち家を維持するのが安心です。住宅ローンを完済していれば、住居費の負担が少なく、資産として活用できる可能性もあります。
 
一方で、将来的に住み替えの可能性があるなら、賃貸のほうが柔軟に対応できます。家を売却して資金を確保すれば、老後の生活費や医療費の負担も軽減できるでしょう。ただし、高齢になると賃貸の入居審査が厳しくなる点には注意が必要です。
 
どちらの選択肢が最適か、お父さまのライフプランを考えながら家族で話し合いましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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